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日テレの“許可なく病”

情報提供
 読売グループによる支配が続く日本テレビで、報道番組「真相報道バンキシャ!」の裏金証言虚偽報道の責任をとって読売出身の久保伸太郎社長が辞任。その会見は、読売の「勘違い体質」を象徴するものだった。その読売支配の象徴である最高権力者、氏家斉一郎議長は、なぜか責任を問われていない。

立場変われば…日テレ“取材規制”のドタバタ
 「お待たせして申し訳ありません。(バンキシャの誤報は)重大であると認識して辞任を決意しました」
 報道番組「真相報道バンキシャ!」の裏金証言報道で16日引責辞任した日本テレビ放送網の久保伸太郎社長(64)の辞任記者会見は報道陣への対応方法が二転三転、久保社長が2度も報道陣に陳謝する異例の事態となってしまい、後味の悪さを残した。
 最初の会見は午後4時から東京都港区の日本テレビ本社18階の会議室で行われた。日テレ側は、「入室は1社1人、カメラでの撮影は禁止」との報道機関としては異例ともみえる規制を設け会見を実施。2階の受け付け前には会見に入れなかった各社の記者やカメラマン約30人が集まり、広報担当者に約20分にわたり説明を求めた。
 途中、その様子を撮影していたカメラマンと広報担当者がもみ合いとなり、騒然とした雰囲気になる場面も。ある記者は「異様というより異常としか思えない」と吐き捨てた。
(2009.3.16 産経ニュースより)

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日本テレビ就業規則2ページ

いかにも読売グループの日テレらしい。こういう場面で社風やカルチャーは現れる。この企業グループは、自分らを特権階級だと勘違いしていて、取材をすることを仕事にしているくせに、自分らが取材を受けることに対して、きわめて寛容でない。

日テレの社員が「これ、ひどいでしょう?」と見せてくれたのが、右記の就業規則である。「許可なく、○○こと」のオンパレードだ。実に10個もある。これでは社員はがんじがらめで自由がないばかりか、ダブルスタンダードもはなはだしい。普段は取材対象の許可など得ずに取材しているのだ。

今回の会見も、「許可なく、取材に来ないこと」と、いつものノリで取材規制を敷いた結果、やり直し会見までやるはめになったという、報道機関としてはイタすぎる行為を、社長自らやってしまった。

なぜか最高責任者である氏家斉一郎氏が責任をとらずに、ナンバー4に過ぎない久保社長のクビを斬ってすげ代えても、このイタい体質は変わるはずもない

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