スーパーではバターの品切れが続いている。かわりに、トランス脂肪酸の問題があるマーガリンが目立っている
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バターが品薄となり、代替品としてマーガリンを買わざるを得ない状態だ。NYの外食店ではトランス脂肪酸が実質使用禁止となり、米国系の高級ホテル「ザ・リッツ・カールトン東京」ではマーガリンは不使用だという。一方、帝国ホテルでは、小売だけでなくホテルのルームサービスでも「帝国ホテルマーガリン」を提供。日本の老舗ホテルは、利用者の健康に配慮するどころか、まるで「規制される前に稼げ」とばかりに従来どおりホテル内外で販売し続けている。
【Digest】
◇バターが品切れでマーガリンへ
◇高級ホテル監修のマーガリン
◇低トランス脂肪酸もアピールせず
◇厚労省「表示せよと世論が盛り上がれば」
◇米系「ザ・リッツ・カールトン東京」はバターオンリー
◇帝国ホテル「指示がない限り提供」
(取材:村田智子、山中登志子)
◇バターが品切れでマーガリンへ
原料である生乳の不足、原料高などで、バターが品薄状態だ。バター不足によって、陳列棚で目立っているのがマーガリンである。
マーガリンにはトランス脂肪酸の問題があるからなるべく摂取を控えたい人もいるだろう(詳しくは
「最悪商品は雪印製、最悪企業はマリンフード 心疾患招くトランス脂肪酸の含有率」)。しかし、バターが入手しづらく、価格も高いことを踏まえると、マーガリンを買わざるを得ない状態になっている。
日本マーガリン工業会のHPによると、1869年にフランスでバターの代替品として、メージュ・ムーリエ・イポリット(化学者)のアイデアをもとに製造されたものがマーガリンの原型。これは、上質な牛脂に牛乳などを加えて冷やし固めたものだった。
現在のマーガリンの主原料は油脂。植物性の油脂では主に大豆油やなたね油、コーン油などが使用され、60%強を占めている。動物性の油脂の場合は主に魚油、そのほか国産の豚脂・牛脂なども使われている。バターとの大きな違いは主原料。バターの主原料は牛乳だが、マーガリンの主原料は上述のように植物性・動物性の油脂である。
マーガリンの製造過程で、液状の油に水素を添加して固形状にする際に、トランス脂肪酸が生成される。このトランス脂肪酸は自然界においても、牛などの反芻動物の反芻胃内でバクテリアの働きにより生成されるので、乳や肉などに少量含まれる。他に植物油等の脱臭過程、油を高温で加熱する調理過程でも生成される(内閣府食品安全委員会の平成19年6月21日更新ファクトシートより)。
◇高級ホテル監修のマーガリン
バターと比べてマーガリンは安価で手軽な印象があるが、高級ホテルと組み合わせた少々値の張る商品もある。少し調べただけでも、「帝国ホテル」、「日光金谷ホテル」、「ホテルオークラ」、「リ-ガロイヤルホテル」などのマーガリンがある。
近所のスーパーで帝国ホテルの「ホテルマーガリン」が売られていたので買ってきた。他のマーガリンより少し高めの367円(2008年3月28日現在)。
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株式会社インペリアル・キッチンが販売している「ホテルホテルマーガリン」
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市販の6枚切り食パンをきつね色になるまでトースターで焼き、マーガリンをムラなく塗って食べてみると、全体的にあっさり、さっぱりしていて重くない。油っぽさも感じなかった。そのせいか、ややしょっぱい感じがした。
この「ホテルマーガリン」を販売しているのは、1974年1月に株式会社帝国ホテルと株式会社ニチレイによって設立された株式会社インペリアル・キッチン。マーガリン以外にスープやカレーなども取り扱っている食品メーカーである。
HPによると、この「ホテルマーガリン」のトランス脂肪酸の量は100g当たり0.5gだ(農林水産省登録認定機関が2007年1月29日に実施)。この商品は本当にあの帝国ホテルで使われているのだろうか。外箱に記載されているフリーダイヤル(0120-79-0141)にかけると、女性が応対した。
--そちらの「ホテルマーガリン」を買って食べた者ですが、パッケージに「帝国ホテル」と書いてあるんですけれども、実際に帝国ホテルで出されているものなんですか?
「ホテルのですねぇ、ルームサービス等で使われてはおりますが、
.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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「ホテルマーガリン」は帝国ホテルのルームサービスでも出されている。
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指示がないかぎり、トランス脂肪酸入りマーガリンを提供し続けるという帝国ホテル。
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