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「東大の東進」なのに、校舎には東大合格者がめったにいない?――“東大合格700人超”の謎
東大現役合格728名※――と大々的に実績を掲載した東進ハイスクールのパンフレット。どの国公立大学よりも突出して数が多い。

 東大現役合格728名、東大現役合格者の2.9人に1人が東進生――予備校大手「東進」(株式会社ナガセ運営)の広告に掲げられている宣伝文句だ。ほかの予備校と比べて圧倒的に多い。東大をめざしたいなら東進の校舎に通ってナガセの売りである「ビデオ講座」を受けよ、それが合格の近道である。誰でもそういう印象を受けるだろう。だが奇妙なことに、「東進ハイスクール」や「東進衛生予備校」の現場から、「東大」の声がほとんど聞こえてこない。浮かんできたのは「東大特進コース」。ところが、このコースについて東進の校舎で尋ねると、「うちでは扱っていない」という意外な答えが返ってきた。東進の売りであるビデオ講座ではないのだという。それでは、虚偽広告ではないのか?校舎でやっていないのならば、どこでやっているのか。ナガセ元社員までもが「東大特進コースのことはよくわからない」と首をひねる。東進の東大合格者数をめぐる疑問を追った。

【Digest】
◇おかしいと思いませんか
◇「校舎に通う生徒に東大生は多くない」?
◇謎の東大特進コース
◇校舎長が知らない「東大特進」
◇「高校1年生は無料」
◇「東大合格728人」に“東大特進”表示なし
◇ナガセへの質問

東進の東大合格者数は、ナガセの売りである校舎の衛星授業を受講して実力を伸ばしたわけではなく、受かりそうな人にほとんどタダで「特進コース」なる生授業に申し込ませて受講させることでカウントを増やしており、つまりは「合格実績をカネで買っている」という疑惑がありますが、ナガセは取材に答えません。誇大広告(優良誤認)の疑いがあります。本件実態解明のため、情報提供を募集しております。

◇おかしいと思いませんか
 「これみて変だと思いませんか」

 東進のパンフレットに掲載された大学合格数の一覧を前にして、ナガセ元社員のAさんにそう尋ねられたとき、筆者は何が変なのか、とっさにわからなかった。パンフレットには「東大728人」※「日本一の現役合格実績」という大見出しが踊り、そのわきに有名国公立大、私大別の合格者数が、小さな字で表になっていた。

 「さあ…」

 首をひねる筆者に、Aさんは言った。

 「東大が728人。京都大が298人、大阪大446人。ふつう難しい大学のほうが合格者がすくないと思うんですよ」

 「なるほど…」

 そこまで説明されてはじめて筆者は気がついた。たしかに、入試の難易度がもっとも高い東大の合格者が一番多い。不自然である。逆になりそうなものだ。筆者の高校受験時代を振り返っても東大の合格者数が一番すくなかった。東大合格が50人で京大、阪大が20人、15人といった進学校など聞いたことがない。

 ところが「東進生」の場合はちがう。旧帝大7大学のなかで比べれば、東大が728人と突出し、あとは阪大446人、九大314人、京大298人、名古屋大272人、北海道大256人、東北大194人と、軒並み3分の2〜3分の1の数にとどまっている(※2015年実績)。

 728人という数は群を抜いている。ほかの国公立大50校以上のデータもパンフレットに載っているが、412人の神戸大が最多で、あとは300人台が2校(横浜国大、千葉大)、200人台が8校(筑波大、首都大東京、新潟大、静岡大、大阪市大、岡山大、広島大、山口大)である。

 東大だけが異常に多い。まさに「東大の東進」である。

東大合格者の多くは「東大特進コース」という短期集中講座の利用者とみられる。一般の校舎にちゃんと在籍している「特進」生がどれくらいいるかはわからない。
◇「校舎に通う生徒に東大生は多くない」?
 東進ハイスクールや東進衛星予備校に通う生徒のうちの、相当数が東大志望なのだろう。単純にそんな想像をしていると、Aさんが意外なことを口にした。

 「それが、校舎に通っている生徒のなかに、東大志望者がそんなにいるようにはみえないんですよ。私の知る限りでは、ひとつの校舎で1人とか2人、いないところもある」

 「東大志望者がそんなに多くない?」

 ふたたび首をひねる筆者にAさんがつづける。

 「東大合格者のほとんどは、“東大特進コース”です」

 Aさんが見せてくれた資料には東大合格728人のうち「東大特進コース」が約400人との記載があった。東大特進――名前からして、東大一筋に猛勉強するクラスなのだろうと、そんな印象をうけた。きっと東進の看板商品なのだろう。しかし、つづく言葉がまた意外だった。

 「この東大特進コースの実態が、じつは私たち社員にもよくわからないんです」

 東大専門コースについてもナガセ社員であるAさんは「よくわかりません」という。東大合格を売りにしている東進なのに、東大受験指導の現場をナガセ社員自身が知らない。奇妙な話だ。

東大特進コースの利用者の多くが校舎に在籍していない、との疑問はぬぐえない。ワークショップの申込書の「東大特進」の欄には、在籍校舎を書く欄に斜線が引かれている。
◇謎の東大特進コース
 別の元東進衛星予備校校舎長Bさんも似たようなことを言った.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



「短期集中講座」東大特進コースは、高1が無料。高2以上になると有料だが、成績優秀者は特待生として免除される。東大に合格可能性のある生徒はタダ同然で受講できる。
東進ハイスクールや東進衛星予備校の校舎長は、年40万~60万円程度かかる受講生の獲得に追われている。一般のビデオ講座に比べて東大特進コースははるかに安く、校舎に対する営業ノルマもない。
東大特進コースに在籍する生徒の東大受験者数と合格者一覧。受験者・合格者の全員かどうかは不明だが、400人近くに達する。合格者の氏名と出身校もパンフレットには掲載されているが、どの東進ハイスクールや衛生予備校の校舎に在籍したかついては、記載がない。校舎に在籍していない生徒が大半である可能性がある。東大特進は東進ハイスクールが主宰する短期集中講座だという。(東大特進のパンフレットより)

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記者コメント
※(注)東大合格者728人は2016年初頭のパンフレット記載(2015年実績)のもので、東進衛星予備校と東進ハイスクールの合同実績と説明されている。最新のHPの表示は、2016年実績で14人増え、「742人」となっている。
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   23:24 08/01 2016
学力高い学生を無料でかき集めて合格実績を増やす手法は河合塾、駿台、代ゼミでも普通に行われているけど、東進ほど悪質な宣伝はしてないなー。(東大の合格者数3000人と単純計算しても全ての予備校の東大合格者を足し合わせたら東大の定員越えているし・・・)