採用の早期化には合理的な理由がある
就職(8) 経営上の合理的な根拠もなく新卒一括採用という続けている日本の企業は、つまり、波頭亮さんのような例外的に優秀な人材を見逃し続けているということである。
茂木健一郎氏が大学3年次の新卒一括採用を批判しているが、これからの競争を勝ち抜くような企業は、今よりも、もっと早期に人材を採用するようになってもおかしくない。
理由は、第1に「才能は変化しないから」。第2に「経済のソフト化で才能がより重要になるから」。
外資をはじめとする企業の採用活動早期化は、才能は一生変化しない、という普遍的法則の1つの証明である。知識や技術は会社に入ってから教育して身につけさせればよいが、才能は後から追加できないから、これを取り逃がすと取り返しがつかない。決定的に重要なのは才能であって、大学で何を身につけたかなど、企業から見たら本当にどうでもよいオマケの情報、というのが本音の本音なのだ。
数百社の中小・ベンチャー企業の採用支援を手掛け、1万人以上の学生を企業に送り込んできたというワイキューブ社長の安田佳生氏は、「人材は育たない」が持論だと公言している。才能・資質は社会人になってから変わるものではないということを指して言っているのだが、これには全く同感である。
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私の大学時代の友人を見ても、デキるやつは社会人になっても確実に成果をあげているし(動機の問題から能力はあるのに自らドロップアウトしてしまった人はいる)、普通だった奴は普通にビジネスマンをやっているし、ダメな奴はずっとダメだ。ダメになる人はいても、逆に「ずいぶんと見違えるように育ったな、予想外に化けたな」と思える人など、1人もいない。
となれば、大学1年次からタレントを発掘して内々定を出しても、全くおかしくない。
そんななかで学生は何をすべきなのか、といえば、早期に自分の才能を発見し、そこを重点的に引き伸ばし、強みを形成することだ
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人間の持つ才能=ポテンシャルは大学4年間ではそう簡単には覆らないということでしょうか。確かにその通りでしょう。実際に就職活動に強い子を見るとやはり学歴やエントリーシートだけではなく、特に面接したら強いだろうなという人物が多いと感じます。具体的に言うと話す時に人を引きこむ力があるということです。(もちろん個々人の見聞き出来る範囲には限界があるのでそれが全てだと言う気はないです)
ある意味、サッカーやプロ野球のような運動神経や音楽における分野での音感などのようなものに近いのかもしれません。
ただ働くということはどのような形態であれ人にとって必要な営みですし・・・才能が全てだと言い切ってしまうのも少し悲しい気もします。大学側も1年間の授業時間が中学や高校教育と比べて単純に半分の時間分しか授業や教育をしてないなんて事をやめ大きく変化していく事が今後より求められるように思います。馬鹿高い授業料を支払う学生が不憫です。
学生の意識変化、大学での根本的な授業の改善(日数も含めて)も今後の日本でますます重要になるのではないか。
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