昨日の
セミナーで特に聞きたかったのは、機密費の共犯問題、失われた20年とサンプロの共犯問題。どちらも、変な理屈をこねずに、あっさり「そうかもしれない」と認めるあたり、正直な人柄が出ていた。しかし、実際に小泉さんに会って応援しますと言っておきながら、郵政選挙では共産党に投票していたとは…。
――去年出た「日本政治の正体」によると、田原さんは小渕政権の野中官房長官(本では匿名)から「いいお茶がとれたので」と呼ばれ、旧ANAホテル東京の喫茶ルームで、料亭の女将から反物だと渡された紙袋に、1千万円が入っていた。返そうとして加藤紘一氏、そして代わったばかりの森首相に仲介役を頼んで断られ、翌日、自ら野中事務所に返しに行った。この1千万円が官房機密費、つまり税金だという認識は当時からありましたか?
「あった。それは分かっていた。」
――自民党政権を潰す大スキャンダルですよね。大相撲の賭博なんかよりずっと悪質。税金をパクってワイロに使っているんだから。たとえば、そのカネを証拠品にして、テレビでその事実を公開してやろうという気はなかったんですか?当時は黙っていて10年後になって匿名で本に書くなんて、ほとんど共犯なんじゃないか、と。
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シャープのケータイに変えたら写りが常に悪くなった。ケータイ写真はNECがいい。
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「そうかもしれない。でも、当時はそれが当り前だったし、そういう発想は全くなかった。もしテレビ番組で公開しようなんて話をしたら、まずテレビ局が許さない。やるつもりもなかったけどね。本にも野中さんの実名を書いてないでしょう。野中さんが今年になって自分からしゃべったから、ああ、もういいんだな、ということで私も野中さんの実名を出すようになったんです」
――野中さんの今年4月の証言によると「受け取らなかったのは田原さんだけだ」と。となると、NHKの政治部長も読売、日経の政治部長クラスも、田勢康弘も岸井成格も、みんな1千万円ずつ税金パクってるわけでしょう?つまり、この問題を追及できるのは受け取っていない田原さんだけだ。ぜひやってほしいのですが。
「いや、もう、若い人に任せます。上杉さんとかがやっている。」
――カネを渡されたとき、ジャーナリストとして、ナメられている、と思わなかったですか?
「最初、田中角栄さんのときは、正直、思いました。カネで買収しようとしている、と。でも、突っぱねたら自民党全体を取材できなくなるし、怖いんです。」
――田中角栄、笹川良一、中曽根康弘、安陪晋太郎は名前が出ている。ほかに渡そうとした有力な政治家は?
「橋本さんと宮沢さんからは打診はなかった。海部さんは、秘書が電話してきて、明らかに機密費を渡そうとしているのが分かったから、そのときは頑として会わなかったんです。」
――そのクラスだと相場はいくら?
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