MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
「殺すぞ」「ふざけんな貴様コラァ!」専務が内定者面談で恫喝、元九大生の1年を棒に振らせた個別指導塾スタンダードのブラック指導
就活トラブルに巻き込まれた九大卒のA君。既卒で就活してやっと得た内定先だったが、経営者からの犯罪的な暴言を浴びて、無職になってしまった。

 「殺すぞ」「ふざけんな貴様コラァ!」――小中高生対象の個別指導塾を運営する株式会社「個別指導塾スタンダード」(本社・福岡県)の山﨑寿志専務取締役が、2016年11月の内定者面談において、九大卒内定者A君に対して恫喝発言を繰り返し、暴言を理由に入社を取りやめたことがわかった。スタンダード側に取材を申し込むと、和解成立したため応じられないというが、不当な就活トラブルで前途ある若者の貴重な1年を棒に振らせた事実は重い。A君は既卒生として就活し、やっと掴んだ内定だった。同社は公式サイトで「日経新聞に掲載された山口・九州・沖縄地区の就職希望企業ランキングで第5位」とPR、吉田知明社長は『AERA』の「日本を突破する100人」に選出されるなど、急成長企業としてマスコミにも登場。だが同社の採用をめぐっては、前年にも鹿児島大の学生がセクハラで内定辞退したとして大学側から公式に注意報が出されるなどトラブルが続出しており、要注意だ。

【Digest】
◇内定者面談で「殺すぞ」発言
◇入社後の冷遇を示唆
◇「内定を取り消さざるを得ない」と人事担当者
◇「殺すと言ったのは別の意味」と言い訳
◇内定後に資質を問うのはルール違反
◇鹿児島大の学生も2名がセクハラ被害

◇内定者面談で「殺すぞ」発言
 「ふざけんな貴様コラァ!」――。情報提供者から送られてきた音源を聞いていた記者は、思わずのけぞってしまった。相手を威嚇するような野太い怒鳴り声だ。声の主は教育事業を手掛ける企業の専務取締役で、場面は内定者面談という。いかなる理由があるにせよ、新入社員となるべき学生に対して、専務が”恫喝”と取られる言動をするのは、不適当と言わざるを得ない。

※記者は2017年5月上旬、個別指導塾スタンダードの就活トラブルに巻き込まれた九州大卒の元内定者A君を取材し、事件の経緯と詳細を聞いた。その後、5月末になって、A君から「和解が成立したので記事にはしないでください」との要請があったが、役員による恫喝発言でA君が最終的に入社を取りやめた事実に変わりはなく、本件の公共性にかんがみ、就活への注意喚起の目的からも、詳細に経緯を報道する。

個別指導塾スタンダードの山﨑寿志専務取締役。1977年生れ。グループが経営する「スタンダード家庭教師サービス」の代表取締役社長でもある。この恫喝指導法は家庭にも持ち込まれるのか…(写真は持ち株会社のSCホールディングス公式ページより)
 以下は、配属先を検討するための内定者面談の、一場面である。相手は、個別指導塾スタンダードの山﨑寿志専務取締役。同社社長・吉田知明氏に次ぐナンバー2で、同グループの「スタンダード家庭教師サービス」社長も務めるが、ヤクザのような物言いには驚かされる。

 まだ入社もしていない、もう内定辞退するわけにもいかない11月。立場の弱い内定者に対し、暴言、いや正確に言うならば、「次やったらホント殺すぞ」と殺害予告をしている。スタンダード社は闇社会の組織なのか。

 内定後、会社側の態度に不穏なものを感じたA君は、念のため、面談や説明会など、重要と思われる接点では、常に録音していた。

内定者面談の音声(1)

A君「ナメてるように見えるってことですか?」

山﨑専務「その受け答えのお前の横着(おうちゃく)い対応、なんだこの野郎って言ってんだ。すみません。改善します。それ以外にお前はないぞ」

A君「はい、わかりました」

山﨑専務「お前次やったらホント殺すぞ、この野郎。誰に対して口聞いてるのか分かってんのか。ねぇ?」

A君「はい」

山﨑専務「ホント、イラッとさせるね」

A君「すいません」

山﨑専務「ハイ、ハイ、ハイって、お前の持っている雰囲気だろうな」


 後述のとおり、山﨑専務の社内処分はなく、いまだに山崎専務からA君への謝罪もない。代わりに「殺すと言ったのは教育のため」などと言い訳し、吉田知明社長はそれを認めた。このようなブラックな指導法が、スダンダード社のスタンダードな教育手法ということだろう。コンプラ感覚が常軌を逸している。

 この事件が起きたのは、2016年11月1日だった。場所は、福岡市博多区にある株式会社個別指導塾スタンダードの本社(非公式な宴席での発言ではない)。同社は、首都圏ではあまり馴染みがないが、福岡発の急成長企業として、地元経済界では注目される存在。創業は2001年ながら、現在ではすでに北海道から九州に至るまで、日本全国で400以上の校舎を擁し、東京でも表参道や市ヶ谷などに6校舎を構えている。香港にも進出済みだ。

 メディアへの露出も活発で、新卒採用ページには、『「働きたい会社」九州5位』と、日経新聞での掲載実績が喧伝されている。また「代表のリーダーシップ」として、代表取締役の吉田知明氏が、『AERA』(2014年12月29日―1月5日合併号)で「日本を突破する100人」に選出されたことをPR。何も知らない人が見たら、まるで“みんなが働きたい急成長企業”にも感じられるだろう。

 同社公式サイトによれば、経営理念は「低価格でより良いサービス」。高校1年生がスタンダードに月4回通う場合にかかる費用は、入会金なしで1コマ75、月4回で1,1600円となっており、これは同業他社のトーマスや東京個別指導学院と比べても安い。個別指導だけど低価格、というのが躍進の秘訣と言えそうだ。

 ともかくも、既卒生として就職活動をし、そんな急成長中の教育企業への入社をなんとか決めた九大卒のA君は、その日、配属先を検討するための内定者面談に臨んでいた。普段から「能力は高いが、生意気」と評価されることが多いというA君に怒りを覚えたのだろうか、同社の山﨑寿志専務は次第に語気を荒げていく。

 「何でお前そんな受け答えが舐めてる感じするわけ? お前にそこに反論する余地はあるのか?」

 「お前次やったら殺すぞ。この野郎。誰に対して口聞いてるのか分かってんのか」

 などと、入社後の流れや配属先、そして「教育企業で何をしたいのか」という話題などをアレコレと話すうちに、山崎専務の口調は、徐々に度を外したものになっていった。

 おまけに、山﨑専務は、母親が病気だったというA君について、「休学して母親の看病をしていたから、お前は性格が歪んだ」などとも発言した。

◇入社後の冷遇を示唆
 その後も、山﨑専務は、自分がダメだという烙印を押したら、A君はずっとコールセンターかもしれない、という趣旨の発言を続けた。さらに、「親心として自分がバカだってことを話してやらんと、と思っている」などと述べている。

 「俺が人事権を持っているって知っているわけ?」

 「お前は内定を辞退する権利は持っているけども、俺はお前はダメだという権利を持っている」

 面接が1時間を超え、職種選択に関しての話し合いが持たれたころ、事態はさらにヒートアップしてしまう。茶色がかっていて長めだったA君の髪型や、履歴書の写真について追及するなかで、山﨑専務はついにこう叫んだ。

 「ふざけんな貴様コラァ!」

 「いい加減にしろよ貴様。ずっと堪えて、なんとかしたろうと思っていたけど」

 そう言うと、山﨑専務は部屋を出ていってしまった。その直前に「取り消しですか?」と聞くA君に対して山﨑専務は「どっちでもいい。要するにお前が教室長になることはない」と答えた。

 音声は以下である。

内定者面談の音声(2)

山﨑専務「北海道とか」

A君「で、何するんですか? 教室長?」

山﨑専務「教室長かはわからない。お前、教室担当かもしれない。お前に今の所、教室長をさせるつもりはない。お前のその態度で教室長はできん。あまりにも保護者に不快な気持ちを与える。もう少しお前は改まらんと無理や。お前自身が。それは能力の問題じゃなくて、お前の気持ちとか常識の問題」

A君「はい」

山﨑専務「わかっているのに、そのトボけた態度も腹たつし」

A君「はい」

山﨑専務「え、これ長いですか? あ、その時は長かったですって、フザケンな貴様こら! お前、履歴書とった時の自分の写真わからんのかこら。バカにすんのもいい加減にしろよ」

A君「いや、その、あ、はい」

山﨑専務「フザケンナ貴様コラ!」


 A君は、内定の出ていた全国職の「ワールド」(転勤アリ)から、地域職の「エリア」への職種転換を希望し、この面談で決める予定だったが、本人がピンポイントで福岡または山口に留まりたいという希望を持って迷っていたこともあり、決まらずじまいだった。

 この山﨑専務との内定者面談のあとで、人事担当者2名との話し合いが持たれた。直ちに内定取り消しではない、と前置きしつつも、「入社したとしても辞めさせるっていうことかもしれないし、試用期間っていうのがあるからね」と、A君は言われた。

 結局、A君が翌日に駐車場で専務を待ち伏せし、謝罪するという結論に至り、1時間弱続いた人事担当者との話し合いは終わった。

◇人事は「内定を取り消さざるを得ない」
内定通知書を手にするA君。内定後に、取締役が暴言を吐き、内定者の資質を糾弾する行為は、完全に就活マナー違反だ
 2016年11月2日の午前8時頃、A君は本社付近の駐車場で、謝罪をするために、山崎専務を待ち伏せた.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



スタンダードの採用広告を出していたマイナビは、A君の通報後、3月14日に広告を取り下げたが、5月15日に再掲した(A君から提供)
スタンダード側から提示された合意書(同)
ネット上に流出したスタンダードの就活トラブルをめぐる、鹿児島大学の注意喚起メール。就職課はこの存在を認めた。

関連記事
記者コメント
この記事はテレ朝が後追いしたいとのことで全面協力し全国放送された。音声提供およびA君、元社員Bさん、元社員Cさん、現役社員と、すべて弊社の紹介だ→羽鳥慎一モーニングショー2017年7月17日放送。MyNewsJapanは内部告発者の声が広まるよう最大限尊重するので本件に限らず情報提供いただきたい。
本文:全約8600字のうち約5400字が
会員登録をご希望の方はここでご登録下さい

新着のお知らせをメールで受けたい方はここでご登録下さい(無料)

アクセス数 21593 続報望むポイント
15
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
研修中の山﨑の発言  01:06 09/11 2017
研修中に「レイプ」「飛田新地」という単語が山崎の口から平気で出てくる。「お前が掘られたら笑えるんだがな」というキチガイじみたいじりもあるらしい。
読売新聞  11:28 09/10 2017
愛知県警瑞穂署は2010年2月27日、駅ホームで女子中学生のスカート内を盗撮した容疑で、新○橋教室長の角○誠○容疑者(28)を現行犯逮捕した。 この記事の社員さんがスタンダードというのは本当でしょうか⁇
   01:52 09/08 2017
殺すと言ったのは別の意味。キチガイの言い訳。専務さんは自分がキチガイである自覚がないのだろう。
元内定者A  21:28 09/06 2017
恐らく社員に記名させて山﨑の処分を避けるのが目的。顧問弁護士とのやり取りでも、「今回の山﨑の言動はパワハラではなく、処分はしない」と明言していた。山﨑から「お前の行為は裏切りだ」というキチガイ発言はあったが、謝罪はなかった。それでも弁護士は謝罪が行われたと捏造していたが。。
第三者  18:52 09/06 2017
アンケートがあったそうですが、無記名ならアンケートといえるでしょう。しかし、名前を書かせるならアンケートではなく調査になるのではないでしょうか?スタンダードさんは知らないけど、そういうアンケートのやり方をよく見掛けるので書いてみました。
   22:17 09/05 2017
そのスタンダード、放映後に新たに発覚した事案が………… 東海エリア部長(妻帯者)が女子社員に手をだし、部長から降格。 なにやってんだか。 専務の懲罰を決めるのに、社員にアンケートを取る始末。「解任」とか書ける筈もなく、会社の思惑通り。
山﨑によるセクハラ  13:16 08/16 2017
本学学生への内定辞退の強要及びハラスメント事案が発生しています。 企業名:㈱個別指導塾スタンダード(㈱SCホールディングスのグループ会社) 詳細:内定を得ていた学生2名が、内定者研修参加後の面談において甚だしいセクハラを受け、 1名が自ら内定辞退、1名が内定辞退に追い込まれた。