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広がる「折込チラシ詐欺」 新聞社系代理店、ABC部数を7~10%上回る定数提示し広告営業
「押し紙」で生じる損害を相殺する役割を担っている折込チラシだが、ついにピンチに追い込まれた。

 9月下旬、東京都と神奈川県を対象に「折込詐欺」の実態を調査したところ、朝日・読売・毎日の各新聞社系の折込広告代理店が、「ABC部数」を上回る折込定数を広告主に提示して営業し、チラシを発注させていたことが分かった。ABCと折込定数が逆転していたのは全99地域のうち朝日23、読売28、毎日33に上り、平均すると朝日10%、読売10%、毎日7%がかさ上げされていた。ABC部数ですら「押し紙」で水増しされている可能性が高いのに、そのABCに3割も上乗せした定数を提示している地区(毎日新聞・荒川区)まであった。こうした明確な詐欺行為に対して、広告主は過去にさかのぼって過払い金の返還を求める訴訟を起こすべきだろう。

【Digest】
◇チラシ枚数がABC部数を上回る異常
◇東京都に見る「逆転現象」
◇「押し紙」を断りチラシが激減
◇背景に新聞社崩壊の危機
◇競争よりも「みんな仲良く」
◇読売IS「原因を調査したい」

 「折込詐欺」が巧妙に手口を変えて広がりはじめている。かさ上げした実態のない新聞部数をクライアントに提示して、新聞の実配部数を超えた枚数のチラシを発注させる手口である。

 たとえば配達している新聞が1000部しかないのに、巧みな(虚偽の)セールス・トークで、折込チラシを1200枚発注させられていた事が発覚すれば、クライアントは憤慨するに違いない。そして当然、水増しされたチラシの代金を返済するように要求するだろう。

ビニールで包装されたのが「押し紙」。新聞で梱包された中身は、過剰になった折込チラシ。岡山県内の新聞販売店の内部。
 被害額は、恐らく高齢者をねらった「振込詐欺」の比ではない。チラシは新聞に折り込まれ、日々、全国各地で配達されているからだ。

 「もっとチラシを折り込め!もっとチラシをよこせ!」と、旗を振るのが代理店の営業マンの仕事であるが、虚偽の定数を見せて売り込む行為は、常軌を逸している。

 こうした暴挙に走らざるを得ない背景に、新聞業界の行き詰まりがあることは言うまでもない。相当に深刻なようだ。

 わたしは9月下旬、東京都と神奈川県を対象に折込詐欺の実態を調べた。その結果、新聞業界の信用にかかわる恐るべき新事実が浮上したのである。

◇チラシ枚数がABC部数を上回る異常
 具体的な典型例を引き合いにだして、問題の核心を説明しよう。次に示す表は、朝日、読売、毎日のABC部数と折込定数(適正とされる折込チラシの基本枚数)の比較である。

 基準にした折込定数表は読売新聞系の折込広告代理店 「読売IS」が作成した内部資料 で、同社のサイトでも紹介されているものである。

新聞社/数量 ABC部数 折込定数 水増し率
朝日・世田谷区 90,019 93,200 3.4%
読売・板橋区 58,550 64,250 8.8%
毎日・荒川区 4,279 6,100 29.8%

 読者は上記の数字の矛盾に気づくだろうか?
 念を押すまでもなく、ABC部数というのは、日本ABC協会 が定期的に調査する新聞の発行部数である。あるいは実質的に販売店に搬入される部数。当然、新聞の破損に備えて予備紙も含んでおり、実際に配達される枚数がABC部数を上回ることはない。

 これに対して折込定数は、すでに述べたように、適正とされる折込チラシの枚数である。これは新聞部数に基づいて決められる。たとえば1000部の新聞に対しては、チラシも1000枚に設定するのが原則である。仮に1200枚に設定すれば、チラシは過剰になる。つまり水増し状態である。

 正常な取り引きでは、折込定数がABC部数を上回ることはあり得ないはずだ。ところが上記の3例では、折込定数がABC部数を上回り、広告主が折込定数に従ってチラシを発注すれば、自動的にチラシが水増し状態になってしまう。

 そしてもし、「押し紙」が存在するならば、水増しの規模はもっと大きくなる.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



神奈川県におけるABC部数と折込定数の「逆転現象」地域の一覧表。
(上)東京都全域のABC部数。(中)東京23区の折込定数。(下)東京多摩地区の折込定数。

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YC元従業員  07:13 04/12 2013
福岡県O市のY新聞店でもかなりの折込チラシを水増し 毎日廃棄処分している 何も知らないスポンサーがかわいそう
提案  21:44 11/13 2010
マイニュースジャパンでお正月特別企画として『押し紙&残紙』をテーマに川柳を募集してみてはいかがですか。
ヨミーWest  18:04 11/04 2010
会員
紙の増えんこのご時勢に、分割・改廃をチラつかせて年間目標を強制している時点で頭が湧いとる。知人の店主さんが愚痴ってたけどナ。要は『まだ積める余裕があるだろ?積めや。』っちゅうこった。 沈む泥舟にいつまでもしがみ付いとってもなぁ。
田代裕治  05:28 10/30 2010
電子チラシサイトシュフーが大々的に宣伝していますが、新聞関係は脅威を感じているようです。 それだけでなく、新聞折り込みチラシは、広告主から、半額くらいに広告料金を皆から一気に要求されるのがスタンダードな状況でしょう。
ニック  10:28 10/26 2010
火のないところに煙はたたないわけでして、これだけ暴露されると、巧妙な形で行われてるんだろうけど、一度失った信用は取り戻せない。それが証拠に、度の新聞社も今、部数の増加よりも広告に力を入れ、紙面の文字は大きいため情報量が少なく、また、紙面のほとんどを広告に費やしている新聞(日経など)もある。結局、こういうことの積み重ねが最後には読者離れに直結していくのだと思う。
水増し詐欺  20:25 10/24 2010
最近、2ちゃんねるで、新しいタイプの折込チラシの水増しさぎの暴き方が話題となっている。現実、さいたま市Yで暴かれた店があるようで、なるほどと感心した。持込チラシで店を嵌めるやり方か、いいかも。
新潮社の正体みたり  21:05 10/23 2010
結局しょせん、「ポン引き週刊誌」でしかないことを天下に示した。