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「目的は既存住人の追い出しだ」三井不動産&グロブナーが入居者無視の悪徳リノベーション強行
外壁工事のために、中庭に足場が組まれた状態のフォレスト南平台。

 オセロ中島知子の“洗脳”騒動の舞台にもなった高級賃貸物件「フォレスト南平台」。2015年5月下旬、このマンションで大規模なリノベーション工事を行い三井不動産の販売ルートで分譲する計画が、マンションを買収した英国の不動産投資会社「グロブナー」と工事を請け負う三井不動産リフォームより住人たちに告げられ、7月1日から工事が強行された。借地借家法上、住人は家主の都合にかかわらず住み続ける権利をもつが、両社はひと月以内の退去を要求。入居している44世帯のうち約半数が退去を拒むと、日中家にいる専業主婦や夏休み中の子供たちの生活を無視し、壁・天井・床の破砕工事を開始。轟音が8時から18時まで日曜祝日以外は毎日鳴り響いた結果、ノイローゼ気味になる人が続出した。住人達は「一人でも多くの住人を立ち退かせたいからだ」「こんな下品な会社ははじめて」と激怒している。

【Digest】
◇英不動産ファンドに買収されていた「あの」マンション
◇突然の工事開始通告と立ち退き要求
◇「どうせカネの話になるから」と住人との話し合いを拒否
◇ノイローゼ気味になる住人も続出
◇真の狙いは追い出しか
◇「三井不動産にも幻滅した」

◇英不動産ファンドに買収されていた「あの」マンション
 下記の動画(音量注意)は、渋谷区南平台町にある賃貸マンション「フォレスト南平台」で、2015年7月1日から開始された「リノベーション工事」の模様を住人が撮影したものである。

 南平台は安倍晋三首相の祖父・岸信介元首相の私邸があったことでも知られる高級住宅地であり、フォレスト南平台もかなりの高級物件である。竣工は04年11月で、地上4階・地下1階の2棟建、総戸数52戸、専有面積は59.92~157.49㎡、賃料は月30万円~76万円。設計は坂倉建築研究所が担当し、水盤や滝のある中庭の景観などが評価され、05年度のグッドデザイン賞も受賞している。

 またフォレスト南平台は、芸能マスコミにとっては馴染みの深い場所でもある。タレントの中島知子さん(元「オセロ」)が自称霊媒師の女性に“洗脳”され、自宅と個人事務所の家賃を滞納し訴えられたとされる一連の騒動において、中島さんが霊媒師を住まわせていた「自宅向かいの個人事務所」が、実はここだった。

 04年11月の竣工以来、三重県の不動産会社「諸戸ビル」の所有物だったフォレスト南平台だが、15年1月23日付で英国企業「グロブナー・リミテッド」を主体とする特定目的会社「GDP1」に売却されていた。

 グロブナーは今から約300年前、ロンドンにある世界屈指の高級住宅地「メイフェア」を開発したのに始まる世界的な不動産開発・投資会社だ。日本でも08年10月、東京・代々木公園の隣に、家賃月140万~200万円という「超」高級賃貸マンション「グロブナー神園町」を開発している。

 グロブナー社の所有権は、英国における最も富裕な貴族と言われるグロブナー家の当主に代々引き継がれている。「サンデー・タイムズ」紙の2013年の長者番付によれば、現当主である第6代ウエストミンスター公爵ジェラルド・グロブナーの個人資産は、世界第8位の「約85億ポンド」(約1兆4000億円)に上るという。

グロブナーから各居住者に配布された「ご連絡」。
◇突然の工事開始通告と立ち退き要求
 15年5月下旬、「GDP1」からフォレスト南平台の住人たちのポストに、「ご連絡」と書かれた文書(左画像)が投函された。

 マンションの外装・外構・内部を含む共用部と、空室となっている住戸(8戸)に7月1日から半年かけて大規模なリニューアル工事を施し、物件の資産価値を高め、分譲用に売り出すことにした。ついては現在居住中の住戸に関しても改修・分譲の対象としたいので、賃貸契約を解約し、退去してほしい――というのである。

 日本の借地借家法は借主保護の原則に基づき立法されており、借主・貸主間の契約が「普通賃貸借契約」である場合、借主が家賃滞納するなど「正当な事由」がない限り貸主は契約更新を拒めない。例外は双方が結んでいるのが「定期賃貸借契約」である場合だけだ。

 フォレスト南平台では、大半の住人が前所有者との間で普通賃貸借契約を結んで入居しており、新所有者であるグロブナーにも住人に退去を命じる権限はない。だが同社は6月末までに退去に応じるならば、①「退去日までの3ヶ月分の家賃無料」②「通常は賃借人が負う原状回復義務を求めない」という条件を提示し、住人たちにわずか一ヶ月で部屋を明け渡すよう求めたのである。

 JR渋谷駅から徒歩10分の場所にありながら静かで緑豊かな周辺環境と、デザイン性に優れた建物に惹かれて5年前にフォレスト南平台に入居した出版プロデューサーのAさんは、通知を受け取った時の心境を次のように語る。

 「いきなりの話で、とにかく驚きました。フォレスト南平台と同じ条件の物件を都内で探すのは現実的に困難ですし、ましてや期限とする『ひと月』では不可能です。だいたい、これほどの大規模工事をする場合、普通はどれほど遅くとも着工3か月前には住人に知らせて意見も聞き、施主と住人、双方の落とし所を探る機会を2回か3回は持つべきです。それを『1ヶ月後に工事を始めるから、出て行くか残るか、それまでに決めろ』というのはありえない強引さだと思いました」

フォレスト南平台で行なわれたリノベーション工事の模様
◇「どうせカネの話になるから」と住人との話し合いを拒否
 文書が投函された週の週末5月30日には住人向けの説明会が開催され、10世帯ほどの住人が参加した。この説明会に参加した住人の一人、会社経営者のBさんは言う。

 「相手方にはグロブナーの村上大二郎ディレクターのほか、三井不動産リフォーム、さらに管理会社のハウジングジャパンの社員も同席していました。村上氏の説明によると、.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



フォレスト南平台で行なわれたリノベーション工事の模様
「新・公害防止の技術と法規 2014(騒音・振動編)」による騒音の目安
グログナー家の現当主ジェラルド・グロブナー(第6代ウェストミンスター公爵)

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みつろう  18:44 08/14 2016
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こうした大マスコミには出ないことに光を当てることができるネット新聞がこれからも伸びることを祈ります。