地上派では極めて異例の、意味のある番組が17日深夜25:30よりTBSで放送される。『オリコン言論弾圧訴訟』『新銀行東京訴訟』『フージャース恫喝訴訟』をはじめ、MyNewsJapanで連載を続けてきた、裁判制度の悪用による口封じ(SLAPP)をテーマとしたドキュメンタリー番組、「報道の魂」。同業者である読売新聞による恫喝訴訟にはさすがに触れていない模様だが、オリコン恫喝訴訟被害者の烏賀陽氏が自費で米国のSLAPP規制の現状を取材した興味深い内容が放送される予定。
→フージャース訴訟
→新銀行東京訴訟
→オリコン訴訟
→読売訴訟
→講談社寺西訴訟
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市民が自由に発言してモノをいう。そんなあたり前の権利が、おびやかされている。いきなり訴訟を起され、巨額の損害賠償を求められるケースが増えているのだ。
隣にマンションが出来ることに反対した千葉県船橋市の市民が、マンション開発業者から巨額の民事訴訟を起された。裁判が反対運動の封じ込めに利用されたのである。
新銀行東京の元行員が内部告発したところ、銀行から巨額民事訴訟を起された。裁判に名を借りた、口封じの圧力だった。
こうした口封じ訴訟は、アメリカでは「SLAPP(スラップ)」と呼ばれ、言論の自由や市民の権利を奪う危険な訴訟として、規制されている。しかし、日本にはこうした規制はなく、野放しの状態だ。
「日本にもSLAPP規制を・・」そう訴えるのは、自身もSLAPP被害を受けたジャーナリストの烏賀陽弘道さんだ。
オリコンから巨額民事訴訟を起され、2年9ヶ月もの間、裁判に忙殺された烏賀陽さんは、今回、米国のSLAPP規制の現状を取材してあらためて思った。「訴訟を起す権利は誰にでもあるが、それを乱用する権利はない・・」と。
日本における口封じ訴訟の現状と、米国のSLAPP規制の実情などを紹介しながら、言論と裁判のあり方について考える。
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