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機能性表示の大ヒット商品ファンケル『えんきん』はEU許容摂取量を超過、肝臓肥大の恐れあり
ファンケルの『えんきん』。「アスタキサンチン」の量がEUの許容摂取量の2倍であり、安全とは言いがたい。

 「手元のピント調節に」と目への効果をうたう、ファンケルのサプリ『えんきん』。だが機能性成分の一つ「アスタキサンチン」は、欧州の食品安全機関(EFSA)が定める1日許容摂取量の2倍も入っていることが筆者調査でわかった。肝臓障害を引き起こす可能性があるため、欧州では販売が許可されない。ファンケルは「日本では許容摂取量の設定は不要とされている」というが、その根拠となる食品安全委員会の評価では長期毒性試験を評価していないなど不備があることがわかった。安全性の証拠が不十分では、との問いに、ファンケルは「個々の消費者の判断に任せます」と無責任な対応に終始。他社でもこのアスタキサンチンを含む健康食品が多数発売されており、いずれも欧州基準の2~5倍を超えるものばかり。日本人の肝機能障害が増えている昨今、これらの摂取は避けたほうがよいだろう。(アスタキサンチン入りサプリ一覧と含有量データ付き=画像参照)

【Digest】
◇EUの許容摂取量の2倍のアスタキサンチン
◇長期摂取で肝臓障害の可能性あり
◇ファンケル「日本では基準は不要となっている」
◇食安委の評価では長期摂取の影響不明
◇EUでは目への効果も却下
◇基準値2~5倍のサプリもゾロゾロ
◇健康食品で肝臓障害が増える可能性

 昨年4月から始まった機能性表示食品の中で、唯一のヒット商品ともいえるファンケルヘルスサイエンス社の、目のサプリ『えんきん』。「臨床試験済み」を前面に打ち出したテレビCMなどをご覧になった人も多いだろう。

 リニューアル発売した商品は、CMの影響もあってか、売り上げが5倍増となり、年間売上高の見込みが30億円という、好調な売れ行きだ。

◇EUの許容摂取量の2倍のアスタキサンチン
 しかしこの商品は、ヨーロッパでは販売が許可されない。『えんきん』に含まれる機能性成分の一つであるアスタキサンチンの量が、欧州食品安全機関(EFSA)が定める1日当たりの摂取許容量(ADI)を超えているからである。

 ADI(一日摂取許容量)とは、食品添加物や農薬などのように、意図的に食品に使用される物質について、 一生涯毎日摂取しても健康への悪影響がないとされる一日あたりの摂取量のこと。

 欧州食品安全機関(EFSA)のADIは、体重60㎏の大人で2mgに相当する(体重1㎏あたり0.034㎎)。『えんきん』の1日摂取目安量(2粒)に含まれるアスタキサンチンの量は4㎎なので、ADIより2倍も多いことになる。

◇長期摂取で肝臓障害の可能性あり
 ADIの根拠は、ラットに1~2年間餌に混ぜて与え続けた長期毒性試験で、肝臓障害の一つである肝臓肥大が起きたというものだ。肝臓肥大が起きた摂取量をもとに、人で同様の影響が出ない量としてADIが設定された。

 そもそもアスタキサンチンとは、赤色をした天然色素の一種で、エビ・カニなど甲殻類、サケ・マスの身、タイ・コイの表皮などに含まれている。また養殖のサケやマスなどの魚の赤色付けのために飼料添加物としても使用されてきた。

 EUのADIが設定されたのは、2014年に飼料添加物としてのアスタキサンチンの安全性を評価した際のものだ。飼料添加物して使用される量では安全だと評価された

 一方で、アスタキサンチンには強い抗酸化作用があるということで、日本では健康食品やサプリメントの機能性成分としても利用されている。

 日本の富士化学工業がヘマトコッカスという藻から抽出した天然アスタキサンチンを開発し、欧州委員会に新規食品成分として許可申請したところ、ADIを超えるとして安全でないと評価されたのだ。

◇ファンケル「日本では摂取基準は不要とされているから安全」
 『えんきん』に使われているアスタキサンチンも、このヘマトコッカス藻由来のものだ。

 ファンケルが機能性表示食品としての消費者庁に届け出た安全性に関する基本情報をみると、自社の類似商品の過去3年間の販売実績で健康被害情報が報告されていないことが安全性の証拠とされている。欧州ではADIを超えるという情報などは一切書かれていない。

 そこで、ファンケルに問い合わせた。電話で尋ねたところ、担当者が欧州食品安全機関の評価書をご存じなかったので、その資料も一緒にファックスしてあげた。その後、3日間待たされ.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



アスタキサンチンを関与成分とする、機能性表示食品。いずれもEUのADIを超過。
機能性表示食品以外の、効果を表示できないサプリメントで、アスタキサンチンを含んでいるもの。
日本人間ドック学会資料より。人間ドックで発見される異常のなかで、一番多いのが、肝機能異常。

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