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タイで働く(3)世界の駐在員が選んだ“快適度1位”の国、「移住するのは意外と簡単、やってみたら何とかなった」

情報提供
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世界の駐在員が選んだ快適度1位の国、タイは世界でも有数の日本人街があり、日本人が移住しやすい国でもある。
 海外に住んで働くといっても、仕事や住む家はどうやってみつけるのか?言葉も通じないし、知らない人ばかりで寂しいのではと考えてしまい、なかなか行動に踏み切れない。しかしタイのバンコクに移住した人の話を現地で聞くと、仕事は日本でネットを使って目星をつけ、現地で最終面接をして4ヶ月後には働いている人も。日本食や日本語の本屋もあり、言葉が喋れなくとも、生活に困るどころか日本よりワンランク上の生活が出来るという。それも「世界の駐在員が選んだ快適度1位の国」 (2013年HSBCの駐在員快適度調査)で、である。気心の知れたカップルや友人とで行けば寂しくないし、意外と簡単に海外移住ができ、なんとかなってしまうもの。あとは日本の外に飛び出す勇気とやる気次第。自分自身を信じて海外で働き暮らす事は、日本で考えているより難しくない、と感じた次第だ。
Digest
  • きっかけは震災「日本は何も変わらなかった」
  • 日本でネットの人材登録、4ヶ月後にはタイで働いてた
  • タイ語どころか、英語が話せなくても仕事はある
  • 言葉さえできれば、後は自身の経験能力が生きる
  • 派遣時代に修行して覚えた知識や人脈が海外で役立つ
  • お金がないと移住できないというのは嘘
  • 日本よりワンレベル上の生活ができる
  • 世界の駐在員が選ぶ快適度1位のタイ

きっかけは震災「日本は何も変わらなかった」

井口徹也さん(41)と土田明子さん(35)は、2012年1月に知り合ったカップル。知り合った時は井口さんがタイ旅行から帰ってきたばかりで、タイの話で盛り上がったと言う。井口さんは1998年に初めて訪れて以来、タイという国を好きになり年に1、2度は行き、1度は住みたいと思っていたと言う。

ちょうど仕事を辞めて時間があった土田さんも、1度タイに行ったことがあった。あつくタイについて語る井口さんの話を聞いて、もう一度行ってみたいという気持ちになり、2人はタイの南の島を2週間かけてまわる旅に出た。旅の途中、エメラルドブルーの海をみながら、美味しいタイ飯を食べながら、井口さんはタイの素晴らしさを語り、自身がタイへの移住を計画していると告げた。

――移住を決意したきっかけは何だったんですか?

井口「好きで住みたいと思ってはいたけど、本当に決断したきっかけは2011年の震災ですね。福島第一原発事故が起こって、僕も官邸前のデモにも参加しました。震災の後、食材の産地を気にしたり、食べたいものも我慢して、安全だと思う食材で出来るメニューを何度も作って食べてました。そうやって1年経ったけれども、日本は何ひとつ変わらないじゃないですか。

知り合いが福島県のいわき市に住んでいて、震災の後、移住や引っ越しをした方がいいと説得していたんです。そしたら逆ギレされて”あなたもタイに行く行くって言ってるくせに、移住できないじゃない!”と言われたんです。それで俺は移住してやるぞ!と」

――移住計画を聞いて土田さんは、どう思ったのですか?

土田「私もイギリスに留学経験があって英語は話せたし、また海外に住んでみたいとは思ってました。震災や放射能のことなんかも、一緒に反原発デモに行きましたね。彼は危機感を持っていたし、私自身も震災の時に、渋谷で仕事をしていて、コンビニの物がなくなったりした事をリアルに体験していたので危機感はありました。それで旅に行って、私もタイいいなぁと改めて思いました。彼の計画を聞くうちに、段々とタイに住むイメージが明確になっていった感じです」

 ――不安はなかった?

土田「彼はビザや銀行や医療制度など、タイでの生活に必要なことをたくさんリサーチしていて、資料にまとめていました。IT系に詳しかったから、周りの友達にもシェアできるようにドロップボックスに入れて、興味がある人に見せたりもしてました。

東京に帰ってから、タイの人材紹介会社で面接することも、彼が調べて一緒に行こうと連れていってくれて。彼はすでに色んなことを調べて分かった上で移住を計画していました。私はそこにただ安心して乗っかっただけです。スムースライドでしたし、そういう下調べしてから動いたとこは彼の偉いところだと思います」

日本でネットの人材登録、4ヶ月後にはタイで働いてた

――タイでの仕事は、どうやってチェックしてたのですか?

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井口さんがネットで見つけたJACリクルートメントは、タイを始めアジアでの求人を紹介してくれる。写真はタイのフリーペーパーに紹介されたJACの広告

井口「日本でネットで調べました。ちょうどJACリクルートメントというタイとかシンガポールなど日系の企業のアテンドをしている人材会社を発見しまして。そのJACが日本で説明会をやるというので、彼女と一緒に受けようと、履歴書や英語のレジメを作って行きました」

参照:海外求人はJACリクルートメント

 ――すぐに仕事は見つかるものなのですか?

土田「説明会の後、個別面談をやって求人登録しました。その後、3ヶ月間位の間に企業を幾つか紹介してもらいました。その場で何件か実際の募集案件を紹介してもらったんですが、実際に面接など求職活動を始められるのは現地に行ってからと説明されました。

今の時代、Skype面接などで海外とやりとりをするケースもあるかと思いますが、タイではやはり直接会社に行って面接する形が通常みたいです。タイに来てすぐに何社か面接し、就職しました。そうですね、タイに来て1ヶ月後には働いてましたね」

――どこの会社に決まったのですか?

土田「

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井口さんと土田さんの住むコンドミニアムの部屋は、まだ新しく、日本で言う高級マンションのよう。

薄型テレビにコンピューターを繋いで仕事をする井口さん。奥にはキッチンもある。この部屋が日本円で5万円くらい。

スクンビットエリアにある日系スーパーに行けば日本食材は、ほとんどそろう。

日本食はタイでもブームになっており、大戸屋を始め、多種多様な日本食屋が出店している。写真はうどん屋さんで、奥にはラーメン屋さんが軒を並べている。

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goinger2014/10/02 18:15

みんなタイに行こう

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setagayatagayase2013/12/02 00:49

タイがいいところで日本が変わらない国であること、これは認めるけど、タイも変わらないよ。その点で全然同意できない。 / タイで働く(3)世界の駐在員が選んだ“快適度1位”の国、「移住するのは意外と簡単、やっ

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匿名さん2015/02/16 13:08会員
ジュリ2013/12/30 07:19
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