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偽装部数45%の販売店主が告発 闇金融まがいの新聞ビジネス
毎日新聞・関町専売所の石橋護所長にあてた通知。偽装部数(押し紙)と補助金カットで石橋さんをいじめたあげく、累積未払い金394万円の支払いを求めている。

 偽装部数比率が42~45%にものぼる都内の毎日新聞販売店が、毎日新聞社に対して偽装部数の買い取りを拒絶したところ、補助金を急激に削減され、廃業危機に瀕した。そこで労組の支援を受けて4月17日、毎日新聞社に面談を申し入れたが、毎日側はこれを拒否。自社の暗部については議論すら避けているのだ。偽装部数を断った勇気ある店主には補助金をカットして廃業に追い込み、全財産を剥ぎ取って新たな店主を据えて偽装を繰り返し、偽装を断ると廃業させる。新聞社が堂々と続ける、これら闇金融まがいの手口をリポートする。

【Digest】
◇498万円を一括返済しろ
◇店主の財産を貪り尽くす
◇4割から5割が偽装部数
◇被害にあう店主が続出
◇社会部に良心はないのか

 東京都一ツ橋にあるパレスサイド・ビルは、毎日新聞社の総本部である。その1階ロビーに、4月17日、40名ほどの人々が集まった。千代田区労協に属するさまざまな労組が合同で実施した、総行動の一場面だ。千代田区内の問題企業を順番に回って、申し入れや交渉を行うのが総行動の目的である。

ビニール包装された束は「押し紙」(偽装部数)、新聞で包装された束は、水増しされたチラシ。滋賀県内の毎日新聞・販売店。

 

 午前11時になると、毎日新聞社との係争を担当している全印総連(全国印刷出版産業労働組合総連合会)の澤谷衛彰氏が受け付けのデスクに近づき来意を告げた。それから内線電話で総務部の担当者と話し始める。言葉の端々から、毎日が面談を拒んでいることが察せられた。

 澤谷氏に代わって数人の労組代表が次々と説得を試みたが、毎日はやはり面談に応じようとはしない。新聞販売の暗部に係わる問題は議論したくないようだ。新聞販売の闇に全労連系の強力な労組が介入してきたことで、おじけづいてしまったのかも知れない。

 実際、毎日新聞社が澤谷さんや、係争の当事者である新聞販売店主を門前払いするのは今回が初めてではなかった。過去にも2度、同じ対応を繰り返している。交渉の申入書を受けとっても、交渉テーブルには一度も就いたことがなかった。

 永年にわたって新聞販売問題を取材してきたわたしにとって、毎日の対応は意外だった。他社に比べるとはるかに良心的な新聞社であると思っていたからだ。しかも、昨年の10月に社会部出身の朝比奈豊氏が新社長に就任していたので、販売問題にメスが入る可能性があると期待していた。社会の不正を告発するのが社会部記者の誇りであるからだ。

 自分たちが制作した新聞を配達してくれる人々が、販売政策が原因で生活苦に陥ろうとしていたなら、ペンの力で援護する。それが新聞人の良心だと思っていたわたしの期待は裏切られた。

 朝比奈社長を擁しても、正面から向き合えない新聞社の「悪徳商法」とは、一体どのようなものなのだろうか?

◇498万円を一括返済しろ
 毎日新聞・関町専売所(東京)の石橋護所長の代理人弁護士が毎日から内容証明郵便を受けとったのは2009年4月10日のことである。書類の日付は8日。新聞の仕入れ代金の未払いを請求する内容で、累積した約498万円の支払いなどを要求していた。しかも、場合によっては店を改廃すると脅しをかけてきたのである。

 通知人(毎日新聞社)にとって、これ以上の滞納は看過出来ませんので、本書送達後1週間以内に上記未払金額を一括返済するか、少なくとも通告人の受け入れ可能な具体的な弁済案を書面にてご提出下さい。

 もし、未払金額の支払いも相当な弁済案の提出もなされなかったときは、もはや信頼関係を維持する意思のないものと判断し、遺憾ながら当事者間の新聞販売契約を解約せざるを得ませんので、その段予め通知します。


 石橋さんはこれまでも同じような内容の通告を何度か受けていた。受けとるたびに請求される累積額が膨らんでいた。石橋さんは資金を調達するために、自分の預金を取り崩してきたが、それも限界にきて未払い金が累積するようになっていたのである。

◇店主の財産を貪り尽くす
 石橋さんと同じように未払い金の催促を受ける販売店主は数え切れない。その大半は最終的に廃業へ追い込まれていく。

 たとえば石橋さんが所属する毎日新聞・販売店のブロックは、練馬、板橋、豊島の3区からなるのだが、この地区にある20数店の販売店のうち、10年に渡って経営を続けているのは、石橋さんを含めてたった4人しかいないという。大半が改廃へ追い込まれているのだ。

 一時期、外資系のファンドの商法が、財産を残らず貪り尽くすところから「ハゲタカ」と呼ばれたが、新聞社は販売店に対して同じことをやっている。

 店主が財産を食い物にされたあげく、破産に追い込まれる典型的なパターンは次の通りである。

1、新聞社は新店主を就任させて数年間は、儲けを容認する。

2、ころあいを見て、店が支払い困難な請求金額にチェンジする。具体的には補助金を減らしたり、偽装部数を増やすことで、請求金額をコントロールする。(これについては後述する。)

3、店主は預金を取り崩して、偽装部数を含む新聞の卸代金を支払うようになる。

4、さらに店主は預金が尽きると、銀行から借りる。新聞社から紹介され、新聞社の関連会社に借金した例もある。サラ金から借金したケースも少なくない。

5、新聞社は店主から、身ぐるみ財産を剥いだあと、改廃通知を送る。

6、そして実際に店主を解任する。その際の理由は、折込チラシの水増しをして新聞社の名誉を傷つけた、等。

7、店主が「押し紙」裁判を提起すると、新聞社は「新聞の未払い代金を払え」と開き直って反訴してくる。

8、新聞社は新しい店主を選任する。そして同じパターンの悪徳商法を繰り返す。

◇4割から5割が偽装部数
 上記の「1」~「8」のうち新聞社の悪徳商法のトリックが表れるのは、「2」である。これについて具体的に解説してみよう。

 石橋さんが言う。

 「『押し紙』を断ったところ、補助金を大幅にカットされました」

 「押し紙」とは、新聞の偽装部数のことである。次に示すのは、石橋さんが経営する関町専売所における昨年7月から12月までの部数内訳と補助金である。

   搬入部数  実配部数 「押し紙」  補助金
7月  1200    679    521   143万円(143万円)
8月  1200    668    532   142万円(142万円)
9月  1200    668    532   141万円 (141万円)
10月  1200    662    538   141万円(141万円)
11月   670    659     11    56万円(66万円)
12月   670    646     24    17万円(27万円)
(注:括弧内は毎日が主張する補助金額)

 上の表でも示されているように、「押し紙」の受け入れを断ったのは2008年の11月である。その結果、10月に141万円支給された補助金が、11月には、56万円に減額された.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



毎日新聞社が石橋さんの代理人弁護士に送った通告書。498万円の支払いを要求している。改廃もほのめかしている。
全印総連が毎日社の朝比奈豊社長に送付した要求書。偽装部数についての質問もある。

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pass…リプレイ  00:09 07/12 2009
会員
おや、これでは黒藪さんの記事を批判したことになりますね。件の人物の悪文を勝手にリライトした後の感想が「外伝」です。あしからず。(論点が整理される前に御本人は消えましたが) 記事中、販売局の担当員が新聞労連(毎日労組)の組合員だから全印総連の支援を受けたという下りは驚きです。ユニオンショップの弊害ここに極まれり。新聞労連はホントに動きませんか、動かないつもりでしょうか。
読売の店主さんへ  15:21 07/10 2009
匿名でしか書けないでしょうが、横暴極まりない本社の実態をこのサイトに書き込んで下さい。
応援団  15:18 07/10 2009
黒藪さん、多くの支援者が応援しています。読売が記事をねじ曲げて新潮社と黒藪さんを告訴した。新聞社の裏の顔が世の多くの人々に知られる絶好の機会になる。読売はルビコン川を渡ってしまった。
見えていますか?  00:33 07/08 2009
それはある日突然にやって来ました。人生の歴史は砕かれ、人間関係は破壊し、起きている事は現実なのかと自問自答を繰り返す日々。時折ふと思うのです、まだ生きている・・・改廃を受けた者の苦しみは、渦中の人でしか分かりません。戦い挑めば自身は磨り減ります、その覚悟と勇気と恐怖のたとえ僅かでも、『通りすがり』さん、あなたには見えているのでしょうか?黒藪氏には、それがしっかりと見えているのです。
「通り・・」へ  23:18 07/07 2009
偽装を改めろと云うことが何故いけないのか理解に苦しむ。このまま偽装行為を続けることが業界の自殺行為となるのだ。正常な新聞社・販売店までも疑惑の目で見られているのだ。黒藪氏が糾弾しているのは、偽装を続けている発行社だけを証拠を示して告発している。
pass…外伝  23:03 07/07 2009
最後の最後まで誤読を誘発する無駄な文章でした。一言多いんです。就活生であれば志望動機・作文・面接いずれにおいても地雷踏みまくりであろうと想像できます。でも問題提起は間違ってないと思いますよ、共感はしませんが。伝え合う力を大切にね。
pass away  22:56 07/07 2009
チャンネルSや不買運動の主義主張は理解できる。K氏の活動が全国の販売店主の期待を担っていることもわかる。が、両者には越えられない溝がある。販売店主がK氏の活動媒体に無自覚・無批判であることは、業界全体の信用を損ない不利益(部数減)を引き起こす自殺行為だ。 なお私は率直な疑問を述べただけだ。関係者と称する者が私を告訴するという。驚愕・恐怖・苦痛以外の何物でもない。いまだに動悸が収まらない。