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MBC(韓国文化放送)ほか連日の取材

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MBCは提携先であるお台場フジテレビのメディアタワー内にオフィスがある。テレビ局はどこも同じ風景。この張り紙もお馴染みで、選挙のときに推薦状を張り出す候補者事務所に似ている。衆愚政治と、衆愚放送。どちらも一般大衆のレベル以上のものは提供できない悲しい宿命。

トヨタ問題では、英国『TIMES』に続き、韓国のメディアから連日取材依頼が来る。『韓国日報』(新聞)、『JPNEWS』(ネット)、『エコノミスト』(経済週刊誌)、『MBC韓国文化放送』(民放)。そして『トヨタの闇』韓国語版の単行本は、過去に<五体不満足>や<失楽園>を翻訳出版した『滄海』が担当する予定。ラジオ以外の全メディア制覇だ。

問題のご当地アメリカで英語版を出してくれる出版社を探しているので、ご興味あるかたは連絡してほしい。売れないはずがない。

日本のノンフィクションで国際的に通用するものは、過去にほとんど例がなかった。

MyNewsJapanがホンモノのジャーナリズムを実践し、それが海外でも通用する高品質なものだということが証明された。内輪で表彰しあってるノンフィクション賞や新聞協会賞などは自己満足に過ぎないので、海外で通用することのほうがずっと嬉しい。

なぜ韓国でこの問題の関心が高いのか、各メディアに尋ねた。

いわく、現代自動車をはじめ、韓国の企業は、トヨタ生産方式をお手本にして、トヨタに追いつけ、追い越せ、でやってきた。だが今回のリコール問題が突然起こり、自分たちが目標とした完璧なはずのトヨタが実は問題だらけなのではないか、本当のところはどうなっているのか、となった。その疑問に答えているのが、既に3年前の出版時にリコール問題を執拗に追及していた『トヨタの闇』だった。

「韓国のメディアに流れるトヨタの話は、みんな日本で流れているものの韓国語訳ですから」。なるほど、それでは分からない。日本のメディアはトヨタの言いなりなのだから。

海外メディアはわざわざ私のところに取材にやって来るのに、日本のメディアはトヨタ怖さに、一切やってこない。3年前に、データを示しながら今回の問題の予言書のような本を出した私は、間違いなくトヨタリコール問題の第一人者であって、私よりもしっかりとこの問題を報道した人は、誰もいないと断言できる。日本のメディアのレベルの低さを実感する。


さて、MBCに行ったときのこと。MBCは、就職先としても韓国で一番人気のあるテレビ局なんだそうだ。それでも、日本のようなコネ入社は一切ないのだという。

「韓国でコネ入社が発覚したら、まずイジメられて、その人は会社にいられなくなるでしょう。もしコネ入社で入った人のために、本来入れるはずの人が落とされたら、訴訟になるかもしれないし、大スキャンダルになります」(朴・東京支局長)

 日本なんて、石原ノブテル程度(私の知っている3人の政治記者はいずれもバカ認定してた)が 日テレで記者をやっていたり、去年の衆院選でもフジ出身の世襲の民主議員が当選してたり。みのもんたの子供は TBSと日テレにコネ入社。田中真紀子の子供は 日経 にいた。公平公正とはかけ離れたコネ採用が横行している。そして、日本人はそれを受け入れ、むしろ擦り寄って利権のおこぼれに預かろうくらいの勢いである。

韓国人はストレートで、ダメなものはダメ、不正は不正というそうだ。ネット上での攻撃もすさまじく、トップ女優が死ぬほどである。

韓国では日本と比べ、テレビ局の入社試験も、筆記が日本の司法試験並みに難しく面接は形だけだというから、ほとんどチョンボし放題の面接オンリーな日本とはプロセス自体も違って厳格だというが、それにしても、日韓の善悪に対するカルチャーの違いは大きいと感じる。

 キーワードは天皇制のもとで刷り込まれてきた「お上意識」だと思う。大企業や政治家一族はエラいから何をしてもいい。名門・鳩山首相は脱税してもOKで、成り上がりのホリエモンは速攻で逮捕。グレーゾーンを広く作っておいて、下々の者には厳しく、ボンボンには甘く。日本社会のあらゆるところに見られる特徴である。

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2010/02/25 15:49
2010/02/25 03:07
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