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中国『同一労働同一賃金』で日本人給与減加速へ

情報提供
日本人駐在員との給与格差「50倍」やり玉 中国ホンダ系工場スト(産経ニュース)

江西省の衛星テレビなどが同日伝えたところによると、ストが起きている「本田自動車部品製造」の女性従業員が手取りで月額平均約1千元(約1万3500円)なのに対し、駐在する日本人技術者は同5万元。従業員らは経営側に日本人の給与を公表するよう迫ったという。

 中国では年内にも「同一労働同一賃金」を柱とする「賃金法」の成立が見込まれており、中国人従業員らはこうした法整備をにらみながら労使交渉を進めているものとみられる。

中国って共産主義だからスト禁止なのでは、と勝手に思ってましたが、ずいぶん進化してるんですね。しかも「同一労働同一賃金」の成立見込みとは、日本を追い越して進化してるじゃないか…。

口だけで、正社員既得権保護のために全く何も政策に手をつけない社民党や民主党とは大違いだ。

 それにしても、ホンダで国内採用の海外駐在員(日本人技術者)が月収5万元(67万円)で、現地工場のブルーワーカーが1千元(1万3500円)なのは、そもそもぜんぜん同一労働でもないし、『ハードシップ手当』みたいなのが数十万円乗ると普通な感じですが。そのうち「わが国の駐在がハードシップとは何事ぞ、違法!」みたいになってくんですかね。

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ホンダの賃金分布。今の20代はよくて赤線。青丸が逃げ切れる50代の推移。

50倍はおかしい、格差縮めろ、となったら、日本人を下げて中国人を上げないと、企業利益を保てなくなるから、日中の双方にプレッシャーがかかる。

ホンダだって好きで日本人に67万も払ってるわけじゃなくて、組合と交渉して色々手当て乗せられて渋々払ってるわけで、パナソニックが2011年度の採用計画で1390人中1100人を海外で採用し、国内は290人に減らしたように(2010年、2011年は500人ずつ国内で採用した)、中期的には、現地の技術者を育てていくことになるはず。

そして、中国人は上がる、日本人は下がる。こうしてどんどん、日本人の給与は世界標準に収斂するまで、ダダ下がりしていくことは必定。

 国税庁の「民間給与実態統計調査結果」によれば、サラリーマンの平均年収は、1997年の467万円をピークに下がり続け、2008年は430万円。400万切るのは時間の問題。「年収ゼロ」の失業者も増えるし。

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payequity12014/05/02 22:12

【渡邉正裕】中国『同一労働同一賃金』で日本人給与減加速へ/しかも「同一労働同一賃金」の成立見込みとは、日本を追い越して進化してるじゃないか…。口だけで、正社員既得権保護のために全く何も政策に手をつけな

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DrFaust2010/06/01 08:33

同一労働・同一賃金。給与の透明化

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