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銭湯“タバコ汚染”世田谷区の全50軒“湯破”でわかった喫煙野放し42% 法的拘束力なく
「第二月の湯」(池尻駅4分)。銭湯組合の「禁煙」の貼り紙がありながら、脱衣場のテーブルの上には灰皿が。

 東京都の入浴料金の30円値上げをきっかけに、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(浴場組合)は、「入浴による健康増進を売り物とする銭湯で、喫煙はふさわしくない」とし、6月1日から都内の銭湯に「全面禁煙」を要請した。ところが、これは義務ではなく法的拘束力はない。銭湯好きで、『禁煙ジャーナル』編集長の筆者が6~11月にかけて世田谷区の銭湯50軒にすべて入浴したところ、全面禁煙は25軒(50%)にとどまり、「完全分煙」が4軒(8%)、脱衣所とロビーのどちらかに灰皿がある銭湯が21軒(42%)であることがわかった。銭湯の煙害がゼロになる日はいつやってくるのか。


【Digest】
◇風呂上りに浴びせられる不快・不健康なタバコの煙
◇空気のきれいな完全分煙の銭湯「江戸遊」
◇入浴料30円値上げを機に浴場組合「全面禁煙」を提唱
◇組合の新方針、保健所の指導も無視する銭湯
◇「タバコを吸っていただくのがサービス」と考える銭湯オーナー
◇世田谷区内50銭湯に入浴して「禁煙」調査開始
◇全銭湯「湯破」でわかった銭湯「禁煙」率50%

 私は大の銭湯ファンです。
 自宅は数年前から24時間風呂とし、毎晩、ときには朝風呂にも入っていますが、広くそして手足を十分伸ばせる(短い手足ですが)銭湯が大好きで、週に1、2回は通っています。
 
◇風呂上りに浴びせられる不快・不健康なタバコの煙
 都内の多くの銭湯が、脱衣所にもロビーにも灰皿を置いて自由にタバコが吸えるようになっていたことは大きな問題でした。風呂上りのサッパリした気分のところに、タバコの煙と臭いを浴びせられるのはまったく不愉快・不健康な出来事でした。

 しかも、東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(以下浴場組合)の機関紙『1010』(せんとう)でも、銭湯の利用は健康増進に効果的、病気の予防にもなるというような記事を毎号掲載しており、「喫煙野放し」はこれに大きく反する結果となっていたのです。

 2003年5月、厚生労働省は「健康増進法」を施行し、受動喫煙防止の方針を打ち出しました。しかし職場、ホテル、飲食店、交通機関、タクシーなど「禁煙」「分煙」が実施されていない場所がまだかなり存在している中で、銭湯の“タバコ汚染”も未解決のままでした。

◇空気のきれいな完全分煙の銭湯「江戸遊」
 私が住んでいる世田谷区や事務所(たばこ問題情報センター)の近くの新宿区、ときどき野球をした後や、審判を務めた後に利用する練馬区、中野区などの銭湯や各区の区長・保健所長にこの問題で再三申し入れを行なってきましたが、脱衣所とロビーの禁煙(無煙)化には皆消極的で、納得できる回答をもらったことがありませんでした。

(上)「栗の湯」(桜新町駅10分)。数年前からロビーは禁煙。6月から全面禁煙。
(左下)「喜久の湯」(用賀駅10分)。「室内外共全面禁煙」は区内銭湯でここだけ表示。昔ながらの銭湯。
(右下)「健康増進法」をあげ、禁煙をお願いする貼り紙。

 

 

 ところが2004年2月、千代田区淡路町に「江戸遊」という銭湯が新たにオープンしました。千代田区の施設があった場所に、1階~4階が銭湯、5階~12階は区の住宅となっているゲタ履きビルで、お風呂は3階にあります。

江戸遊

 この「江戸遊」が完全分煙の銭湯で、脱衣所・ロビーとも灰皿をすべてなくし、2階に隔離された「喫煙所」を設け、その場所以外はまったく無煙環境となっています。

 「江戸遊」は、私の事務所から自転車で約5、6分という便利な距離でもあり、この年は1年間に90回も通ってしまいました。

 これまで度々行っていた新宿や地元世田谷区の銭湯には、ほとんど行かなくなってしまいましたが、世田谷区内には行ってみたい銭湯がたくさんあり、何とかタバコ規制対策が進まないかと、世田谷保健所長には再三申し入れを行って、区内銭湯の脱衣所・ロビーの禁煙化を訴え続けてきました。

◇入浴料30円値上げを機に浴場組合「全面禁煙」を提唱
 2006年5月11日、新聞各紙は東京都の入浴料金がこれまでの400円から30円値上げとなり、430円になることを報道しました。

 浴場組合では、この値上げを機に「入浴による健康増進を売り物とする銭湯で、喫煙はふさわしくない」と判断。都が入浴料を決めている999の銭湯を、6月1日から「全面禁煙」にすると発表したのです。

 これまで、厚生労働省や東京都、保健所、そして浴場組合に再三再四タバコ規制を要望してきましたが、ようやくその願いが叶えられると嬉しい思いでいっぱいでした。

◇組合の新方針、保健所の指導も無視する銭湯
 私の自宅は、世田谷区の真ん中あたり、馬事公苑のすぐ近くです。もっとも近くにある銭湯は、小田急線・千歳船橋駅と私の家のちょうど中間地点にある「四季の湯」というなかなか施設の整った銭湯で、「江戸遊」ができるまでは、「煙害」に腹を立てながらも、月に何回かは通っていました。

 そして、今年4月以降、それまでまったく規制がなかった脱衣所に「健康増進法」の貼り紙が貼られ、初めて「禁煙」となったのです。

 そこで、はたしてロビーの状況がどうなったか、新聞報道に間違いがないかどうか期待しながら、6月2日に訪ねてみました。

 するとどうでしょう。

 相変わらずロビーには大きな灰皿が3つも置いてあり、ぜんぜん「禁煙」とはなっていなかったではありませんか。湯上りにロビーに出ると、3人の若者がプカプカ吸っていて、煙と臭いが漂っており、早々と出ていきました。

 翌日、世田谷保健所に手紙を送り、いったい浴場組合の新しい方針はどうなっているのかを問い質しました。区は銭湯に燃料代などの補助金を出しているのです。

■世田谷保健所に送った要望書(6月3日)

■世田谷保健所から届いた回答書(6月29日)

 さらに、これまで何回か通った他の銭湯がどうなったかをこの目で確かめてみたいと、次に田園都市線・用賀駅の近くにある「栄湯」に行ってみました。この銭湯は、ぬるい天然温泉があり、ゆっくり入るにはもってこいの銭湯でした。

 ところが、一見インテリ風のオーナーは、まったくタバコ問題に理解がなく、脱衣所にもロビーにも灰皿を置き、自由に吸わせていたのです。

 昨年、このオーナーと健康増進法をめぐって論争したことがあります。私が「受動喫煙防止のために灰皿を撤去すべきでは…」と言ったのに対し、なんと「この法律は、特に禁煙を命じているわけではない」「灰皿をなくせとは言っていない」などと、私に食ってかかったのです。

 もちろんその時からまったく行っていなかったのですが、浴場組合の方針がどうなったかを確かめるため6月7日に訪ねてみました。

 すると、以前とまったく変わりがないではありませんか。ロビーにも脱衣所にも灰皿が置かれ、組合の方針も、保健所の指導も無視の状態でした。

◇「タバコを吸っていただくのがサービス」と考える銭湯オーナー
 私が数年前から地元の世田谷保健所を始め、都内のいくつかの保健所、そして都衛生局、厚生労働省などに対して何回も送ってきた「要望書」の要旨を紹介したいと思います。

 この内容は、単に銭湯だけではなく、飲食店や職場の禁煙・分煙化を要請する際の参考にしていただけると考えています。

 私は「銭湯の禁煙化」について、関係各方面に何度も要請を行ってきました。しかし、「灰皿を用意してタバコを吸っていただくのがサービス」という考えの銭湯オーナーが多く、煙と嫌な臭いは野放しとなっています。

 タバコの煙の中には約4000種類もの化学物質が含まれており、そのうち発がん物質・発がん促進物質は約200種類が確認されています。

 銭湯の脱衣所・ロビーも「公共の場所」です。妊婦、幼児、身体の弱い人、タバコの嫌いな人が受動喫煙の被害に曝されている実態を、関係者は真剣に考えていただきたい。

 しかも、最近の調査によれば、喫煙者でさえも、「他人のタバコの煙は迷惑」(実際は「健康被害」ですが)と思っている人が50%以上もいることが明らかとなっています。さらに、喫煙者の約70%は「やめられればやめたい」と思いながら吸っていることも多くの調査やアンケートで判明しているのです。

 銭湯の最大の「サービス」は、「きれいな空気環境を提供すること」ではないでしょうか。銭湯利用者の健康と安全のために、「全面禁煙」(過渡的には「分煙」もやむを得ないケースもありますが)を推進して下さるよう関係者の取り組みを期待しています。

 全国各地の「日帰り温泉」「スーパー銭湯」などでは、数年前から脱衣所・ロビーの禁煙(完全分煙)はすでに常識となっています。

 タバコ規制対策は時代の要請であり、世界の趨勢です。厚生労働省や自治体(保健所)は早急に浴場組合、銭湯に対して通達(指導)を行ない、「禁煙」(分煙)を実施するよう強く要請します。

■浴場組合から届いた「銭湯の喫煙問題」の意見(8月3日)

◇世田谷区内50銭湯に入浴して「禁煙」調査開始
東京・世田谷区内の銭湯一覧。銭湯が廃業と休業の銭湯が2カ所あった。これを元に2006年6月~11月にかけて銭湯の「禁煙」をチェック。

 

 

 何回か足を運んだ「四季の湯」「栄湯」の状況をみて、私はこの目で区内のすべての銭湯を訪ねてみようと決心しました。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



世田谷区内50銭湯”湯破”。●は、ロビー、脱衣所の喫煙規制がされていない銭湯。
判断基準の第一は「禁煙」となっているかどうか。次に水風呂の有無、シャワーの有無、ジャグジーがあるかどうか、お湯の温度が熱過ぎないか、脱衣所やロビーが清潔かどうかなどを総合的に判断して、AAA、AA、A、B、Cの5評価とした。

 

 

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■銭湯「タバコ公害」全面追放の申し入れ先

■東京都公衆浴場業生活衛生同業組合(都公衆浴場組合)
〒101-0031
東京都千代田区東神田1-10-2
TEL03-5687-2641
FAX03-3866-9921

■世田谷保健所
〒154-8504 東京都世田谷区世田谷4-22-35
TEL03-5432-1111
FAX03-5432-3022

■東京都生活文化局消費生活部生活安全課公衆浴場係
〒163-8001 東京都新宿区西新宿2-8-1
TEL03-5388-3058
FAX03-5388-1332

■厚生労働省保険局生活習慣病対策室
〒100-8916 東京都千代田区霞が関1-2-2
TEL03-3595-2245
FAX03-3502-3099

■禁煙推進議員連盟
会長:綿貫民輔(国民新党)
事務局長:小宮山洋子(民主党)
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もっと、  07:38 11/26 2007
余裕を持ちましょうよ。もっと、若い人かと思ったら、これはまた!。昔は、気になりましたか?銭湯の情緒ある光景に風呂上りにコーラ、麦茶でも飲んで一服を言うのがありました。タバコを吸ってる人をみたら、「バカなやつだ」くらい思ってればいいんじゃないですか?私も銭湯ファンですが、まったく気になりません。
坂佐球磨  07:46 06/03 2007
自己中心的な内容とは思えない。データには客観性がある。よって、批判は当たらない。
行政・組合に働きかけをしている人の存在を初めて知った。どこに言えばいいか分からず、困っていた者にとっては貴重な情報源だ。
ストレスの源は喫煙  23:45 05/15 2007
批判コメントが多くなるのは、例によって「JT」の組織コメント群じゃないでしょうか・・・。
話の…  12:32 12/14 2006
持って行く場所が違いませんか?

東京都福祉保健局健康安全室環境衛生課指導係

S0000292@section.metro.jp

が宜しいかと思われます。