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マルエツ、賞味期限切れ後2か月のナマモノを販売も「臭いモノに蓋」の姿勢

情報提供
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今年2月3日に「マルエツ 港南ワールドシティ店」で買ったギョウザの皮。賞味期限は昨年12月14日だった。
 今月3日に都内の「マルエツ 港南ワールドシティ店」で買ったギョウザの皮は、賞味期限が2か月近くも過ぎており、カビだらけだった。一歩間違えれば大事故につながるところだったにもかかわらず、店長や本社お客様サービス部には原因を調べる姿勢は見られず、「臭いモノに蓋」の対応に終始。「日付け管理を徹底」などの精神論のみで終わらせ、闇に葬るつもりだ。原因究明と再発防止策についての具体的な言及は、いまだ一切ない。再発のおそれが極めて高く、マルエツには注意が必要だ。
Digest
  • 「ヌルヌル」「ベダベタ」「黒いカビ」
  • 「被害届けを出す」と語る副店長
  • 「棚の隙間に落ちて腐ったモノを拾って売った…」店長
  • マスコミに知らせる
  • マルエツ本社から突然の連絡
  • 「ただの賞味期限切れ」では済まされない!!
  • 自ら謝罪に来ない本社社員
  • 「何でわざわざオレが」といわんばかりの返答

「ヌルヌル」「ベダベタ」「黒いカビ」

私は都内に住む40代の会社員です。家は品川駅から徒歩10分圏内の港区港南のエリアで、家族4人で平和で幸せな日常を過ごしていますが、今年2月3日にショッキングな出来事が起こりました。

その日、家内は港区港南4―6―7にある「マルエツ 港南ワールドシティ店」で買い物をしました。その日は家でギョウザをつくる予定だったのです。出来合いの冷凍ギョウザではなく、生のギョウザの皮と具を別途買って自分で包んで調理する、手作りギョウザです。

我が家にとって、ギョウザは格別に家族団欒の一時です。ギョウザを料理するときは、きまってうちの小学三年生の息子と、幼稚園に通う娘が、喜んで手伝ってくれるからです。

その日も、いつものように楽しい一時が訪れるはずでした。が、突然異変が起こりました。マルエツで買ってきたギョウザの皮に、家内は言い知れぬ違和感をおぼえたのです。

ご存知の方も多いと思いますが、通常なら、ギョウザの皮はサラサラしているものですが、その日に買ってきたギョウザの皮は「ヌルヌルベタベタ」していたのです。

「明らかにいつもと触り心地がちがう!」。

そう感じた家内は、ギョウザの皮をまじまじとチェックしました。すると、驚いたことに、ギョウザの皮のいたるところに小さい黒い点がついていたのです。この黒点は「カビ」でした。

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今年2月3日に賞味期限切れのギョウザの皮を買ったことを示す領収書。日時は「2月3日(火)13:16分」とあり、その中の『皮 単価140円 2個 280円」が、ギョウザの皮で、2個のうちの1個の賞味期限が切れていた。

びっくり仰天した家内は、商品の賞味期限をたしかめて、腰を抜かすほど驚きました。なんと賞味期限は「2008年12月14日」となっていたのです。既に1か月半以上も期限を過ぎていました。

「被害届けを出す」と語る副店長

家内が異変に気づいたからよかったものの、一歩間違えれば、子どもたちが食べてしまっていた可能性もあります。大事故につながってもおかしくない出来事です。それに、他にも腐った商品がマルエツにあり、我が家と同じように買った人がいるかもしれません。コトの重大さに気づいた家内はすぐに「マルエツ 港南ワールドシティ店」に電話をして、事情を伝えました。

すると、すぐさま副店長の小野秀明氏という人が家まで謝罪にやってきました。

私はその日は仕事で会社に出勤していた時間だったため、家内が応対したのですが、家内によると、副店長は「ギョウザの皮はうちの人気商品なので、売れ残ることはほとんどありません。それに、うちは商品管理をしっかりやっているので、そんな2か月も前に賞味期限切れになったものを陳列しているはずがありません」と主張し、「これは誰かのいたずらによるものか、大手競合他社による嫌がらせではないでしょうか。警察に被害届けを出す方向で進めて調べていきます」と事件性に言及していました。

また、副店長は、菓子折りと、ギョウザの皮の代替品を置いていこうとしたのですが、家内は「こういうものを受け取るわけにはいかないので、主人に話をして、その後対応させていただきます」と言い、帰ってもらいました。

「棚の隙間に落ちて腐ったモノを拾って売った…」店長

その後、会社から帰宅して事情を聞いた私は、すぐに「マルエツ 港南ワールドシティ店」に電話をして、店長の藤代直樹さんという方と話をしました。

すると、驚いたことに、店長は、さきほど被害届けを出すことも検討していると述べた副店長とは打って変わって、「陳列棚の隙間に落っこちたものを、誰かが拾ってまた棚に並べた可能性もある」と言い始めたのです。

副店長との話の食い違いの大きさに驚くとともに、普通に考えて、賞味期限を2か月も過ぎたものを販売するのはありえないのではないか? と疑問に思いました。

もしも、店長の言うように、本当にマルエツが棚の隙間に落ちて2か月間も放置していたナマモノの商品を、パートなり新米社員なりが拾って平気で販売していたとすれば、それはそれでトンデモナイ店と言わざるを得ません。

それに、店長と話をしていてヒシヒシと感じたのは、私としては、もう二度とこのようなことが起こらないように、取り返しのつかない悲劇が起こらないように、しっかり原因を究明してほしいと思っているのに、店長の方は、ギョウザの皮の単価である140円をお返ししたい、ということと、直接お詫びを言いたい、ということを盛んに述べており、真相究明せずに謝って終わらせよう、というのがミエミエの態度だったのです

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「マルエツ港南ワールドシティ店」。タワーマンションの中にある。

マルエツ本社お客様サービス部課長の漆原氏からの最後のメール。「なんでわざわざオレが足を運ばなければならないんだ」と言わんばかりの内容だった。

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solunaris1492009/03/11 21:06

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この記事は、当事者への聞き取りに基づき、佐々木奎一が代筆した。
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