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お金やモノを使わず幸せになる方法 タイのパーマカルチャー・ファーム滞在で得た「喜びと自信」
森の中で竹を切り、自身の使う皿やスプーン、籠を作る西洋人達(上)。自分達で作った家は予算10万円(下)

 オーストラリアなどで受講すると40万円もするパーマカルチャーがタイの北部チェンマイ周辺で激安で経験でき、今、密かなブームになっている。世界中から集まって来る人達とパーマカルチャー農園やオーガニック・ファームに滞在して、日本式の生き方とは違う、新しい生き方を学び、経験した。自分自身の食べ物や家を自分達で作り、お金やモノを少なくした生活によって得られる喜びや視野の広がりなど、パーマカルチャー体験で得たことは、今後、自分が生きていく自信となった。日本国内のシステムに窮屈さや憤りを感じていた記者が、自身で滞在・経験したタイのパーマカルチャー・プロジェクトを紹介する。



【Digest】
◇北タイでパーマカルチャーが密かなブーム
◇買わずに自分達で作るライフスタイル、タコメパイ
◇自然素材の家造りと種の保存で有名なPun Pun
◇西洋式にパーマカルチャーを学ぶならPanya Project
◇チェンマイ周辺には日本語OKなファームも
◇農作業を手伝い、宿と食事を得るWWOOF という制度
◇パーマ・カルチャー滞在で21世紀を生きてく術と自信を


◇北タイでパーマカルチャーが密かなブーム
 「パーマカルチャー」という言葉をご存知だろうか? Permanent Agriculture という意味の造語らしいが「持続可能な農業」とでも言うのだろうか。作物の適正や相性などを考えて農場をデザインし、農薬や化学肥料を使わずに耕作するという農業方法である。

 オーストラリアを筆頭に、西欧諸国ではポピュラーな農法になり、オーストラリアでパーマカルチャーを勉強するコースだと、1ヶ月間のテント生活ながら40万円もするのに、受講者は世界各国から集まって来るほど、という人気コースになっている。

 2012年2月にオーストラリアのパーマカルチャー・ファームを訪ねた時は、ファームの持ち主やコースの受講者達が、口を揃えて「パーマカルチャー・ファームで栽培した作物を売って利益をあげようとするのは、とても難しい。ビジネスとしては成り立たない」と言っていたので、パーマカルチャーというのは、お金持ちの道楽なのか、と思っていた。

 そんな折り、イギリスで持続可能な生活を提唱する現代のグル、サティシュ・クマール氏が、タイ北部にはサステイナブルな活動をしているコミュニティー農園が多く存在する、と教えてくれた。

 パーマカルチャーの波が、タイ第二の都市チェンマイ市を中心としたエリアにも及び、幾つものコミュニティー・ファームが活動しているという。地元の意識の高いタイ人が行なっている場合もあれば、土地が安いという理由から西欧人が大きな土地を購入してファームを始めるケースも多い。

 実際に、パーマカルチャーとは、どういうことをするのか?本当に持続可能な生活とは、どんな生活なのだろうか?百聞は一見にしかず、実際に、それぞれのパーマカルチャーと呼ばれるファームやラーニング・スクールに滞在してみた。

 すると、世界中から多くの人がパーマカルチャーという合い言葉を通じて、わざわざタイまでやってきていた。若い人が多いが、地域では、アメリカ人やヨーロッパ人が多い。中にはアルゼンチンやチリなどの南米国人や、お隣の中国人も増えている。

 パーマカルチャーという言葉が、遺伝子組み換えや農薬などを危惧する人達の間で、オーガニックという言葉のように、21世紀のキーワードになりつつある。それも、世界的な現象だ。まずは、ミャンマー(ビルマ)との国境に近いパイ(Pai)という町にある、「タコメパイ」というファームを紹介しよう。

◇買わずに自分達で作るライフスタイルを追求するタコメパイ
 Tacomepai(タコメパイ) は、タイの古都・チェンマイからバスで3時間ほど走って山を越えた、パイという町の6km手前にある。パイという町が、ここ10年間で観光地として人気が出てきた事もあり、安いコストでパーマカルチャーを体験したいという人が世界中から訪れて来るコミュニティーである。

 今年50歳になるというサンドット氏が、20年前に父親から譲り受けた土地をマンゴの樹を中心とした森にしようと、始めたのが最初だ。竹で作ったバンガローに宿泊者を募り、自身の出身であるヨン族の生活様式を伝えるホームステイ型の宿を行なっていると、ある宿泊者が「君のやっている事はパーマカルチャーだよ」と教えてくれたらしい。

 それを機に、サンドット氏もパーマカルチャーを勉強し、日本人の福岡正信氏の本なども参考にしていると言う。彼の信念は「森の再生」であり、「森があるからこそ、雨が降る」という考えは、現タイ国王ラマ9世の考えと一致するもので、タイ国内のマスコミでも、数多く取り上げられている。その、自然素材にこだわったサンドット氏のやり方は、プラスチック袋が当たり前に使われすぎているタイでは、異質ともいえる頑張りようである。

 家造りに使う竹や古木は、10km離れた森の中に入っていって竹を切ったり、焼き畑で燃やされた木材などをもって来て使う。また、釘の代わりに竹を薄く細いヒモ状にして結びつけるなど、「お金で買うよりも手間はかかるが、自身の周りにあるものを利用し、自分達で作る」というコンセプトで日々の生活を送っている。

 毎週木曜日には、バンブー・コースと呼ばれる竹を使って皿やコップ、スプーン、籠などを作り方を教えてくれるワークショップがある。実際に森の中に30分以上かけて入って行き、自生している竹を切り倒して、ナタを使って制作してゆくのだ。

 昼食には、その場で切った竹筒の中に、もち米を入れて蒸し炊きし、来る途中に採れた山菜やバナナの花などを使って、スープを作ってくれる。さながら、今流行のエコツアーと言った感じであるが、値段の方は、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



バナナの木の皮で籠を編む(上)。有機田で採れた米を足動式の脱穀機で脱穀する(下)
赤土にタピオカや米殻を混ぜて作ったブロック(上)で作った家は全て自然素材によって出来ている(下)
シンプルだが使いやすいオープンキッチンと可愛らしくデザインされた手作りの皿洗い場
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