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カネで総理のポストが買えてはいけない

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鳩山氏は総理の器ではなかった、ということだ。選挙を前に民意の圧力がかかって辞任に追い込まれるのはいいこと。よかった、よかった。沖縄問題で分かった「期待のマネジメント」が全くできない致命的なリーダーシップの欠如。なんで自分でハードルあげて自滅するのか、さっぱり分からない。

考えるべきは、そんなリーダーシップのない鳩山が、なぜ党内で政治力をつけて、総理にまでなれてしまうのか、という構造問題である。要は、カネだ。鳩山兄弟は親の遺産でブリヂストン株を中心に時価60億円ずつ持っていて、民主党発足時の、もっともカネがかかる時期に、党に巨額を貸し付けている。

その後もママからの裏子供手当があったから、鳩山グループの維持費は困らない。民主党の「党内財務大臣」というだけの党内政治力。あとは、М&A先だった自由党トップで、やはり潤沢な資金を持つ小沢と仲が良かった、程度の人脈力くらい。それで国のトップになれちゃう。

カネで政治権力が買えて、総理のポストまで買えちゃう、という最悪の政治システムである。リーダーシップとか理念とか政策ではなく、資金力。田中角栄&小沢一郎が業界団体向けの利権政治なら、鳩山は党内向けの利権政治だ。途上国かよ。ホントに国民にとって、不幸な仕組みになっている。

後釜は菅さんだろうから、参院選ではもちろん負けるわけだけど、それは鳩山の責任ということで菅は続投。だが、菅さんは財政危機の今、もっとも適していない人。湯浅誠氏を登用したことからも分かるとおり、市民運動出身で、社民党に近い。

 つまり、どうやって弱者にバラまくか、が最大の関心事。なのに、もはやバラまくカネもなく、大幅な緊縮財政を打ち出すほかない財政状況なのだから、皮肉だ。90年代に総理をやるべきだった人。総理として、徹底的にカネの流れを透明化することだけはやってほしい。

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