守護霊と前世の職業。人類史上、もっとも多かった職業であるはずの第一次産業(農林漁業)従事者が、なんと1人も出てこなかったのが決定的に怪しい
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本当に魂が生まれ変わりを繰り返すなら、ある人の直近の前世(過去世)は、1つしかないはずだ。ホンモノの霊能者たちなら、同じ前世をピタリと言えるはず。だが今回の検証では、ほとんど一致しなかった。同様に、ある人についている守護霊も、三宅を除き一致しなかった。超能力は認定できたとしても、スピリチュアル理論を構成する霊界の枠組みまで認定するわけにはいかない――そんな証拠となる結果である。
【Digest】
◇前世と守護霊は視る人で変わらぬはず
◇霊能者3人とも「守護霊はクリスチャン」
◇霊能者2人が一致した6つのケース
◇見た目で言ってるだけではないのか
◇疑問①職業の偏り過ぎ -宗教関係者と戦士で49%―
◇疑問②霊能者ごとの明確な傾向
◇「霊は光、見ている角度が違うだけ」という逃げ道も
今回の取材では、個人としての霊能者に能力があるかを検証するとともに、霊能者同士の鑑定結果を見比べることによって、霊界の存在を検証した。
スピリチュアルでは、一般の宗教と同じく、死後の世界を信じる。その“教義”をおさらいすると、人間の魂は、「あの世」から現世にやってきて、「守護霊」の影響を受けながら“修行”し、肉体を失って「あの世」に戻る。これを繰り返すことでカルマ(背負っている課題)が浄化され、魂が進化・向上していく。守護霊とは、自分が所属する類魂(魂のグループ)から“派遣”されてくる魂の兄弟のような存在を指す。なお、自分の前世が、守護霊としてつく場合もある(いったん類魂に溶け込んでから分霊するため)。
この基本的なフレームワークにおいては、霊能者16人全員(完全紹介制Nさんは対象外)が、大筋において、ほぼ異論はなかった。つまり、「前世」と「守護霊」という枠組みは、ほぼ共有されており、そもそも、その考え方からしてぜんぜん違う!と主張する者はいなかった。
◇前世と守護霊は誰が視ても変わらないはず
となれば、人が生まれ変わりを続けながら、現世では守護霊に守られつつ人生を送るというのだから、ある人の直近の前世や、ある人についている守護霊が、視る人によって全然違うはずがない訳で、もし違ったら、すなわち誰かが嘘をついている(または幻覚を視ている)ことの証明となる。逆に、3人以上が同じことをピタリと言ってきたなら、確率的にみて、まさにそういう世界があることの1つの有力な証拠となりうる。
第一章で述べたとおり、今回、我々が採用した仮説は、江原氏の唱えるもの。江原氏が唱える4種の守護霊(主護霊、指導霊、支配霊、補助霊)のうち、特に一番目の、生涯変わらないという「主護霊」を必ず聞くことにした。ほかは時期によって代わることもあるため逃げ道を与えるからだ。
前世のほうは、何百回(人によっては何万回)も生まれ変わるそうなので、一番直近の、今世に生まれ変わる直前(1つ前の)の前世を聞く、ということにした。これも1つしかありえないから、十分に検証可能だ。
◇霊能者3人とも「三宅の守護霊はクリスチャン」
進めていくなかで分かったことは、守護霊を4つのカテゴリーに分けて考えているのは、江原元弟子のMさんだけで、ほとんどの霊能者は「先祖霊と、それ以外(ガイドスピリット等)」は区分けするが、江原氏の分類法には、理解を示さなかった(これが能力不足によるものなのかは不明)。
そこで、そういう人には、守護霊全般でひとくくりにして聞いた。とにかく、守護霊というものがいるのならば、複数の霊能者から、同じ守護霊がどれだけ見えるのか、である。
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【下線が、甘い基準で一致した部分】
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我々5人が16人に対して、のべ37回のセッションを行った結果をまとめたものが右記一覧表だ
.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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【聖フランシスコ・ザビエル(左)と三宅(右)】
【フレディ・マーキュリー(左)と林(右)】
【スフィンクス(左)と山中(右)】
「見た目からの印象で言ってるだけ疑惑」が有力だ
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