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松井証券 更迭した取締役に「競業他社に行くな」→無視してマネックス執行役員に→転職無効求め提訴
松井道夫社長(松井証券HPより)。裁判資料によれば、「オレが頭に来たら何をするか分からないからな」と退任させた佐藤氏を脅したという。

 


 ネット証券大手の松井証券は2012年春、取締役で顧客サポート部長の佐藤歩氏を再任しないことを決定。事実上の更迭だったが、松井道夫社長は「ノウハウが流出するから競業他社には行くな」と身勝手な要求をした。もともと取締役就任時の契約に「競業避止義務」の記載はなかった。そのため、去る身の佐藤氏は取り合わず、同業他社であるマネックス証券の執行役員ポストに転職した。すると松井証券は「競業他社には転職しないと口約束で合意していた」と言い出し、取締役退任から2年間は競業他社に就業してはならないとの判決を求め、佐藤氏を相手取り、昨年9月、東京地裁に提訴。佐藤氏は「松井社長の言いなりにならなければならない理由はない。このような人権無視の不当な訴訟は速やかに棄却し、私を早く自由にしてほしい」と訴える。この「職業選択の自由」(憲法第22条)にかかわる重大事件について、提訴した松井証券側は説明責任を果たさず取材拒否。上場企業らしからぬ対応に終始している。

【Digest】
◇「競業への転職は、なしですよ」常務
◇同業他社に行ったのを知り提訴
◇「オレが頭に来たら何をするか分からないからな」松井社長
◇マネックス証券社長に訴状を見せ「あいつはとんでもない奴」
◇「外部に答える事項はない」松井証券

◇「競業への転職は、なしですよ」常務
 まず、松井証券が提出した訴状によると、同社の主張は次の通り。ことの発端は12年3月29日(木)のこと。この日、松井証券の松井道夫・代表取締役社長、今田弘仁・常務取締役ほか数人で協議し、平成23年度期の株主総会(12年6月24日開催)で任期満了を迎える取締役のうち、佐藤歩(あゆみ)氏の再任はしない、との結論が出た。

 これを受け、今田常務は、佐藤氏と会議室で面談し、来期の取締役の選任について、佐藤氏を候補者として提案しない方向である、と伝えた。

 佐藤氏は「社長が決めたことだからしょうがないです」と言い、「転職活動はしてもよいですよね」と質問した。

 今田常務は「転職活動をすることはどうぞ。ただ、競業への転職は、なしですよ」と言ったという。

 そのとき佐藤氏は「わかっています。そもそもオファーがあるかどうか、わからないですが」と述べたとされる。

 その後、今田常務は、取締役退任後に、退社するという選択肢もあるが、そのほかに、非常勤監査役や顧問に就任する道もあるがどうか、と提案し、週明けにでも結論を聞きたい、と佐藤氏に伝えた。

 そして週明け4月2日(月)、今田常務は、再び佐藤氏と面談し、退任後の処置については遅くとも4月の取締役会(4月24日開催)の前には決めてほしい、と伝えた。

 同時に今田常務は、競業他社への転職はなしである、と再度伝えたところ、佐藤氏は、「今田さんにご迷惑をかけません」「(競業に)行っても役に立たない」と述べていたという。

 4月18日(水)、今田常務は、再度、佐藤氏に対し、非常勤取締役や顧問として残るか、退社か、聞くと、「監査役はありがたい話ですが、しばらくゆっくりしてから次を考えたい」といい、退社の意向を伝えたという。今田常務は、そのことを松井社長に伝えた。

 4月19日(木)、佐藤氏が社長室を訪問した。2人きりの部屋のなかで、松井社長は「約束したのに競業他社に行くということがないように」と言い、佐藤氏は「それは当然です」と述べた、という。(後に詳述するとおり、佐藤氏はこれを否定)

 その後、4月24日(火)の取締役会で、佐藤氏の取締役と顧客サポート部長の退任を決議。6月24日(日)の定時株主総会で、正式に任期満了で取締役を退任した。

 そして、その一週間後の7月1日(日)、佐藤氏は転職を果たし、マネックス証券の執行役員として、新たな職を得た。

◇同業他社に行ったのを知り提訴
 これを知った松井証券は12年9月12日、佐藤氏を相手取り、提訴した。

佐藤氏の取締役退任を示す文書(松井証券HPより)
 会社側は「マネックス証券はネット証券業界の大手5社の一角。証券会社の中でも典型的に競業する会社」であるとし、上記の佐藤氏と今田氏の会話を根拠に、松井証券と佐藤氏の間で、「少なくとも4月2日までには、競業他社には就職しないという合意が成立していたことは明か」と主張。

 他社に就職させない理由としては、佐藤氏が松井証券での「顧客対応のノウハウ蓄積の中心人物」であるとし、「そのような人物が、松井証券を退職後すぐに競業他社に転職することになれば、顧客情勢またはノウハウがすぐに他者によって流用されることになり、それは松井証券にとって膨大な損失になることは明か」であるためという。

 また、「競業避止義務」(競業他社に転職しない義務)を負わせても、十分な代償措置が採られていた、として、佐藤氏がこれまで受けとった報酬の額を指摘している。それによると、佐藤氏は役員就任の直前まで月収69万3000円だった。03年に取締役になってからは、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



佐藤氏のマネックス証券の執行役員就任を示す文書(マネックスグループHPより)
松井社長が強く推進して始まった即時決済取引は12年11月にサービス中止となった(同社HPより)。佐藤氏は同サービスのニーズが非常に少ない、と取締役会で指摘すると、松井社長は憤慨した様子だったという。その3日後、佐藤氏の解任が決まった
佐藤歩氏(月刊月刊コンピューターテレフォニー13年7月号より)

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養子くん  00:11 12/12 2013
佐藤さん所属の顧客サポート部は、苦情が寄せられる前線で大変な持ち場。長続きしないし、責任だけ負わせられる。いわば左遷組のつか言い捨て組の職場です。ワンマン社長に可愛がられるように・・・。「オレが頭に来たら何をするか分からないからな」←これは本当の話。ちょー怖い人ですが、可愛がられれば人間身のある社長です。私ももう暫くしたら・・・・かな。
養子くん  23:13 12/11 2013
松井道夫って、そもそも養子でしょう。過去には兄弟も会社に入社したが、×××になっているのは有名な話。社員は、独断選好の養子くんの顔色を伺って業務をしている現状なのだ。この会社に将来がないことだけは確かです。
あ  12:34 10/24 2013
マネックスの会員だけど、マネックスも考えます。 同業他社に入社しないのが普通だろうね。
通り人  16:46 10/12 2013
日本には職業選択の自由が法的に認可されているわけだから、同業へ転職しようが、異業界へ転職しようが、当人の自由。 個人情報の流出は異業界へ転職しても起こりえるリスクなわけだから、同業他社への転職を理由にした今回の提訴は完全に筋違いであり、脅迫も良いところだぞ。