日本リーバ
「ダヴ モイスチャーシャンプー」
|
ダヴといえば、お試しで商品を使った女性たちが“うるおい実感”をナマで語るCMが有名だ。しかし実際には、細毛や枝毛、抜け毛を引き起こす合成界面活性剤や合成ポリマー、毒性添加物が使用されている。
ダヴは1957年に米国で誕生した。そして洗顔料「ダブ」が日本に登場したのは1999年2月。発売当時、「石けんではありません」と試供品(固形)にリトマス試験紙を一緒に入れるなど、日本リーバはサンプリング配布に力を入れた。
<<消費者ニーズを探り、肌が乾燥し始める三〇歳四〇歳の女性が洗顔料や石けんに潤いを求めていることを把握。「成分の4分の1がモイスチャーミルクである」点を強力にアピールする戦略を使用した。>>(こう書房『〔最前線〕化粧品業界 知りたいことがスグわかる!!』より)。
数年前に流れた「埴輪から有田焼のようにつるつるに」というCMを見て、心くすぐられた人も多いはず。
とにかく戦略は見事に的中したのである。
|
Newとして売られている「ダヴ モイスチャーシャンプー」成分
 |
|
モイスチャーミルクとは名ばかり
ダヴのCMでは、おしゃれな主人公が出て商品の"よさ"を伝えている。昨夏に登場していたのが編集者の太田圭紀さんだ。「取材に行くと、みんなしっとりとふんわりどっちも欲しいっていうのがホンネなのかなーって。このダヴのうるおい感、私はイチオシですね」と7日間の使用感でベタボメ。だが、よく見ると「この使用感はすべての方に実感されるものではありません」と断ってもいた。
ダヴ(固形)発売当時、化粧品は全成分表示ではなかった。「中性で石けんではない。だったら何だろう?」と思い、以前、問い合わせたことがある。「石けんのようなもの」とのことで、成分は教えてくれなかった。2001年から化粧品は全成分表示になった。そこで、改めて聞いてみた。
--モイスチャーミルクとは何ですか?
「ラウレス硫酸Naやジステアリン酸グリコールですね」
--合成シャンプーですか?
「合成というのは・・。どういう意味かよくわからないのですが」
--合成界面活性剤が入ってるのかと・・。
「2つの性質の違った物、水とか液体を混ぜる時に分離しないでひとつのものにするために使われています。界面活性剤は危険だということであれば、ほとんどの物に使われているのであって」
--石けんではないんですよね。
「石けん成分ではありません」(以上、2003年7月取材)
モイスチャーミルクだと宣伝している成分は合成界面活性剤を指していることがわかった。
|
〔採点表〕(注)合成界面活性剤、合成ポリマー両面の作用がある場合、合成界面活性剤の毒性として計算。 |
|
何が「生まれ変わった」のか
合成ポリマーと合成界面活性剤で複合塩ができ髪に付着するため、櫛通りは確かによくはなる。しかし、合成シャンプーはキューティクルを溶かし、細毛(さらさら)、枝毛などの原因にもなるし、頭皮や髪の皮脂を奪って、たんぱく質を破壊する。頭皮に湿疹や炎症を
.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
|
不合格ラインを、
15ポイント超過。 |
|
