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「闘う英語」 海外で泣き寝入りしないための表現とノウハウを満載した1冊

情報提供
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■稲垣收著「闘う英語」エクスナレッジ刊、175ページ 1200円+税

実用的であり、コラムが面白い。というか納得できる。
 日本とは価値観の違う外国では、ごく普通のサービスをしてもらうことさえ難しいことが多々ある。ホテルの予約が消えている、飛行機で荷物をなくされる、買ったものが壊れているetc…そんなトラブルに遭遇した際、どうやって「闘う」=「交渉する」か? それをわかりやすく、簡潔な表現でまとめた本が発売された。

◇外国旅行でアゼン・ボーゼン・ガクゼン
 外国に出かけると、日本とはまるで違う価値観や習慣に遭遇し、感心したり、逆にアゼンとしたりすることがある。それが旅の醍醐味でもあるのだが、あまりにアゼン・ガクゼン・ボーゼンの事態が続くと、旅を楽しむどころではなくなってしまう。

 たとえばよく経験するのが、日本からホテルを予約しておいたのに、現地に行ってみると「予約なんか入ってません」と言われたり、2室予約したのに1室しか予約が入っていない、などというケースだ。

 喫煙できる部屋を頼んだのに、禁煙室に通されたり、あるいはその逆、ということもよくある。飛行機に乗る際に預けたスーツケースをなくされて、現地空港でLost & Found(遺失物係)に行くと、職員がまったくやる気がなく、まともに仕事をしようとしない。

 買物に行けば、値札と違う料金を請求されたり、買った品物が壊れていることが、ホテルに戻ってから判明したり…

 レストランでも、いつまでも注文を取りに来てくれなかったり、注文と違う料理を出されたり…

◇「オレたち店員こそ神様」
 こういうムカつく事態を私自身も経験し、何度も煮え湯を飲まされてきた。日本というのはヒドイ国(とくにお偉いさんたち)だと普段批判したりしているが、ことサービス業に関しては、平均点がダントツに高い。

 たとえばコンビニで、ちょっとレジに行列ができると、棚を並べ替えている店員さんが飛んできて、もう1つのレジを開く、などという芸当は、外国ではまずお目にかかれない。多くの人がまったくのマイペースで、自分のエネルギーを最低限しか使わないように働いているからだ。

 「お客様は神様」どころか「俺たち店員こそ神様」くらいに思っているのではないか、と勘ぐりたくなるほどである。ああ・・こうして書いていると過去のさまざまな事件トラブルを思い出し、腹が立ってくる。

 そんなわけで、外国では日本の何倍もムカつく事態に遭遇しやすいのだ。ことばで言わずとも「暗黙の了解」とか「あ・うんの呼吸」でわかってくれる日本人同士と違い、声を大にして自分要求を主張しないと、外国では「ノー・プロブレム」として、無視されてしまう。

 そういう事態に対処するために書かれたのが、本書『闘う英語』である。

◇英語での闘争をシチュエーション別に指南
 機内・空港・ホテル・レストラン・タクシーなど、海外でトラブルに遭遇しやすいシチュエーション

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