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従業員がガソリンスタンドを占拠し営業継続 計画破産(偽装倒産)した社長に代わり「俺たちが再建する!」と労組
解雇された従業員は会社に泊まり込んで自主営業を続けている。左は野田辰也委員長。

 

 

 


 東京・府中市の『白糸台サービスステーション』(株式会社柴田商店が運営)では、解雇された従業員たちが職場を占拠し、自主営業を続けている。月に60 ~100時間の残業代などの支払いを労組が求め団交をはじめたところ、3か月も経たない1月29日に柴田昌克社長が破産手続きに入り、翌日、約20人の従業員全員を解雇した。柴田一族は地元では知られた地主で、駐車場経営のほか、賃貸物件なども持つ資産家。ガソリンスタンドには固定客も多く、車検業その他採算性の高い業務も抱え、存続は十分可能で、労組つぶしのための計画破産と見られている。泊り込みで占拠して営業を続ける現場に赴き、詳細な経緯を聞いた。(不当労働行為救済申立書はPDFダウンロード可)

【Digest】
◇社長が破産手続き、全従業員解雇
◇大地主がガソリンスタンドを
◇月100時間の残業代の支払ゼロ
◇「この弁当、美味くない」と言ったら賃下げ
◇残業代請求書を10人が直筆で社長宅に送る
◇スマホで東京管理職ユニオンを知り加入
◇いつも200万から300万の当座預金にとつぜん800万円!

◇社長が破産手続き、全従業員解雇
 東京の新宿から山梨県方面への伸びる幹線道路、甲州街道に面する『府中白糸台サービスステーション』に着いたのは、すでに日が落ちた頃だった。天井から「スタンド存続にむけてご支援のほどお願いします!」とスローガンが掲げられ、建物内では5~6人の従業員が仕事を続けていた。

 従業員20人のうち、組合員は14名である。中心になって営業をしている元統括店長の高橋顕夫氏(40歳)に話を聞くため挨拶をしようとしたところ、さっそく顧客の車が敷地内に入ってきた。

 野田辰也委員長(工場長=同社は車検工場も運営している)が、駆けよって車の窓越しにビラを渡しながら説明し、今後の支援を顧客に依頼する。客が立ち寄るごとに従業員たちは説明し、受け取る側はけっこう熱心に話を聞いている。

 高橋顕夫さんは、西白労働組合の組合員で、会社では社長の次の立場になる統括店長だった。組合名の「西白」とは、同社には西調布サービスステーション、白糸台サービスステーションの二つあり、両方の二文字をとったものである。

 店舗奥の事務所兼休憩所に布団を運び込み、常時4人くらいが床やソファに寝て、24時間体制で警戒にあたっている。なぜこのようになったのか、高橋さんに聞いてみた。

「昨年9月、残業代や休日出勤の未払い金を支払えと社長に手紙を出したのが事の起こりです。今年に入って、私が社長に、呼び出されました。利益率の高い車検業務、洗車会員の更新を止めろ、と言われたのです。連絡帳には、1月30日までに業務を終了しろと書かれていました」

 利益率の高い業務を止めろというのは不審でした。その数日後に、仕事の期限を1月29日にせよ、という変更が連絡帳に書かれており、これは何かある! と29日夜には何人かで泊まり込み、不測の事態に備えました。

 翌30日朝10時頃、案の定、破産代理人弁護士二人と社長が来て破産手続きに入ったことを知らされ、退去を要求されたのです」

 残業代の未払いを請求したことからトラブルが起きたのだが、実はそれ以前から、さまざまな“事件”が起きていたと言う。ここに至るまでにはそれなりの理由があるので、長い歴史を少しだけ振りかえってみよう。

従業員にも顧客にも何の説明もなく破産手続きをとってしまったので、自主営業をしながら、従業員たちは顧客にビラを配っている。
◇大地主がガソリンスタンドを
 株式会社柴田商店の柴田一族は、調布市と府中市ではナンバー2といわれる地主である。いま占拠されている府中白糸台SSの土地、調布市内のスタンド、徒歩すぐの会長(柴田利平・代表取締役で社長の実父)宅、隣接する賃貸駐車場、社長宅、賃貸建物(企業)を持ち、そのほかにアパート・マンションの賃貸事業を営んでいるという。

 土地の所有者は、父の利平氏であり、社長の昌克氏とともに代表取締役に就いている。

 代々米屋を営んでおり、1970年頃に二つのガソリンスタンドの運営を始めた。給油のほかに、洗車、自動車部品販売、レンタカーを扱い、白糸台SSは自動車認証工場で修理・車検業務も行なっている。

 洗車会員(月々の支払で各種サービスを受けられる)が一時は800名おり、強制閉鎖された2月中旬現在でも約600人の会員がいる.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



(上)高橋顕夫さんの給与明細書。(下)事務所の閉鎖などをしないように求めた申立書。この8日後に社長は破産手続きを申請した。
(上)高橋顕夫さん。(中)府中白糸台のガソリン店、(下)東京管理職ユニオンも名を連ねる横断幕。
2012年9月、10名の組合員が未払い残業代などの請求を郵送した。画像は高橋顕夫氏のもの。
(上)車検の申し込みを受け付けないようにとの業務命令。(下)車検予約を入れたことに対する注意書。

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記者コメント
この件についての問い合わせは、 東京管理職ユニオン

電話03-5371-5170
FAX03-5371-5172


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林  12:40 01/17 2014
いつ潰すの?今でしょ
林克明  17:49 05/20 2013
会員
従業員を理解するスポンサーが落札。管財人とガソリンスタンドの土地建物を確保する売買契約を5月15日に締結。解雇撤回、職場奪還の全面勝利が確定した。労働者らは近く新会社を設立する。あとは、ガソリン購入の保証金(前払い)2千万円をどうするか・・。
林克明  09:33 03/13 2013
会員
昨日の集会は終了した。営業の存続と従業員の雇用を確保しようという公開入札希望者が現れた。この人が最高値をつければガソリンスタンドは復活できる。その場合、「4月中旬くらいまでに新会社を設立したい」と野田辰也委員長。
林克明  22:57 03/07 2013
会員
3月12日(火)午後2時。白糸台サービスステーション現地で支援・決起集会開催。東京都府中市白糸台6-8-3  京王線飛田給駅徒歩10分 西武多摩川線白糸台駅徒歩10分。 取材に行きます。
労働者の声  10:51 02/26 2013
経営者が馬鹿だと、働く者が馬鹿を見るのが、世の常。そこに徹底的に戦う事によって、道が開けるのではないだろうか。泣き寝入りすれば怨み以外ないが、戦って結果が出れば、納得出来るはずだ。
林克明  23:10 02/25 2013
会員
私の率直な感想では、すごく明るい雰囲気の会社です。全員解雇され生活がかかってる緊張感はあるのですが、仲間との信頼関係と自分たちで再建しようという意気込みの両方あるからなのでしょう。連日の泊まり込みでみなさん疲れていると思いますが・・。