MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
コムサ→丸井→ZARA→FRの元社員が語る「ユニクロはファッション店ではなく、ドラッグストアでした」
飲食店でじっくり本音を聞く

 ユニクロは同業他社と比べ、何が違うのか。約10年前に大学卒業後、ファイブフォックスに入社して以来、丸井でトップセールスとなり、その後、ZARAを経て、ユニクロに転職し、3店舗で2年間ほど勤務した元社員に、実体験に基づく話を聞いた。ユニクロには、ZARAやFIVEとは異なり、店内の機能別役割分担がなく、店長にすべての責任が押し付けられるため負荷が増し、サービス残業が不可避となる構造があるようだ。同じSPAでも、客にファッションを提供したいならZARAで、ユニクロではアパレルの販売らしい仕事はできず、ユニクロ出身のキャリアで丸井のような他のファッション店舗に転職しても生き残れないという。ユニクロには、むしろ『マツキヨ』に入るつもりで入社したほうがよさそうだ。

【Digest】
◇「むごい」働かせ方のユニクロ
◇人生で初めて鬱の人が周りに
◇女性の離婚率&未婚率が高い
◇1日中拘束するが、アバウトなZARA
◇「マツキヨやん」と思いました
◇フロアー、キャッシャー、ストッカー…役割分担主義のZARA
◇ZARAはスマホで売り場からスペインに発注
◇指示書通り作業するユニクロ、「次はどうしようか」考える他社
◇システム化されているユニクロ、「板前の世界みたい」なZARA
◇ZARAは最低品質だが、デザインがよい
◇「個人売り」の数字がつく丸井・FIVE、つかないユニクロ・ZARA
◇FIVEは安月給だが、販売スキルの基礎を学べる
◇「会社を世界一にする気があるのか?」即答できず

「店長権限」「給与」「離職率」「労働時間」について、4社の順位付けと概要解説。
 私は社会人になった2002年以来、ユニクロ含めアパレルでメジャーな4社を渡り歩き、一貫して店舗の販売現場に勤務してきました。

 なかなか4社の現場を知っている人はいないはずなので、これからこの業界に就職・転職を考えている人たちに参考になればと思い、特にユニクロが他社と比べてどう違うのかを中心に、実体験に基づいて私の知っていることを、お伝えしたいと思います。

2002年 ファイブフォックス入社。『コムサストア』等に勤務。
2005年 丸井に転職。『神戸丸井』『上野丸井』等に勤務。
2007年 ザラ・ジャパンに転職。『ZARA』新宿店、名古屋店、京都店に勤務。
2008年 ユニクロに転職。2009年夏まで正社員として北関東3店に勤務。


◇「むごい」働かせ方のユニクロ
 労働時間については、他の3社と比べて、ユニクロはむごかった。社内の公式データ上は規定により月240時間までということになっていましたが、実際には、多くの月で超えていました。

 最もキツいのが、イレギュラー業務が多い新店オープン担当になったときと、2009年から始まった「感謝祭」の時期で、月260~270時間にはなる計算です。

 感謝祭は全店舗でやりますが、なかでも、旗艦店やロードサイド店などは朝6時オープンになります。親しい後輩達の話では、現在では年2回(ユニクロ店舗誕生の1984年6月2日に合わせて5月下旬、1974年9月2日の会社創業記念としてなぜか11月下旬)が定着し、朝6時から「あんぱん」と「牛乳」を配るので、早朝4時出社で22時過ぎまで勤務します。3連休の間に、実働40時間超も働くのはむごい。いったい従業員にどれだけの犠牲を強いるのか、と思います。

 普段でも、僕がIY(イトーヨーカドー)内の店に勤務していたときは、毎朝7時出社で、午前6時前に起きないといけなくて、面食らいました。ロードサイド店にいたときも、8時出社で10時オープン。開店時間の2時間も前に毎日出社させられる会社は、アパレル業界ではレアです。閉店後も90分ほどは作業しますし、秋冬の繁忙期は、もっとします。僕は繁忙期には、高額な栄養ドリンクを飲んで気合を入れて体を持たせていました。

 週のなかだと、全体の約半分を売り上げる土日が忙しい。土曜は朝7時に行って、23:30まで。土日は12時間労働が普通でした。1日1千点も売れたりするので、過少したところに品出しして、グチャグチャになった売り場を整え、補正作業をして、レジを閉めて、レイアウト変更も膨大な作業になりました。

◇人生で初めて鬱の人が周りに
 感謝祭や新店オープンがある月は260時間労働とかになるわけですが、実際の申請は、238時間とかに抑えていました。そうしないとSVに怒られるからです。日次の労務管理データを見ると、毎月20日以降になると、それまで12時間だった1日の勤務時間が8時間になり、4時間になり…と減っていく。240以下になるよう、調整していくんです。実際には店に出てますから、サビ残になります。

 サビ残は「SV」(スーパーバイザー=店長の1つ上のランク)も「リーダー」(SVの上のランク)も知っていますが、黙認してましたね。「店に泊まるのが当り前」だった2000年前後、フリース全盛の時に店長だった人たちだから、そんなの当然だと思ってる節がありました。サビ残やらない社員は「怠けモノ」という空気なんです。

 そこには男版「大奥」の世界がありました。リーダーとSVに気に入られることが最重要なんです。なぜなら、気に入られると「いい店舗」へ異動させてくれるから。「この店舗に行ったら決まりだね」という店があるんです。スタッフがいいので失敗しないし、箔がつく店。だからSVの言いなりです。彼らが黙認している以上、店長以下は何も言えません。

 ユニクロは長時間労働がステイタスでした。サビ残でスタッフがホットライン(本社への相談窓口)をしても無駄でした。実際、サビ残しまくりの女性店長が昇進しているのを見ました。ホットラインされていましたが、SVも女性で仲がよく、もみ消していました。昇進させたかったからです。SVのさじ加減次第でどうにでもなるのが実情でした。

 ユニクロに転職してから、僕の人生で初めて、鬱の人が周りにいる環境になったんです。長時間労働と精神的ストレスが原因だと思いますが、僕がいた店の店長が、鬱になりました。その店は「店長派閥」「主婦派閥」「学生派閥」の3つに分かれていて、店長が“主婦ボス”に無視されて、言うことを聞かなくなった。店長は業務過多なので、シフトを作る権限が僕にもありましたが、このシフト作りは主婦ボスらに気を使いまくる仕事で、僕も疲弊しました。

 2年ほどの間に、自分の周りだけで、鬱で辞めた人が5人いました。新店舗を次々とタイトなスケジュールでオープンするので、その担当に配属されると月240時間を超える長時間労働が確定します。新店オープンに関わって鬱になるケースが、パターン化していました。

 僕はユニクロにいたときだけ、ストレスから、タバコを吸っていました。喫煙率がすごく高い会社で、鬱の店長もヘビースモーカーでした。僕が知っていた店長は、みんなスモーカーでした。

◇女性の離婚率&未婚率が高い
 入社して店舗に配属されると、周りの社員もバイトも、みんなサビ残していました。3月は比較的ヒマな時期なのですが、それでも、退勤ボタンを押したあとに、「シフトやってから帰って」と普通に店長から言われていました。

 業務が、1日8時間では絶対に終わらない量あるんです。そもそものバイトの人件費設定が低くて、売上が計画比100万円上振れすると5万円の人件費を2カ月だけ増やせる仕組みでしたが、ぜんぜん足りません。そのうえ、どんどん人件費が減らされる方向でした。

 ユニクロでは毎日、全社分の勤務時間リストが社内メールで送られて来ます。240時間を超えそうな人は赤色にマーキングされているので、どのくらいの人が超えているのか、一目で分かる仕組みです。それを見ると、超えてる人が全体の9割ほどになっている時期がありました。だから現場では「無理難題を現場に押し付けてるだけなんじゃないか?」と言い合っていました。秋冬の忙しいシーズンなど、確実に月240時間を超えました。

 もうみんな、顔が死んでるんです。それでも働く。ユニクロの社員たちは、すごい忠誠心だと思いました。「僕は会社を世界一にしたい」と真顔で言うSVが実際にいました。

 そんな環境なので、女性の離婚率と未婚率がすごく高かった。女性の店長が離婚して旧姓に戻ったという話もよく聞きました。一方、男性の店長がアルバイトの女性と結婚するケースはいくつか見ました。そうすると、奥さんは別店舗で働くよう、コンバートされてました。

「ユニクロは、チラシがポイント。現場で販売らしいことはしないから、普通のファッション業界から転職してくると、辞めちゃう人が多い」
 ZARAは長時間拘束したいようで、最初から休憩を長めに設定してあって、1日中、店にいる感じでした。

 ただ、1.5時間+1時間=計2時間半の休憩を、実際にとれます。「コミーダ(食べ物)お願いします」と言って、休憩に入るのですが、どこか買い物に出かけたり、外に出ていきます.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



念のため、ユニクロから給与振込があったことの証拠となるものを送ってもらった。ZARAよりは高い水準であった。
現在はアパレルとは無関係の家業に従事。

関連記事
記者コメント
本文:全約12500字のうち約9200字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)

企画「ユニクロ 過重労働社会の闇」トップページへ
企画「ココで働け! “企業ミシュラン”」トップページへ
企画「CMリテラシー」トップページへ
本企画趣旨に賛同いただき、取材協力いただけるかたは、info@mynewsjapan.comまでご連絡下さい。会員ID(1年分)進呈します。

アクセス数 46290 続報望むポイント
26
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項