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マレーシアで働く(1)8年連続で日本人が住みたい国No.1の実情--不動産投資、教育目的、母子移住もできる国

情報提供
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4歳の娘さんを連れてのマレーシア移住をした井上奈穂子さん親子。この写真は、車で30分の距離にあるシンガポールで撮影。
 海外移住を希望する人達の間で、8年連続(2006~2013年)日本人が住みたい国「世界No.1」に選ばれている(ロングステイ財団調査)のが、マレーシアである。日本企業も数多く進出しており、マレーシア政府によって推進されている長期滞在ビザもあるなど、国の受け入れ体制も好意的。実際、マレーシアの長期滞在ビザの日本人取得者数は2012年、前年に比べ倍増し、国別ランキングで2年連続の首位となるなど、日本人のマレーシア移住は増加している。そうした人気は本当なのか。筆者が住んでいたタイのほか、フィリピン、オーストラリア等、他国との比較を交えつつ、マレーシアの住環境を検証する。さらに、実際に現地で働く日本人シングルマザーに、マレーシアでの仕事や生活、その収入状況、そして増えつつあるという「子供の教育を目的とした移住」について、話をうかがった。筆者が現地で実際に就職活動をした経験をもとに、マレーシアでの求人情報についても報告したい。
Digest
  • マレーシアが日本人の海外移住先として人気の理由
  • 移住できる可能性が最も高い国
  • マレーシアの不動産を移住や投資目的で購入する日本人客
  • 教育特区にイギリスの名門校も開校し、母子留学で移住
  • 少人数の会社で何でもやるのでWEB制作などスキルアップ
  • 日本食材はイオンで手に入るし、近くに日本のパン屋がある
  • 治安が少し心配なのと暑さと煙霧で体調を崩す事も
  • イスカンダル計画で医療や教育、レジャーランドも充実
  • 投資お勧めのミャンマーに、娘を連れて出張
  • 日本より生活費は安く、暮らしの質や給料は日本レベル
  • お勧めのマレーシア求人サイトには多くの職種が

マレーシアが日本人の海外移住先として人気の理由

 日本人が住みたい国ナンバー1に、マレーシアが8年連続(2006~2013年)で選ばれている。(8年連続「住みたい国」世界No.1 マレーシア

 実際、マレーシアの長期滞在ビザの日本人取得者数においても、2012年は前年に比べて約2倍に増え、国別ランキングで2年連続で首位。マレーシアに移住する日本人はデータ上でも確実に増えつつある。

 隣国のタイに住んだ経験があるタイ好きの僕としては、タイよりも物価が高く、色々と厳しいマレーシアに、なぜ住みたいのだろう、と思ってしまうのだが、その人気の理由は何なのか。

 マレーシアが日本人の海外移住先として人気の理由を調べてみると、概ね以下8つに要約される。
1)ビザが取りやすい
2)日本に比べて物価が安い
3)治安が良い
4)英語が通じる
5)常夏で寒くない
6)日本から近い、時差1時間
7)親日で住みやすい
8)天災がない
9)教育水準が高い
 上記それぞれの理由について、私が住んでいたタイなどと比較しつつ、考えてみたい。

【ビザについて】

 「MM2H(マレーシア・マイ・セカンド・ホーム、通称エムエムツーエイチ)ビザ」という、マレーシア政府によって推進されている長期滞在ビザがあるのは大きい。年齢制限もなく、経済面での申請条件をクリアすれば、誰でも取得できる。MM2Hを取得するとマレーシア政府より10年間の長期滞在が許可され、10年後以降の更新も可能である。

 ただ、その経済的な条件であるが、50歳以上であれば35万リンギット(約1000万円)以上の財産証明と月額1万リンギット(約30万円)以上の収入証明、又は年金証明が必要。50歳未満であれば、50万リンギット(約1500万円)以上の財産証明と月額1万リンギット(約30万円)以上の収入証明が必要である。なお、財産には預金や有価証券、マレーシア国内に持つ不動産が含まれる。

参照:マレーシアの長期滞在ビザMM2Hとは?

 ちなみにタイの場合、50歳以上と年齢制限はあるが、リタイアメントビザが80万バーツ(約250万円)あれば取れる。マレーシアの50歳以上=約1000万円というのは少しハードルが高いような気もするが、不動産も含まれるのであれば、投資を兼ねて購入という手もある。

【物価について】

 屋台で庶民が食べる食事なども、タイの方が多少安いし、美味いというのが私の実感である。ただ、マレーシア人と同じ生活レベルで生活するのであれば、確かに日本の半分くらいですむ。というのも、マレーシアは資源国家で、石油も天然ガスも自国で産出しているため、ガソリンは1リットル60円程度だし、電気、水道、ガスなど、水道光熱費も日本の3分の1程度の安さだからだ。

 家賃は、1人住まいの場合で、

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井上さんのコンドミニアムはプールやジム、子供の遊び場等もついて家賃は約9万円

近くにイオンがあるので日本食材も揃う。オーガニック食材も日本より安い。

NUSAJAYA地区は、投資目的のコンドミニアムなども多いジャングルを切り開いて作った開発地で、シンガポールまで30分で行ける。

井上さんが住むコンドミニアムもホライゾン・ヒルズという外国人が多く住む住宅地内にあるので安心安全

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プロボッチ2014/08/14 00:48
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