MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
木場弘子、白河桃子、藤沢久美、浅草キッド…原発の“黒いカネ”で稼いだ雑誌の広告塔たち
日本の原発の安全対策をベタボメしてきた雑誌の“黒い広告塔”ワースト3。いずれもカネに困ってやむにやまれず、というほどに売れていない「かわいそうな人たち」ではない。

 


 福島第一原発の事故を引き起こした原因の一端は原発CMだけではない。雑誌の“原発タレント”たちの責任も大きい。そこで大手14誌の過去半年分の原発広告を調査し、影響力の大きい順にランキングしたところ、雑誌の“黒い広告塔”1位は元TBSキャスターで現在、千葉大教育学部特命教授、資源エネルギー庁の原子力部会の委員でもある木場弘子氏となった。2位は原発についてズブの素人なはずの婚活ジャーナリスト、白河桃子氏。3位はシンクタンク副代表で、法政大大学院客員教授、政府の金融審議会委員の藤沢久美氏。4位は浅草キッド、5位は清水圭となった。(全画像を記事末尾からPDFダウンロード可)

【Digest】
◇原発・雑誌広告ワーストランキング
◇実は原発広告塔の巨魁…木場弘子
◇原発を論じるズブの素人・白河桃子
◇ことごとく外す「藤沢久美のフシ穴の視点」
◇「東電は安全でオープン」浅草キッド
◇「なんて魅力的な場所なんや」清水圭
◇子供に原発教育を勧める茂木健一郎
◇小林麻耶は原発計画で東電社長と対談

◇原発・雑誌広告ワーストランキング
 原発PRを目的とする広告はCMだけではない。雑誌でも、電力会社は著名人を使って「原発は安全・安全」とさかんに吹聴してきた。そこで、4月に掲載した原発CM著名人に続き、雑誌広告の“原発タレント”を調べてみた。

 調査方法は、まず、「社団法人 日本雑誌協会」が公表している「加盟383誌の最新の『印刷部数』(2010年10月~同年12月)」のうち、読者数の多い20万部以上の総合誌、ビジネス誌、ライフデザイン誌をピックアップ。(それ以外のファッション、コミック、趣味専門誌などは報道性が少ないと判断して対象から除いた)。

 次に、こうして選んだ雑誌に「原発広告」が載っているかどうかを、東京都立中央図書館へ行って調べた。同図書館は、都内の公立図書館では雑誌の所蔵数が国会図書館に次いで多い上に、雑誌閲覧までの手続きが国会図書館に比べて早い。

 調査対象である雑誌の発行期間は2010年10月1日付~2011年3月31日付までの半年間とした。

 雑誌名は部数の多い順に、週刊文春、週刊新潮、文藝春秋、週刊現代、週刊ポスト、女性セブン、女性自身、潮、FRIDAY、週刊女性、PRESIDENT、クロワッサン、週刊朝日、婦人公論の14誌。(同図書館に所蔵していない週刊大衆、週刊プレイボーイ、FLASH、pumpkin、nicola、SEVENTEEN、Myojoは、調査対象から除いた)。

 こうして調べた結果、著名人5人が原発広告に出ていたことが発覚した。中でも、発言力が大きいほど罪深い。そこで「オピニオンリーダー度数」順にランキング化した。定量化の方法は前回同様、過去5年間(2006年4月1日~2011年3月31日)の全国紙(朝日、読売、毎日、日経、産経)で記事の見出しに名前が出ている数(連載記事、特集記事、インタビュー記事)の合計を「オピニオン度」と定義して集計した。以下が、その「原発・雑誌広告ワーストランキング」である。
     
順位 タレント名 肩書オピニオン度雑誌名
1位 木場弘子 キャスター 12 週刊新潮
2位 白河桃子 ジャーナリスト 5 婦人公論
3位 藤沢久美 シンクタンク副代表 4 文藝春秋
4位 浅草キッド お笑い芸人 3 週刊現代
5位 清水圭 お笑い芸人 0 婦人公論

 ランキング上位から順にみていこう。

画像2:週刊新潮の原発広告「エネルギー新時代 キャスター木場弘子の眼 Vol.2~4」。木場弘子氏は、四国伊方発電所、韓国の、釜山郊外、尚北道の慶州の原発施設を視察し、原発に前のめりの発言を繰り返している。
◇実は原発広告塔の巨魁…木場弘子
 原発・雑誌広告ワーストランキング第1位は、元TBSのスポーツキャスターで、現在、千葉大学教育学部特命教授、資源エネルギー庁の「総合資源エネルギー調査会 電気事業分科会」の「原子力部会」のメンバーにも名を連ねる木場弘子氏。木場氏は産経新聞紙上に7回に渡って連載するなどのオピニオンリーダーぶり。

 そんな木場氏が出ていた原発広告は、「週刊新潮」に見開きカラーで連載の「エネルギー新時代 キャスター木場弘子の眼」。その誌面で半年間に4回にわたって執拗に原発を礼賛してきた。その数は他と比べて群を抜いており、原発広告塔の黒い巨魁そのもので、まさにワースト1にふさわしい人物である。

 木場氏はこの広告でどのように原発をPRしたかというと、画像2のように、連載2回目となる昨年10月28日号では、「限りあるウラン資源を次世代に引き継ぐために」と題し、プルトニウムとウランを混合したMOX燃料を使った四国電力伊方(いかた)発電所のプルサーマル発電を視察。

 この広告でまず目につくのは、木場氏の写真だ。「原子炉建屋」をバックにスーツ姿で微笑を浮かべた写真や、「使用燃料済みプール」を背景に作業着姿で撮影した写真などが誌面の半分を占めている。そして本文では発電所長の、「ウラン資源を次世代に引き継ぐことは、電力会社の責務」との言葉が、「一層胸に響きました」などと、終始、電力会社を絶賛している。

 連載3、4回目は、韓国の原発を視察。画像2の赤線箇所のように、原発の定期検査による平均停止日数が、韓国が約30日に対し日本は約140日であることを取り上げて、「原子炉の運転の安全に万全を期すことはもちろんですが、この数字の隔たりについては、よく分析してみる必要があると感じました」と発言。

 また、「原子力は安全」と回答した人は、韓国の70.2%に対し、日本は20%に留まっていると指摘し、「むろん発電所で安全かつ安定的な運営が図られることが大前提となりますが、資源小国の日本にとって、基幹電源である原子力を正しく理解してもらうための大きな課題がここにあると言えそうです」と述べるなど、なんだかんだいって肝心の安全性についてはほとんど検証しているフシがないまま、原発推進に〝前のめり〟の発言を繰り返している。

 さらに連載4回目では、電源開発㈱が進めている青森県大間町の原発の工事現場に行き、「日本がこれまで40年間にわたり原子力発電に取り組んできたことによって培った、確かな技術力ときめ細やかな安全対策を改めて認識できました」と、ベタボメで締めくくっている。

 この広告掲載の約2か月後、木場氏が安全性に太鼓判を押した日本の原発は、大事故を引き起こしたのであった。

 一体、木場氏は、原発の安全性をどのくらい調査した上で広告に出たのだろうか? その点を質問したところ、木場氏から回答は、なかった。

画像3:上は「婦人公論」(2011年3月7日号、同月22日号)に連続掲載した婚活ジャーナリスト白河桃子氏の原発広告。画像下は「文藝春秋」10月号に掲載の「藤沢久美のギモンの視点」。「もんじゅの運転再開を機に、私たちが、考えるべきこと」と題し、原発を背景に笑みを浮かべている。
◇原発を論じたズブの素人・白河桃子
 ワースト第2位は、ベストセラーとなった婚活本著者の白河桃子氏(婚活ジャーナリスト)。白河氏は「婦人公論」(中央公論新社刊)誌上で、まったく畑違いの原発の「高レベル放射性廃棄物」の処分問題についての広告記事に、2号連続で出ていた(画像3)。タイトルは「みんなで考えたい 電気の廃棄物問題」。広告主は電気事業連合会(電力10社の業界団体)。

 この広告のテーマである放射性廃棄物は、日本全国に54基ある原発とセットで存在している。つまり、原発とはコインの裏表の関係であり、この広告は結果的に原発を推進しているに等しい。

 しかも白河氏はこれまで雑誌や新聞で、電気や原発について一切言及していない。オフィシャルブログでも、電力について論じた形跡がない。つまり、正真正銘のズブの素人。それなのに、ジャーナリストという肩書で大々的に出ているのは無責任と言わざるを得ない。

 しかも、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



画像4:「週刊現代」に2週に渡って掲載した浅草キッドの原発広告(2011年3月12日号、同月19日号)。
画像5:「婦人公論」の「清水圭さんが見た にほんのエネルギーを支える青森県のいま エネルギーのリサイクル」(2011年2月22日号)。
画像6:画像上は「婦人公論」(2011年1月22日号)の電気事業連合会の広告。脳科学者の茂木健一郎氏が、子供たちへの原発教育の推進に言及。原発のリスクについては「リスクがゼロの暮らしなんてありえないでしょう」「僕たちはそういう世の中に生きているんですね」と発言している。画像下は、東電の広告記事。フリーアナウンサーの小林麻耶氏と東京電力の清水正孝社長が対談(「週刊新潮」2010年11月25日号、「文藝春秋」2010年12月号)。

関連記事
記者コメント
本文:全約6100字のうち約3200字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)

企画「CMリテラシー」トップページへ
企画「その税金、無駄遣い、するな。」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき取材協力いただけるかたは、info@mynewsjapan.comまでご連絡下さい。

アクセス数 16859 続報望むポイント
318
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
tochiro  14:03 10/30 2011
よく調べてくれた。殊勲賞ものだ。
腹が立つ  14:22 07/04 2011
藤沢久美、ツイッターで2万人もフォロアーがいるというなら何故、原発被災を救済しようとしないのか? 草の根運動家と記しているがこれも菅さんへのすりよりですか?
福島県民のために  22:05 07/03 2011
藤沢久美さんはずるい。恥知らずだ。原発の安全神話醸成に一役買ったのに真摯に謝ることもせず、菅総理へのごますりが目に余る。この人のFacebookページは彼女を指示した人にしかコメントを欠かせない仕組み。日本証券業協会の子供金銭教育担当理事になったことを自慢げしている。あなたに子供教育の資格などない。すべとの公職から降りて真摯に原発で被災した人のために静かに祈るべき。不見識を恥じなさい。
神話=デマ  17:43 05/12 2011
会員
本当の意味で自由競争させんとナ。 取り敢えず50人からいる役員をどうにかしろヤ。
優ちゃん  16:38 05/07 2011
木場弘子さんのブログを読んでガッカリ。 地震の被災者になったり、母親になったり、原発のことは全く無視。反省もなし。
シーマン  11:57 05/07 2011
ホント 電力のコマーシャルほど無駄はないと言える。コレを排除しなければ、日本の未来は無いだろう。これのおかげで海を壊しまくっている。放射性物質だけではないことを言っておきます。でんりょくを作るときのリスクを全て公開して作れば誰でも協力をするよ・・・。
なるほど・・・  02:41 05/06 2011
電力会社は選べないんだから、テレビCMなんて必要ない。オール電化で無駄遣いの習慣をつけさせようといせたのに、流石にオール電化のCMはさっとなくなりましたね