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小沢の嘘

情報提供
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今回問題とされている「新政治問題研究会」と「未来産業研究会」は2005年度に計1000万円を寄付している

小沢党首のクビがかかった今日の会見。最初から最後までNHKで見た。いざというときにカネ関係でこういう事態になるのは「金竹小(こんちくしょう)の呪い」とでも言うべきか。

師匠だった田中角栄はロッキード事件で5億円の受託収賄などで逮捕。金丸は佐川急便からの5億円ヤミ献金で金庫から「金の延べ棒」が見つかって失脚。竹下もリクルート事件で秘書が自殺までして失脚。

その派閥の流れを汲む小沢が総理一歩手前で、やはりカネの問題で秘書が逮捕。この人が背負ったカルマ、克服しなければならないテーマなのだろう。

会見は予想の範囲内で堂々と反論を主張。ようは「献金を貰うときに貰う相手はチェックしていない、問題が発覚したら返せばよいではないか」というもの。これはまあ、筋は通っているが、『秘書は(西松建設の迂回献金だと)薄々知っていたという証拠があるから特捜部が動いた可能性が高い』とマスコミが分析を流すため、責任は連座し、もはや投票行動に影響する「政治心理学」的には、心象が最悪だ。

会見のなかでは、何言ってんだよオマエ、という嘘の発言もあった。

「政治資金は入りも出も、だれから貰って、何に使ったのかがはっきり分かるようにすればいいとずっと主張してきたし、情報公開が重要だと思っている」。小沢はそのようなことを口走り、自身の政治資金の透明さをアピールしていた。だが、これはまったく事実と異なる虚言。完全にNATO(No Action,Talk Only)だ。

上記は「構想日本」が膨大な手間をかけて行った政治資金の調査結果である。小沢は他党のどの党首よりも沢山の政治団体を持っていて、そのカネの流れは複雑怪奇、極めて透明性が低い。政治資金を受け取る団体の数だけでこんなにある。

・民主党岩手県第4区総支部
・陸山会
・小沢一郎政経研究会
・小沢一郎東京後援会
・小沢一郎くらしと政治研究所
・税理士による「小沢一郎」後援会
・小沢一郎後援会

民主党の改革派は、基本的に「党支部」と「資金管理団体」のみにすべきとして実践している人が多いが、小沢は財布の数を減らすことなく、旧来型の不透明で分かりにくいカネの流れを積極的に維持している。

数年前に気づいて自ら改革をしていれば、今日の会見で「私は透明性を確保するために自ら資金管理団体を一本化して情報公開を実践してきたんです」と極めて説得力のある主張を展開することができ、それが総理のイスにつながったかもしれなかった。

だが、小沢は自らが克服すべきテーマに手をつけてこなかった。旧来型の手法に固執した。

 国の財政も逼迫し、時代は明らかにクリーンな政治家を求めている。どうやら小沢は、総理になれそうもない。

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読者コメント

松本孝行2009/03/05 08:59
一般人2009/03/04 23:48
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