My News Japan My News Japan ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

MVPは韓国のガチンコ国民性だ

情報提供
BlogsIMG_A20090324231534.jpg
キム・インシク監督

サラリーマンは仕事の時間を自分で決められないが、私は勝手に決められる。普段、野球はほとんど観ないが、ほぼオールスターのWBCは、観て損はない。ハノイでも「ESPN」でずっとライブ中継をやっていたので、ほとんど見ていた。

仕事柄、試合自体よりも、その背景を考えるほうが好きだ。今日の決勝戦では、イチローと真っ向勝負した韓国の国民性が、興味深かった。

延長十回表、二死二・三塁でイチロー。次は中島。佐々木主浩など解説者も、なぜ歩かせて満塁にしないのか、と驚いていた。そしてイチローは格の違いを見せ付けるかのようにタイムリーヒットを打ち、決勝打となった。

それまでの原監督の継投策は、かなり怪しかった。「原監督では勝てん」と言った野村監督の発言根拠はこのあたりに現れているのだろうが、「岩隈代えるの遅いだろ」「ダルじゃなくて杉内継投だろ」「ダル代えろよ」と、視聴者も解説者も、みんな思っていたはずだ。あれで9回、ダルが連打で負けていたら、原監督はボコボコだった。それをひっくり返したイチローは、さすが天才、年俸15億である。

イチローから逃げて試合に勝っても、韓国の国民性としては、監督が非難されてしまうのだと思う。それ以外の理由で、あの場面でイチローと勝負する理由がひとつもない。イチローは世界一の打者で、既に今日も3安打している。誰がどう考えても試合の勝敗だけを考えたら不利だ。

これが同じ場面で日本だったら、勝負して打たれて負けた際に、「なぜ勝負したのか」と監督の采配が非難されるだろうが、韓国では潔く勝負して打たれたのだから勝負は正しかった、という空気になるに違いない。カルチャーというのは、「ある同じ場面で、自然とどのような空気になるのか」と定義できる。韓国のカルチャーなのだ。

日本では、いまウラ番組でやってる高校野球の時代から、犠牲バント大好き、セコい野球で試合に勝つ、勝負に負けても試合に勝つことをよしとする。明徳義塾が、星稜の4番打者・松井秀喜を5打席連続敬遠して試合に勝った(1992年夏)ように、勝ち方は問わないのが日本野球だ。

実際、10回表でイチローに打たれた時点で、韓国はやる気を失っていた。この時点で、実際の勝敗はついたのだった。勝負を避けて勝ってもOKな日本カルチャーと、勝負して勝たなければ賞賛されぬ韓国カルチャー。これは検証のしがいがあるテーマではないか。

 MVPは松坂が受賞したが、これは「準決勝で世界一のアメリカを倒したから」というアメリカ中心主義によるものだろう。実際には大一番の決定戦で4本打ったイチローであり、さらにいえば、イチローと勝負するよう仕向けた韓国のガチンコ国民性こそが、本当のMVPなのだと思う。

はてなブックマークコメント

もっと見る
閉じる

facebookコメント

読者コメント

tonton2009/03/29 12:10
北村2009/03/26 21:20
popo2009/03/26 18:26
popo2009/03/26 18:26
KEN2009/03/25 20:34
一般人2009/03/25 20:33会員
※. コメントは会員ユーザのみ受け付けております。
もっと見る
閉じる
※注意事項

記者からの追加情報