【没収されたまま返ってこなかったVICTORINOXのキーホルダー】
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2ヶ月ほど前、軽犯罪法違反の容疑で取り調べを受け、ミニナイフ付きキーホルダーを没収。指紋や顔写真なども登録された。こうした犯罪者扱いに納得がいかず、最近まで返還等を求めていたが、結局、諦めざるを得なかった。警官の職権乱用とも言える振舞いには、みなさんも気をつけたほうがよい。
9月26日深夜午前1時ごろ、理髪店での仕事を終えて、コンビニに向かう途中、店のすぐ近くで、若い警察官に声をかけられた。自分は、Tシャツにジーンズという普通の格好だった。
--これからどちらへいかれるんですか?
「ちょっとコンビニへ」
まだ20代前半とみられる警官だった。自分より10歳ほど若い。
--腰につけているのは何?ナイフですよね?
(見せる)
--危険なモノなので、交番か警察署に行って手続きをとってください。そういう事件も起きていますから。
「そんなに物騒なら、護身用にもなるじゃないですか。お店で使っているものなので、店に戻って置いておくのでは、駄目なんですか」
--駄目です。
危険なモノと判定されたのは、
スイス「VICTORINOX(ビクトリノックス)」社
製のミニナイフ付きキーホルダー。店や自宅、車など4~5本の鍵をつけ、腰のベルトにつけていた。もちろん外から見えるもので、隠し持っていた訳ではない。
結局、荏原警察署まで、任意同行ということになってしまった。
◇完全に容疑者扱い
まず4階に連れて行かれたが「担当者がもうすぐ交代で時間がないので、5Fに行って写真と指紋をとってください」。
スキャナーのような機械で指紋をとられ、白い壁の前に立たされ、上半身を正面と横から1枚ずつ撮影。その後4階に戻り、今度は40代と見られる中年男性から事情聴取を受けた。地域第4係に所属する警部補の伊藤という人間だということが、後に分かった。
軽犯罪法違反の容疑だという。威圧的な態度で、名前・住所・職業などを聞かれる。自分が自営業で理髪業をやっているという話をし、まっとうな社会人であることが分かると、突然、態度が軟化した。
だが、「見るからに悪いことをする感じじゃないのは分かるが、これは規則ですから」と淡々と作業は進められてしまった。
「9月26日午前1時ごろ、刃渡り4センチほどのナイフを所持していました」などと書かれた調書にサインをさせられ、さらに、もう1枚、「このナイフは警察署で処分します」という処分同意書を提示され、「同意します」に丸をつけるよう指示された。
さらに「さきほどの状態を再現して下さい」と言われ、没収されたキーホルダーを腰につけた状態で、今度は全身の写真を、横と正面からまた撮られた。完全に容疑者扱いだ。
解放されたのは午前3時過ぎで、計2時間ほども拘束され、かなり不愉快なめにあってしまった。
◇個人情報抹消と私物返還を求める
その後、弁護士の知人らに相談すると、法的にもどうもおかしい.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
