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3.ジョブ型 VS メンバーシップ型 ♯【自律的に仕事内容を選択できる】

❐やりがい―仕事軸『いい会社はどこにある?』

情報提供
メンバーシップ型の特徴一覧
日本独自の「メンバーシップ型雇用」の特徴

#【自律的に仕事内容を選択できる】ためには、雇用法制における「ジョブ型」と「メンバーシップ型」の違いを理解しなければならない。両者では、仕事がアサインされる(任命される)仕組みが全く異なるからである。

Digest
  • ジョブ型とメンバーシップ型の違い
  • ジョブ型でない日本は「飼い殺し」に遭いやすい
  • ジョブ型失敗の典型例としての財務次官と日銀総裁

ジョブ型とメンバーシップ型の違い

ジョブ型かメンバーシップ型か
『「いい会社」はどこにある?』元原稿連載

自分が経験したい、チャレンジしたい仕事に就けないと、当然ながら、やりがいを感じにくい。ところが日本のサラリーマンには、会社内での「職業選択の自由」は法的には存在しない。さらにいえば、勤務地選択の自由もない(第2章❐勤務環境#【勤務地を選べ家庭生活と両立できる】参照)。企業側は嫌がらせをしているわけではなく、理屈としては、できれば仕事も勤務地も選ばせたいのは山々だが、日本の判例法理によって、倒産直前になるまで解雇できない※から仕方ないのだ――となる。

『雇用を守らせる代わりに、強力な人事権を企業側に与えよう(職務内容や勤務地について社員に文句は言わせない)』という、アメとムチのバランスなのである※。雇用も守れ、社員のキャリア権も尊重して希望の職務に就かせろ、では人繰りができず組織が回らない――というのは、論理的に理解できる。双方の両立は、事業が右肩上がりに拡大して仕事が増え続けない限りは不可能で、その時代はバブル期に終わった。にもかかわらず、政治は昭和のまま放置している。

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