海外で聴けないダメダメiTunes
新しい街歩きはエキサイティングだ。iphone片手に探検する。例によって歩き過ぎてしまった。両足裏のマメが痛いので休養日を作り、記事執筆の傍ら出張用PCのitunesで音楽を聞こうとしたら、なんと再生できないことが分かった。
自宅のPC経由でアップルストアで買って、出張用PCにコピーしてきた服部克久の「自由の大地」や「自然紀行」が、認証が通らないとかで聞けないのである。エラーメッセージは「5台以上のコンピュータを認証することはできません」と出る。そもそも私は2台しか持っていないのだから、この理由はありえないのだが。
そこでアップルに質問をしようとしても、受け付けるメルアドがない。これがまずネット企業として致命的だ。客をカネヅルとしか見ていない。サイトで調べると、日本国外では使ってはいけないことになっているのが原因らしい(にもかかわらずエラーメッセージではそう表示されないから客を混乱させている)。
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これには心底、ビックリだ。アップルってグローバルブランドだと思っていたが、1曲150円で正規に購入した客に対してこういう仕打ちをするとは。こうなると、「もう2度と買ってやらないよ」と心に誓うほかない。今後は、無料のライムワイヤーで徹底的に探すことにするよ。
馬鹿な会社である。これは著作権者にとっても、音楽業界にとっても、アップルにとってもよくないことなのに、カネを真面目に払う人間を、より不便にすることによって、払う気を失わせるとは。
結局、いま海外で聞けるのは、自分でCDからコピーした曲や無料でどこかからコピーしてきた曲だけになった。つまり、アップルの、この不便極まりない、グローバル化したユーザー行動を無視した自己満足な仕組みによって、結果的にユーザーの離反を招き、自ら音楽の無料化を進め、自らの首を絞めている構図であるが、この程度の簡単なロジックに気付かないのだろうか。
5台までに制限するのはよい。それはまあ分かる。だが、国内でしか聴けないという条件は決定的だ。その規約を課された以上、海外で仕事をすることもある私は、もうアップルストアでは買うわけにはいかない。グローバルに移動する人は必然的に、アップルストアで曲を買わなくなっていくだろう。ジョブズって、もっと賢い経営者かと思っていたよ。
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