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資格学校LEC、元講師らの「公務員試験必勝倶楽部」を妨害 著作権侵害を申し立てAmazonが販売停止
元LEC講師で「公務員試験 必勝倶楽部」を立ち上げた林田辰也代表。

 

 


 全国80校近く展開する資格試験学校「LEC」(レック=東京リーガルマインド)の有力講師らが相次いで辞め、共同で昨年10月からウェブサイト「公務員試験必勝倶楽部」を設立、テキスト販売と動画無料配信による新たなビジネスを立ち上げた。ところがLECは、そのテキストが著作権侵害だとして、販売元であるアマゾンに販売中止を申請。出版差し止めにあたる重大な措置であるが、詳細な審査もないまま、アマゾンは今年6月1日から販売停止。抗議しても「当事者であるLECに問合せて」と言うのみの一方的な措置だった。同時にLECは、必勝倶楽部の看板講師である田村一夫・前東京都多摩市副市長を、「LEC専任講師」とする虚偽広告を継続。松本元LEC社長は追及に対し、正式な謝罪を拒否している。(対LEC内容証明はPDFダウンロード可)

【Digest】
◇人気講師が公務員試験のウェブサイトを開始
◇Facebookで必勝倶楽部、登録者3千人超
◇LECの人気講師が「公務員試験必勝倶楽部」へ移籍
◇在籍しないカリスマ講師を自社の専任講師と虚偽広告
◇LEC社長、事実は認めるが謝罪を拒否
◇「講師の個人レジュメも講師料で買っている」とLEC
◇著作権違反で元講師を訴えたが敗訴
◇「LECに戻ってこい作戦」の一環

◇人気講師が公務員試験のウェブサイトを開始
「できることなら穏便に済ませたいと思います。これから頑張って試験を受けようとする受講生の皆さんに要らぬ心配をかけたくないというのが、本音です」

 こう話すのは、ウェブ資格試験サイト「公務員試験必勝倶楽部」の林田辰也代表。かつて在籍していたLECとは、できるならば争いは起こしたくない、という意向だ。林田さん自身も働きながら勉強した経験があり、そのほかの講師も似た経験を持つ人が多いから、受験生を気遣う気持ちはわかる。

 多くの社会人受講生(および学生)は、働きながら時間と費用をやりくりし、公務員試験などを目指して勉強しているわけであり、どこの予備校というより、安心して勉強し試験に合格することが第一だ。「要らぬ心配をかけたくない」という林田さんの気持ちは理解できるが、やはりこの問題は放置できない。

 その理由は三つ。

①LECは、他社で働く人気講師を自社の専任講師であるとの虚偽広告を打ち、社長自らその事実を認めながら、パンフレットを継続して掲出・頒布し続け、謝罪文の提出も拒否している。

②LECは、元講師自身がオリジナルに作成したテキストを著作権侵害だとして申し立て、Amazonでの販売中止に追い込んでいる。これは資格学校に限らず出版界などでも、いきなり著作権侵害を訴えることで、気に入らない出版物の流通を阻止し、執筆者に打撃を与えることも可能になる危険性がある。

③辞めた講師をLECに戻すため、元講師を相手どって「訴訟を起こす」と脅したり、また実際に複数の訴訟を起こし、連敗している。

 LECがこれだけの問題を抱え、その影響も大きいことから、取り上げないわけにはいかない。そこで、これまでの経緯を林田さんに語ってもらった。

「私は以前、講師としてLECと契約していたのですが、2008年にLEC公務員試験課の制作スタッフになりました。LECでは講師以外に、営業と制作の二つがあります。営業は、基本的に外部営業ではなく、お客様対応とスケジュール事務、営業事務に近いです。制作は、講義の企画、講師管理、テキスト制作、模擬試験作成などを行う部署で、私は最終的に公務員試験課と行政書士課の責任者である主任研究員を兼務しました。退職は昨年2012年3月です。

 その後、カリスマ公務員試験講師の吉井英二さんがLECとの契約を終了したことを機に、ウェブを中心とする事業を一緒に立ち上げようという話になったのです。私自身が講師としてやるのではなく、マネジメントとして統括する役目を担い、一流講師が集うサイトにしようと思いました。」

人気講師・田村一夫さんが使用しているテキスト。
(公務員試験必勝倶楽部ホームページ)

◇Facebookで必勝倶楽部、登録者3千人超

「まず、フェイスブック上に必勝倶楽部というグループをつくりました。公務員試験を受ける人集まれ、という形で設定し、今年6月現在で3100人以上が参加しています。

 勉強のアドバイスや語り合いをするグループですが、2012年の10月からはユーチューブで無料講義動画も配信しています。

 動画の講義は誰でも自由に無料で見られ、テキストはAmazonで買ってもらいます。アメリカで行なわれているように、優秀な大学教授が講義をユーチューブなどで全世界に公開し、優秀な人を呼び込む。趣旨としては、それに近いことを考えています。毎日のように予備校に通えて専属受講生になれるのは、ごく一握りの人だからです。

 自宅や職場の近くに予備校がなくても勉強ができる環境を作ることで、優秀な人が公務員に任官してくれるのではないか、という思いもあります。講義動画はだいたい1回15分程度ですから、自宅パソコンのほか移動時間を利用してスマートフォンで見ることもできます。1回の講義で3時間くらい拘束する予備校のやり方ではなく、働きながら無理なく勉強できる仕組みです。

 私自身も働きながら勉強していましたから、その大変さはわかるし、従来の予備校とは違うものを目指してやって来ました。ところが、ここで広告(パンフレット)の問題が発生したのです」

◇LECの人気講師が「公務員試験必勝倶楽部」へ移籍
左は2014年度、右が2015年度のパンフレット。どちらにもLECに在籍していない田村一夫さんが看板講師のように宣伝されている。表紙一番下に、ほとんど読めない字で、「事前の予告なしに変更する場合があります」と刷られている。
「必勝倶楽部では、現在、田村一夫さんという人気講師に公務員試験の面接講座を担当してもらっています。東京都多摩市の前副市長で、以前はLECの講師だった方です。

 私がLECで主任研究員をしていたとき、田村さんと協力して面接講座を実施してもらったところ、ずば抜けた合格実績を出し、たちまち人気講師になりました。やはり公務員試験の最終面接官を担当してきた方だけに、本番の面接で何が大切なのかを伝える指導ができるのです。

 資格予備校の内情を話せば、これまでの公務員試験予備校の面接試験対策は『推測』にすぎなかった。受験生からの情報を得て、講師がおそらくこうであろうと、推測して指導していたのです。プロ野球選手でない人が、プロになろうとした人たちの情報を集めて、「プロになるにはこういう技術が必要だ」と指導しているようなものです。そのなかで田村さんは、プロそのもの。本物の最終面接担当者でした。

 実は、公務員試験予備校には、田村さんのように公務員の経験があり、しかも最終面接官を経験した人は、ゼロに近い.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



パンフレットの表紙をめくって最初に出るページがこれ。3月末日にLECを契約切れで辞めている田村氏がメイン講師として掲載されており、誰が見てもLECの講師だと思われるだろう。田村氏がLECを辞めて3か月近く経過した6月末時点でも、このようなパンフが配布されている。
公務員試験必勝倶楽部がLECに送った文書。これを見てわかるとおり、LEC側は辞めた人気講師らに復帰してほしいと要請していたことがわかる。
講師が交わすLECの契約書。黄色で示した部分が条項として問題だと裁判でも指摘されている。これでは、LECを辞めて1年間は講師の仕事をできず、独立開業もできないことになってしまう。

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