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ニュースの現場にいる誰もが発信者のメディアです

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 政官業の癒着によって消費者・生活者の立場は常に後回しとなってきた日本では、EUでは使用が禁止されている有害な添加物も多くがいまだに利用可能である。販売停止の5年前からエコナの有害性を報道してきたMyNewsJapan。引き続き、「食の安全」情報を、消費者・生活者の視点で調査報道していく。
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食の安全記事一覧
ハウス食品『ウコンの力』は毒にも薬にもならない 効かないウコン、危険なウコン一覧
二日酔い防止の効果で売れている「ウコンの力」。しかし肝機能強化が期待される有効成分「クルクミン」は、ほとんど体内には吸収されないことがわかっている。効果を示したというハウス食品の臨床試験を調べたところ、証拠はトクホとしては却下される“二級品トクホ”レベルで、被験者としてハウス食品社員を使うなど、信憑性に疑わしい点が多い。一方、ナノテクノロジーなどを駆使してクルクミンの体内吸収率を30倍以上増やしたウコンサプリの場合、効果は期待できるものの、食品としての安全摂取量を10倍以上超えるものもあるなど、危険性のほうが高まる。医薬品の場合は安全性と有効性の検証が必須となるが、健康食品ということでそれらが不十分のまま売られている典型例だ。(市販のウコン商品の安全性目安一覧表付き)
政府公認「クレイジー」なバングラッシーを求めて
ガンジス川(ガンガー)の川辺では、多くの牛が、のんびりとくつろいでいる。マダーンによると、この牛たちはすべて野良牛というわけではなく、夜になると街に帰っていくのだという。「この牛たちは、自分の家は覚えている。だから、勝手に遠くまで行って迷子になることはない。昼間は街中が混雑しているから、川辺に放たれているんだ」
NHK「あさイチ」の放射能検査 訂正後のデータも疑惑だらけ
食事からの放射能汚染調査を行なっているNHKの「あさイチ」。11月24日にようやくデータの間違いを認め、一部訂正の速報を放送した。しかし訂正後も様々な疑問は残っている。唯一検出されたことになる目黒区一家の「セシウム137」の値についても、福士正弘教授から入手した訂正後のデータを検証すると、セシウムの検出限界設定値が不自然に高すぎたり、重量補正を約100倍も間違えていたりと、杜撰な測定体制が明らかになった。別の専門家からは「お粗末過ぎる。最初からやり直すべき」との意見も出ている。NHKは12月15日に再検証の結果を放送するとのことなので、放送前にこれらを問う再質問状を出すことにした。
NHK『放射能大丈夫?食卓まるごと大調査』、デタラメデータで世論誘導&安全宣言
NHK『あさイチ』が10月17日、食卓の内部被ばく調査を放送。その結果は、福島の食材を食べる郡山市の一家でも被ばくゼロ、東京でも産地を気にしているか否かにかかわらず被ばく量に差は無かったとされる。ところが測定データを精査すると検出限界が示されておらず、天然放射性物質「カリウム40」のありえない値(1㍑あたり200~300ベクレル=水道水にミネラルウォーターの1千倍ものカリウムが入っていることになる)とセシウムによる被ばく量とを比べて安全の根拠とするなど、不審な点が多い。測定した研究者に取材すると、機械の故障等で正確なデータではなく再分析中とのこと。いい加減なデータで安全をPRしたNHKは質問状に対し返事をせず、NHKのサイト上からデータをこっそり消した。(消された測定データはPDFダウンロード可)
花王ヘルシアの高濃度茶カテキンで有害報告続々、「空腹時は飲むな、女性は注意」 日米欧研究
2007年にカナダで肝障害を起こしたサプリに含まれていた「茶カテキン」は、花王ヘルシアに含まれるものと同一であることが筆者の調査で分かった。同商品はカナダではリコールされ販売停止。アメリカでは注意書き付きで販売されている。2009年にはイタリアでの研究で、茶カテキンが原因と疑われる肝障害34件に関して再分析した論文が発表され、因果関係は「ほぼ確実」と判断された。2008年の日本での動物実験による研究では、ヘルシア一本でヒトの許容摂取量を超えることも判明。2011年のアメリカ食品医薬品局の研究者による論文では「空腹時に飲むと有害影響が出やすい、男性より女性に被害事例が多い」などが指摘された。それでも皆さんは高濃度カテキン緑茶を飲むのか。(どうしても飲みたい人向けの、各研究から分かった注意事項付き)
茨城県産の麦から「ほぼ暫定基準値」460ベクレル/kgを検出 米より麦製品に注意
茨城県農林水産部の調査で、茨城県産の大麦から、暫定基準値500ベクレル/kgに限りなく近い460ベクレル/kgが検出された。この麦が、これから製品化され流通していく。麦は、麦茶やビール、うどん、パンなど、様々な食品の原料で、加工されて製品になるため、原料の産地は表示されない場合が多い。つまり、この基準値ギリギリの麦を含む商品について、消費者は選別しようがない。460ベクレル/kgが検出された「二条大麦」は、ビールや麦茶の原料となる事が多い。国産ビールの原料を尋ねると各社とも詳細について「ご案内できない」を連発。輸入麦と混ざって「セシウム麦」も使用される可能性が高いことが分かった。
豚、桃、ブルーベリー…市民団体調査でセシウム検出続出 福島県発表「不検出」の嘘
マスコミでは牛肉だけが騒がれているが、論理的に考えて豚や野菜などあらゆるものが汚染されているはずだ。宮城県産の牛乳から13.5ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたのを確認して以来、被爆地一帯産の食品が気になり調べていると、福島の市民団体「市民放射能測定所」が検査した多くの食品から放射性物質が検出されていることが分かった。一方で、同日の福島県による測定結果では「ND」(不検出)とされるが、実はNDは不検出ではなく、役人用語で8ベクレル以下をNDとするといったトリックが隠されており、検出された数値は非開示だという。このような行政情報を信じるのか、「放射能汚染を心配する母親に情報を伝える」目的で発足した市民団体の調査を信じるか。生活者としてのリテラシーが問われている。
「100ミリシーベルト未満のリスクは不明」 リスク評価の責任放棄した食品安全委員会
放射性物質の健康影響評価を検討していた食品安全委員会が7月26日、「健康影響が見出されるのは生涯被ばく100ミリシーベルト以上」という評価書案をまとめた。だがWHOなど国際機関では、放射性物質のリスクは「これ以下なら影響が出ないという安全値は無い」とされる。今回の評価書案は、蓄積被ばく量100ミリシーベルトを超えない限り健康影響は見出せないとすることで、将来の補償問題において100ミリ未満の被害者を切捨てようという政府・東京電力側の意向に沿ったものと言え、外部被ばくとの合算や子供と大人の区別もつけないなど、明らかに被害者に不利なものとなっている。全9回のワーキンググループの会議すべてを傍聴した筆者が、問題だらけの議論の実態を報告する。
宮城県で製造されたセシウム入り牛乳が店頭に 明治乳業と雪印メグミルクに要注意
7月9日、新潟県内で販売されている宮城県産の牛乳から13.5ベクレル/kgの放射性セシウムが検出されたが、国の暫定基準値以下だとして、セシウム入り牛乳はそのまま全国のお店で売られている。この数値は、確かに日本の暫定基準値200ベクレル/kg以下だが、世界基準であるWHOの基準値10ベクレル/kgやドイツ放射線防護協会が提言する数値、すなわち子供4ベクレル/kg、大人8ベクレル/kgという数値を上回っており、安全かどうかは議論が分かれる。特に子供は、日々ごくごくとセシウム牛乳を飲んで大丈夫とも思えない。だが、宮城県内に工場を持つ明治乳業や雪印メグミルクをはじめ、各社はコスト増を恐れ「国の基準値以下」を理由に数値の公表もしない。牛乳を選ぶ際の注意点をまとめた。
ヨーロッパでダメ出しされたトクホ、その3『かつお節ペプチドで血圧降下』却下のワケ
ヨーロッパで進行中の食品成分の健康強調表示(ヘルスクレーム)審査で、カルピス『アミール』、花王『ヘルシア』に続き、日本で新聞全面広告を飾るトクホ商品『かつお節ペプチド』も却下されたことが分かった。効能の評価について日欧で差があることが明確になりつつあるが、健康食品業界の広告に大きく依存する新聞・テレビは、スポンサーにとって都合の悪いこのニュースを一切、報道できない。日本で許可された効能が外国では却下される理由を調べると、トクホの効果を調べる試験法に問題があることが分かった。(日本では認められた、かつお節オリゴペプチドの血圧降下作用についての論文はPDFダウンロード可)
ためしてガッテンが宣伝も、EUでは却下された「茶カテキン」効能
NHKの老舗健康情報番組「ためしてガッテン」がお茶のカテキンを特集した。取り上げた根拠は、市民151人に対する臨床試験と未発表論文だけ。茶カテキンについては花王ヘルシアはじめ、脱メタボ効果で日本ではトクホとしても認められているが、オーストラリアの研究では逆の効果が出ており、EUでは昨年10月に「証拠不十分」として却下されている。トクホの臨床試験には、効果があるという結果の背後に、どれくらい効果のない研究が未発表のまま捨てられているかが不明だ。消費者庁はトクホ審査に際して、臨床試験の事前登録などイカサマを許さない審査制度を導入すべきだろう。
日本でトクホのカルピス「アミール」血圧低減効果、EUでは却下
エコナ問題をきっかけに、消費者庁で健康食品の表示に関する検討が進んでいる。その4回目の会議で、米欧の海外事例が報告された。基本的にメーカーに自由な表示を認めるアメリカに対して、EUでは食品のヘルスクレーム(健康強調表示)を公的機関が審査・許可する制度を開始している。4千種以上の表示について審査中で、随時結果を公表中だが、現在のところ申請の7割が却下されている。その中に、日本ではカルピスが申請し、トクホの許可を受けた乳酸菌飲料「アミールS」の成分も含まれていることが分かった。
遺伝子組み換え使用ワースト1は明治HD、おやつの『カール』など
安全性が確認されているとは言い難い、遺伝子組み換え食品。EUでは全ての原料の表示が義務化されているのに対し、日本では「含有量の多い3番目まで、かつ重量比5%以上の場合のみ表示」「途中で分解されれば表示しなくてOK」など、ほとんど消費者に役立たない企業利益最優先の規制しかないため、(遺伝子組み換えでない)と表示されていても実は使用されていることが普通にあり、消費者は選択すらできない。そこで、グリーンピースの調査をもとにEU基準で遺伝子組み換えを使用している企業をランキングしたところ、ワースト1は『カール』『明治ミルクチョコレート』などに使用リスクが高い明治ホールディングスとなった。(ワースト50社とその商品名一覧は末尾でエクセルダウンロード可)
厚労省、トクホ不許可の情報を隠匿「飲むヒアルロン酸サプリに効果なし」
乾燥肌が潤う、などといわれ人気の「ヒアルロン酸」。コラーゲンと並ぶ人気の美容サプリだ。だが、同成分でトクホ申請していた商品が、5年間の審議を経て、2008年11月に効能がないとして不許可になっていたことが分かった。ところが申請していたキューピーは、いまだに自社の通販サイトで「うるおい美を大切にしたい方に」などのキャッチコピーで販売を続け、厚労省は、国民の消費生活にとって重要な「効能なし」の情報を1年間も隠匿していたことが判明。国が審査して認めなかった効能でメーカーは売り続け、厚労省は審査結果を公表しない。国とメーカーが共謀して消費者をだましている構図だ。
山崎製パン ためらわずに添加物をガンガン使う会社
製パン業界でシェアトップの山崎製パン。松たか子などのCMでも知られ知名度は高いが、広告漬けのマスコミからは知ることができない同社の哲学について、社員がこう解説する。「無添加は品質が悪い、というのがヤマザキの発想。だからウチは、添加物をためらわずにガンガン使います」。その象徴的なものが、パン生地改良剤として使われる発がん性物質の臭素酸カリウム。EUでは使用禁止となっており、日本でも大手で使用しているのはヤマザキだけ、といういわくつきの添加物だ。
エコナ対策で期待外れの消費者庁 「トクホ取り消しできない」
消費者団体主催で9月28日、花王、食品安全委員会、厚生労働省、消費者庁の代表者を招いての緊急集会が開催された。「そもそも安全性を確認中の商品が、なぜ堂々とトクホとして販売できていたのか?」など様々な質問が出されたが、納得のいく回答は得られなかった。特に、今回の発足でトクホの許認可権限を与えられた消費者庁の対応はひどく「食安委の結果を待つだけ」という回答。消費者の不安に対して、省庁の垣根を越えて必要な施策を調整していく、とは口先ばかりで、結局、既存省庁の権益の隙間で何もできない省庁であることが明らかになった。
官僚主権の象徴「審議会」改革で「公職コミッショナー制度」を導入せよ
審議会のあり方を変えない限り、政治主導は実現できない。役人に都合のよい政策にお墨付きを与えるため、御用学者・業界人・元官僚らが闇の中で勝手に答申を決めるのが、分科会数、実に900にも上る審議会の実態だ。委員の選任、討論内容などはほとんど公開されず、有権者・納税者・住民は不在のまま。この審議会政治を変革するには、英国で実施中の「公職コミッショナー制度」が参考になる。同制度にいち早く着目し、日本での実現を訴える日隅一雄弁護士に聞いた。
花王エコナ 販売停止の裏側 食安委・厚労省の圧力で渋々決定、消費者対応は二の次
ついにエコナの販売が停止された。新聞は花王の発表をまに受けて「販売自粛」と書いたが、実際は「食品安全委員会」の一部委員の意見が作用し、主婦連などの販売停止要求に渋々従ったのが実態だ。だが、食安委の委員はこの9月末の改選で、反対派の委員が官僚の手によって一挙にやめさせられる可能性が高く、花王は問題の一部である「グリシドール脂肪酸エステル」だけを低減して販売を再開させたい意向だ。主成分「ジアシルグリセロール」の発がん促進作用の疑いが残る限り、販売を再開させてはいけない。
エコナに新たな有害物質の混入発覚 濃度は通常油の100倍、ドイツでは低減対策
花王の健康油エコナに新たな有害物質の混入が発覚した。「グリシドール脂肪酸エステル」という成分で、その健康リスクを重視したドイツ政府の連邦リスク評価研究所(BfR)は2009年3月より、できるだけ混入を低くする措置を実施済み。だが、エコナには同成分が、通常の植物精製油の約100倍も多く含まれている。消費者の健康より企業利益を優先する日本の食品安全委員会専門調査会は「さらに調査・検討が必要」とするにとどめ、結論が出るまでエコナは健康食品として販売が続けられる見通し。賢明な消費者は購入すべきではない。
「エコナで痩せる」信憑性揺らぐ実験データ
「脂肪がつきにくい」と宣伝する花王エコナ。だが審議会を傍聴するなかで、動物実験ではラットが痩せていないことが判明。そこで人間に対する効能を示すグラフの出典となっている論文を調べてみると、実験前の段階からエコナを摂取するグループは、普通の油を摂取するグループに比べて、体重で4kg、内臓脂肪で30%も多いという著しい偏りがあった。体重や脂肪が多い方が痩せやすいため、効果の増幅を狙ったと疑わせる内容だ。有効性の評価はこれまで厚生労働省が行ってきたが、審議の内容は全く公開されず、資料も残っていないなど、透明性に問題がある。