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伊藤忠商事、「むしろ脱いでもいいでしょうか?」な人たち

情報提供
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Baa優良企業予備軍
(仕事4.0、生活3.0、対価4.8)
 例年5月になると、伊藤忠の独身寮では、恒例の新人歓迎会が行われる。参加経験のある若手社員によると、会場は寮の食堂だが、なぜかブルーシートが敷いてあったという。寮の新人は、まず、あらかじめ用意した芸を披露。「脱ぎ芸」が基本だ。それを先輩が採点し、点数が悪い新人は、業務用のボールで一気飲み、となる。みなが十分に酔ったところで、「これから伊藤忠の伝統を教えてやる!」と先輩が部屋を出て行く。そして始まるのが「お酒様」という儀式である。
Digest
  • 「お酒様」は脱ぐのが基本
  • 新入社員「16時間拘束も普通」な1日の流れ
  • 「休みは悪」のカルチャー
  • 港で夜中ずっと監視する仕事も
  • 勤務地は、ほとんど青山
  • 「袖の下」文化の中国に対応できるか
  • 実は社員の半分は「女性」
  • カンパニー独自ルールも
  • バンド2はTOEIC700点以上が必要
  • 海外経験が必ずしも出世につながらない
  • 5年で1割未満の離職率
  • バンド3が10段階になった
  • 住宅面の福利厚生は薄め
  • ボーナスの全社連動比率を上げた
  • 食料や繊維は出向・転籍先が「いい会社」


「お酒様」は脱ぐのが基本

先輩たちは、「ポンポンポポポン…」と音頭をとりながら、白いふんどし一丁で戻ってくる。「お前らは、心が濁っている。お前らの濁った心を、これで清める」。そして、清酒の回し飲みが始まる。1人ずつ先輩の前で、踊りながら飲む。「ここらになると、ビニールシートが大活躍します」(若手社員)

これが、伊藤忠伝統の儀式「お酒様」である。先輩の結婚式の披露宴では、寮の同僚や後輩たちによる儀式は欠かせない。ふんどし一丁で「お酒様」を披露するのが基本で、ぜんぶ脱いでしまう者もいるという。

「こういうことができると、お客さんの心をつかめる。勉強はデキるけど脱げる、というタイプが多い。半分くらいが関西人で、(脱げと言われて脱ぐのではなく自分から)むしろ脱いでいいですか?のノリがあります」(同)

伊藤忠は、5大商社のなかで一番、体育会系の社風といわれる。業界で知られたたとえ話でも、それは明白だ。

激流が流れる河があり、向こう岸に渡りたい場合に、各社はどうするか。

三菱商事は、橋を建設して渡る(財力)。

三井物産なら、ヘリをチャーターする(スマート)。

住友商事ならば、三菱が渡ったあとを通っていく(堅実)。

伊藤忠商事は……みんなで泳いで渡る(気合)。

新入社員「16時間拘束も普通」な1日の流れ

 伊藤忠の若手は、夜は遅く、朝は早い。新人だと、暗黙の了解で、出社は朝の7時半が当り前だ。以下は、今回、話を聞いた若手社員の場合の1日である

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伊藤忠商事の現場組織

伊藤忠商事のキャリアパスと報酬

上:伊藤忠社内報「ITOCHUMONTHLY」表紙。中:「特別な条件でご案内いたします」(ヤナセ)など広告媒体としての価値が高い。下:海外拠点を持つ会社にありがちな支社からのレポート。

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irasya2016/01/12 09:58

スゲー

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fgta92011/01/15 15:52

これはwwwwwww

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渋谷2015/12/24 08:44
チューハイ2014/09/11 01:00
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青山2014/01/22 07:01
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伊藤2009/12/01 14:32
忠兵衛2009/06/29 21:59会員
元伊藤忠子会社社員2009/01/08 13:37
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