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衆院選「パチンコ・サラ金マネー汚染議員」一覧 赤松広隆、甘利明、石原伸晃、海江田万里…

情報提供
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引退した与謝野馨氏の後を継いだ自民・山田美樹氏(上)と、元経済産業大臣の民主・海江田万里氏。どちらの政党支部にもパチンコメーカーから献金がなされていた(各氏の公式ホームページより。以下同じ)
 衆議院議員選挙は民主党が大敗、自公が圧勝した。有権者が民主党にNOを突きつけた結果であることは間違いない。だが、自公を積極的に選んだのかといえば疑問が残る。誰を信じていいのかわからないというのが多くの有権者の気持ちではないか。そこで、今回当選した候補者の政治資金について調査した。ある政治家が誰のために動いているのかを知るには、カネの流れを調べるのが有効だからだ。東京選挙区(1~8区)を中心に、その筋の有名議員も含め、パチンコ業界やサラ金元経営者から献金を受けている例をチェックした結果、赤松広隆、甘利明、石原伸晃、海江田万里…と、“黒い献金”を受けている当選者が続々と浮上。彼らの今後の政治行動を理解するための一助として、以下報告する。
Digest
  • 東京1区・パチンコ業界から献金受けた海江田氏と与謝野氏
  • 東京2区・米戦略国際問題研究所(CSIS)出身の辻清人氏
  • 東京3区・原発輸出は「いい商売であります」と石原宏高氏
  • 宮城4区・原発輸出に前向きな伊藤信太郎氏
  • 東京4区・平将明氏支部にはプロミス創業者
  • 東京6区・越智隆雄氏には城北信金
  • 東京7区・松本文明氏には駐車違反取締業者が献金
  • 東京8区・石原伸晃氏支部にパチンコメーカーが献金
  • 愛知5区・パチンコ業界から5千万円の赤松広隆氏
  • 神奈川13区・SANKYO関連から450万円の甘利明氏

東京1区・パチンコ業界から献金受けた海江田氏と与謝野氏

東京1区は、山田美樹氏(自民)が当選、元経済産業大臣・海江田万里氏(民主)が比例で当選した。

 この1区(千代田・港・新宿区)はもともと「パチンコ献金」衆議院議員が2人もいる″パチンコ激戦区″だった。自民党の与謝野馨氏と海江田氏である。与謝野氏がかつて代表をしていた「自民党東京都第1選挙区支部」の2009年分政治資金収支報告書をみると、パチンコメーカーの株式会社三共から48万円の献金がなされたと記載されている。

与謝野氏は病気で引退し、その後を受け継いで今回の選挙に出馬したのが経済産業省出身の山田氏である。第1選挙区支部の支部長も与謝野氏から山田氏に変わった。このパチンコマネーも山田氏の選挙資金の一部になっていると思われる。

一方、海江田氏は「民主党東京都第1区総支部」の代表だ。この支部に2009年、パチンコメーカーのサミー株式会社から50万円、パチンコホールのジョイパックレンジャー(株)から60万円の献金がされている。

パチンコが、多重債務やギャンブル依存を招き、自殺をはじめとする悲惨な出来事を引き起こす例は枚挙に暇がない。パチンコ店のトイレで客が自殺を図ることも珍しくない。業態そのものに違法性が高いことに加えて、深刻な社会問題を引き起こしている。パチンコに苦しんだ人の声を一度でも聞いたことがあるのなら、とても献金を受け取る気にはならないはずだ。

それを平気で受け取ってしまう代議士というのは、世の中のことが見えていないのか、信用できないのか、そのどちらかに違いない。

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東京2区から自民党の新人として出馬、当選した辻清人氏は原発推進を日本に働きかけている米戦略国際問題研究所の出身だ。今後の言動に注目される。

東京2区・米戦略国際問題研究所(CSIS)出身の辻清人氏

2区は自民新人の辻清人氏が当選した。新人ゆえに政治資金収支報告書の提出は現在のところなく、したがってどこから献金を受けているのかはわからない。ただ、自身のホームページによれば、辻氏は米戦略国際問題研究所(CSIS)に籍を置いていたことがあるという。

 CSISはアメリカの民間シンクタンクだが、所長が今年10月に来日し、「日米がパートナーであるためには原発の信頼を取り戻さないといけない」「再生可能エネルギーでは原発を代替できない。夢想的になってはいけない」などとして、日本は脱原発をすべきではないと「忠告」したおせっかいな機関である。

CSISやアメリカの対日政策と辻氏の政治活動がどう関わっていくのか、注目に値する。

続いて3区をみよう。自民党の石原宏高氏が小選挙区で当選し、元国家公安委員長の松原仁氏(民主)が比例復活当選した。

このうち、パチンコ業界から献金を受けているのは松原氏だ

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自民の石原宏高氏(上)は、フィリピンへの原発輸出について「いい商売であります」と高い関心を示している。同じく自民・伊藤信太郎氏(下)も外務副大臣として石原氏の質問を受け、原発導入に向けた支援を継続したいなどと答弁した。

自民党の平将明氏(上)は、かつて、不正事件を引き起こした挙句に経営破綻した日本振興銀行の社外取締役で、年間400万円ほどの報酬を得ていた。自身が代表をする政党支部にプロミス創業者から献金を受けている。下は城北信用金庫から献金を受けている自民・越智隆雄氏。

自民・松本文明氏(上)の政党支部には、駐車違反取締業者の「コアズ」から献金がされている。また自民・石原伸晃氏の政党支部には、パチンコメーカー奥村遊機の経営者らから献金があった。

国会議員でもっともパチンコ業界から献金を受けているのは民主・赤松広隆氏だ(上)。2009年~11年の3年間で約50社から5000万円以上の献金が政党支部にされている。サラ金の規制緩和に積極的と言われる自民・甘利明氏(下)もパチンコメーカー「SANKYO」や経営者から年間450万円の献金を受けている。

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gulugulu2013/01/07 10:57

政治もアニメもパチンコマネーか。ダメだな、この国。

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読者コメント

ばいばい92℃追放!2012/12/17 21:52
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