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LEC、情報漏洩だと支社長宅捜索と個人PC押収を要求→拒否→懲戒解雇→地裁で解雇無効
懲戒解雇処分を通告されたが裁判で勝利した金澤浩氏。LEC東京本社前で。4月10日の団体交渉の直前に撮影。この会社にいても未来はないと判断し、金澤氏は5月上旬に退職した。

 


 資格試験の予備校「LEC」を運営する㈱東京リーガルマインドの金澤浩・松山支社長は、社内で仕事を処理しきれず、個人アドレスにメールを送信し、自宅で仕事をした。LECは、これを情報漏洩だとして、支社長宅の捜索と個人のパソコン押収を要求。拒否すると、2010年6月、支社長を懲戒解雇処分とした。金澤氏は「LECは法律の専門家集団だ、裁判しても負けるぞ」という恫喝にも屈せず、提訴した結果、松山地裁は今年3月、解雇無効の判決を下し“法律の専門家集団”は敗訴した。職場復帰を喜んだのも束の間、今度は東京勤務を命じられ、基本給減額、家賃全額自己負担とされたため、会社を見限った金澤氏は、5月上旬にLECを退職した。(判決文PDFダウンロード可)

【Digest】
◇懲戒解雇無効判決にも反省なし
◇教育事業で映像授業のFC展開躍進に貢献
◇契約社員時の年収500万円が正社員になり390万円に
◇「約束した覚えはない」と人事部長
◇「法律のプロを相手に裁判起こしても勝てないぞ」
◇首切りと賃下げが進行中
◇「東京へ転勤しろ、基本給は下げる、家賃は全額自己負担」

◇懲戒解雇無効判決にも反省なし
 国家資格や公務員試験などの予備校を運営するLEC(東京リーガルマインド)が、実質は労働者である講師たちを名ばかり個人事業主にして労基法の適用からはずし、劣悪な条件を強いる貧困ビジネスを推進している実態について、本サイトで報告した。

 今回の松山事件は、正社員に対する同社のブラックな対応を示す適例といえそうだ。

 今年3月に解雇無効の判決が確定した直後、金澤さんはLEC松山支社に出勤した。懲戒解雇処分の直前に自宅待機を命じられてから、2年10か月ぶりに仕事に復帰するためである。

 ところが、彼の元部下から「ここは、金澤さんの職場じゃないそうです」と勤務地は松山支社ではない旨と、会社からの指示を待つよう伝えられた。結局、松山支社に出勤することは許されず、3月22日付文書で、東京本社内にある「LEC総研第一研究所」に4月25日までに勤務せよという通知書が、3月28日に郵送で自宅に届いた。

 これは、2010年7月1日付の異動辞令と、ほとんど同じ通知書だった。実は、事の発端は2010年5月、金澤さんが東京への配転命令を受け、その決定を考え直してほしいと応じていなかったことに始まる。松山地裁の判決では、懲戒解雇処分は不当とされたが、配転命令は不当でない、との判断を示していた。

 そのため、会社は3年前の辞令をそのまま生かして、東京配転を出してきたわけだ。

 異動期日を2週間後に控えた4月10日、東京中野のLEC本社近くにあるルノアール会議室で団体交渉が開かれ、終了後関係者に集まってもらった。当事者の金澤浩さん、金澤さんが加盟する愛媛一般労働組合の高尾佳孝書記長、そして元LEC講師で未払い賃金などの問題を抱える社会保険労務士の須田美貴さんの3名だ。

 この事件に筆者が注目したのは、懲戒解雇の理由をつくるためにLECが金澤さんの自宅を捜査することを要求し、個人のパソコンを押収しようとした、と聞いたからだ。裁判所発行の令状がなければ警察ですらできないことを、資格試験予備校が実行しようとしたことが、にわかには信じられなかった。

 この事件に触れる前に、金澤さんがLECに就職したきっかけから順を追って語ってもらった。

懲戒解雇処分は裁判で認められなかったが、配転は認められたため、判決後まもなくLECは金澤さんに対し、東京への転勤を命じた。実質的な退職勧奨だ。
◇教育事業で映像授業のFC展開躍進に貢献

「大学を卒業して経営コンサルタント会社に就職したのが、社会人生活のスタートです。この会社の仕事で四国に移りましたが、バブルの崩壊でこの会社がダメになり、その後、主に大学受験対策の映像授業を全国のフランチャイズ校に配信するA社の教育事業FC展開の仕事に携わり、十数年間働きました。

 当時、映像授業は生授業と比較し効果が薄い等、ライバル業者から誹謗中傷されていましたが、今や市民権を得て急速に拡がりスタンダードな存在となっています。

 私はスーパーバイザーとして、FC塾の経営指導・生徒募集・運営指導などの一切合財を担当していました。本社ではなく、四国エリアの担当だったのです。当時の四国では、知名度が低い状況でしたが、どんどん伸びて今では有名な受験予備校と認識されています。

 その会社の元上司がLECで活躍していました。それは、LECも資格学校でA社のような展開をしたかったからです。フランチャイズでなくて提携校展開をしたいという考えがあったようです。そんなときに元上司との出会いがあり、LECで働くことになりました。

 四国の提携校がゼロだったので開拓してくれと、提携校開拓を中心にやってくれという話だったのです。2007年10月に契約社員として入社。3か月更新を一度行った後の2008年4月には松山支社長を拝命、正社員となりました」

◇契約社員時の年収500万円が正社員になり390万円に
「入社当時(契約社員)の年収は賞与無しで500万円でした.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



金澤さんが初めて契約社員として入社した際の契約書
懲戒処分を通告される前月の給与明細書。
正社員になったあと給与を年棒制にするとの通知書。頑張れば上がる可能性があると説明されたが、契約社員のときの年収500万円が正社員になって390万円になってしまった。
懲戒処分を受ける前月2010年5月25日に出された配転辞令。金澤さんは懲戒解雇処分は裁判で阻止できたが、3年前と同じように東京への転勤を迫られている。
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