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生ジュースがブーム?

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 駅中で、生ジュースのスタンドをよく目にするようになった。売っているのは昔ながらの果汁と糖類をミックスしたストレートなものから、最近では「効果・効能」を「目が疲れた人のために ~ ブルーベリー」とうたい販売している。その最先端を解説する。

2001年の国民栄養調査によると日本人が1日に食べる野菜の量は平均 279gで、果物は132g。厚生労働省の指針などによると野菜で350g以上、果物は200g以上と言われており、野菜不足である。

野菜の摂取量を増やす運動を展開している「ファイブ・ア・デイ協会」(東京・豊島)が、農水省のデータなどをもとにまとめた「日米の野菜摂取量」によると、1986年には日本は年間113kgと米国を大きく引き離していたが、年々摂取量が減り続ける日本とは対照的にアメリカでは摂取量が急上昇。90年代半ばにアメリカが日本を上回った。

アメリカで野菜の摂取量が増えた理由のひとつは91年にアメリカで始まった「5 A DAY(ファイブ・ア・デイ)」活動の浸透と言われる。食品業界と国の官民共同事業として「栄養バランスの改善とガン予防のために野菜と果物を1日5皿食べよう」と提唱。今では全米で1,000組織以上、スーパーマーケット3万5,000店以上が参加する国民的な運動になっているという。

野菜や果物不足の人が多い日本だが、そのためか、ジュースへの関心は高まっている。最近は家庭や職場で作り立ての生ジュースを楽しむ人が増え、70年代にブームになったジューサーが人気を盛り返している。単身者向けの家電シリーズに野菜ジュースを組み込む家電量販店もあり、松下電器産業などは豆乳も作れるジューサーシリーズを発売している。

厨房機器販売の「マグナインターナショナル」(東京・港)は、社員食堂向けのセルフ式生ジュースサーバーを販売するとのことで、人件費を抑えながら社員サービスを高めたい企業などのニーズは大きいと見ている。

 街の中でもジューススタンドが新たな人気となりつつある。

朝食抜きで駅に駆け込み生ジュースをゴクリ。忙しい朝、栄養補給をジューススタンドに頼るビジネスマンやOLは少なくない。休日にはデパ地下で家族連れやカップルが行列をつくる。生ジュースと言えば果物を使ったジュースのイメージが強かったが、最近では健康志向に対応した野菜系の新顔メニューの人気が急上昇。女性から年配男性までファンのすそ野は広がっている。

総菜専門店「RF1」を運営する「ロックフィールド」が百貨店を主体に展開するジュース専門店「ベジテリア」。関西を皮切りに首都圏の「駅ナカ」にも出店を始めている京阪電気鉄道グループのジュースサーバー・コーポレーション「ジューサーバー」。

生ジュースブームを追い風に出店を続ける両社の状況を見ると、「ベジテリア」では、ジュースの名前も、その効能がよくわかる商品名となっている。

売り上げ上位からいうと、1位「風邪の予防にアセロラ&あんず」2位「エネルギー補給フルーツミックス」3位「まろやかな甘酸っぱさいちごヨーグルト」4位「目のリフレッシュにブルーベリー&プルーン」5位「抗酸化パワーNO1ケール」6位「つぶつぶ温州みかん」7位「ビタミンたっぷり木いちごミルク」8位「ちょっと他にはない30品目スペシャルミックス」9位「おいしい6野菜ミックス」10位「カルシウムNO1無農薬小松菜と3種フルーツ」となっている。

また「ジューサーバー」の方は、1位「ミックスジュース」2位「バナナジュース」3位「ブルーベリーヨーグルトジュース」4位「マンゴジュース」5位「小松菜ジュース」6位「宇治グリーンティ」7位「ラズベリージュース」8位「ほうれん草ジュース」9位「大根ジュース」10位「パイナップルジュース」となっている。

駅の構内など普段の人通りの多いところに出店の多い「ジューサーバー」では関西ではオーソドックスな「ミックスジュース」人気であるが、その中でも野菜ジュース系が人気急上昇中であるし、「ベジテリア」は、わざわざジュース目当てに来店する人もいるくらいで野菜系ジュースは定着した感がある。

 そういえば、ファンケルや食品メーカーも冷凍の「おいしい青汁」などの「ジュース」が好調であるとのこと。野菜不足の日本人の救世主となるか、生ジュース。

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飲みたいが飲めない2008/02/01 02:50
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