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新刊発売(2007/1~2月の月報)

情報提供
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念願の新刊発売
◇搾取は永続しない
◇よい写真とは何か
◇納豆と牡蠣にみるメダカ国家
◇定義できない言葉を使うセンスなさ
◇朝生を見る
◇郵便にこだわる都
◇改革=叩かれること
◇Cool Head,Warm Heart
◇本は自分の分身なり
◇しまじろうもビックリ
Digest
  • 搾取は永続しない
  • よい写真とは何か
  • 納豆と牡蠣にみるメダカ国家
  • 定義できない言葉を使うセンスなさ
  • 朝生を見る
  • 郵便にこだわる都
  • 改革=叩かれること
  • Cool Head,Warm Heart
  • 本は自分の分身なり
  • しまじろうもビックリ

1/13

搾取は永続しない

 2chのURLが抑えられるのでは 、という話が。

2ちゃんには、削除ボランティアが何百人もいて、まさにボランティアで、書き込まれる広告を削除したり、個人情報を削除したりしているという。いっぽう、ひろゆきは年収1億3千万円を公言するようになった。

絵に描いたような搾取のビジネスモデル。

もちろん、ひろゆきはそうなることも分かっていて、2chはもう飽きたし、一生遊んで暮らせる資産を海外の安全なところに移したから、もう守るものはない、もういいや、というところなのだろうと思う。

つまり、裏返せば、そういう状態になるまでは、いくら儲かっていても対外的に言ってはいけない、という教訓である。人間というのは妬みや僻みがパワーとなって襲いかかるものだ。

この仮差し押さえを申し立てた東京都の会社員の男性も、ひろゆきが1人で儲かっているのが気に食わないというのもあるだろう。

堀江も、村上も、ひろゆきも、同じ構造。正義と嫉妬の経済学。嫉妬心は、正義という名のもとで、世の中を突き動かす。そういうことなのだと思う。

1/19

R30という番組で周防監督が出ていた。使命感から、えん罪をテーマにした映画をつくったそうで、どうみても興行的には売れなそうな映画なのに、よくやるなぁと感心する。

映画をつくるために無罪を争う裁判を、3年で最初から最後まで15件もみたというから、すごい。そのうち、無罪判決は3つだけだったという。刑事で起訴されたら99%が有罪って、ありえないことが起きている。そんな率なら、最初から裁判に臨む意欲を失う。

1/20

よい写真とは何か

取材で会った同世代のカメラマンと、朝までゴールデン街5番街の店で飲むことに。岡留氏ご用達の店で、マスコミ人が多いらしい。なるほど、ここで噂真の一行情報がやりとりされるわけか。

さて、これまで受けた取材でもプロのカメラマンが写真をとったが、私はどれも評価できなかった。今回は、はじめてプロらしい写真だと思ったし、山岡さんなどこのシリーズ(サイゾーのメディアアウトロー列伝)の前の写真もすばらしいと思っていたので、人物に興味をもった。同年代のネットワークも重要だ。

 よい写真とは何か、については、2つあるという。
 第一に、自分を実態よりも美しく見せる写真。

第二に、自分のs内面をさらけだす写真。

私が思うに、本人を知っている他人が見て面白いのは、明らかに後者である。だが、本人を知らない他人が見た場合に、ファーストコンタクトとしてよいと思うのは、前者ということになる。ただその場合、写真と本人のギャップが大きいと、無駄に印象が悪くなる可能性もある。ブランディング上、どちらがよいのか、悩むところである。

1/21

納豆と牡蠣にみるメダカ国家

あるある大辞典が、謝罪放送。ものすごい数の捏造だ。この制作会社は、昔から同じマインドで、同じ人が何度も番組をつくっているのだから、過去の番組もぜんぶウソに違いないのだが、それを検証するとは、まったく言わなかった。

それにしても、一度テレビ放送されるくらいで売り切れ続出になるというのは、驚くべき横並び好きの国民性。日本は、まさにメダカ社会なのだ。

夕飯で寿司屋にいく。生牡蠣を頼むと、牡蠣は客が頼まないから、昨年末からまったく入れなくなった、と。これもまったく同じ構造。ノロウイルスは完全な風評被害であることが分かっているのに、国民性によって牡蠣業者が潰されてしまう。ファッショだ。

なんとおそろしい国民だろう。

1/26

定義できない言葉を使うセンスなさ

 国会が開会。安倍総理の施政方針演説。

「カントリーアイデンティティーが」とか、「アジアゲートウェイ構想を」とか、カタカナを連発。日本の国会では、誰も共感しないと思うんだけど。むしろ正確な日本語や古語を使えば高感度が上がるだろう。日本語本がブームになっていることを知らないのだろうか。

安倍はセンスがなさすぎる。ただでさえカタカナが似合わない人なのに、この人は、間違いなく頭がよい人ではない。国を任せるのが不安になってしまう。

 大前研一がこう書いていたのが面白かった。美しい国といっても、北朝鮮のようにマスゲームが美しい国にされては、たまったものではない。はっきりと定義をすべきだ。
 美しい国づくりというが、何が美しいのか、まるで分からない。そもそも安倍首相は「美しい国」と言いつつ、何が美しいかについて言及していない。景色が美しい国にしたいのか、人が美しい国にしたいのか、街が美しい国にしたいのか、美しいマスゲームがしたいのか、わたしにはさっぱり分からない。首相本人は何が美しいのか分かって言っているのだろうか。一度彼の頭の中をのぞいてみたい衝動に駆られる。
 立花隆も同様に、安倍の日本語力に批判的である(立花隆の「メディア ソシオ-ポリティクス」より下記に抜粋) 。まったく同感だ。

そもそもこの人が大好きな「美しい国」というスローガンがおかしい。そのような、内容が曖昧で、使う人によって意味が全くちがってくる主観性100%の形容詞を政治目標にかかげること自体がおかしいのである。そのおかしさにいまでも気がつかず、何度も何度もこの表現を使うたびに自己陶酔しきった表情を見せる安倍首相の顔を見るたびに、

「おいおい、しっかりしろよ。いいかげんに美辞麗句に酔う女学生趣味をやめないと、笑われるぞ」

といいたくなる。

1/27

朝生を見る

2005年にSPA!で対談した同世代の城繁幸さんが、朝生に出演していた。若手は1人だけ。同世代として応援する。

しかし、相変わらず田原の仕切りが行き当たりばったり、めちゃくちゃなので、まったく議論がかみあわない。いいかげん、前時代的な声の大きな人が議論に勝つみたいなアホなやり方は改善したらどうか。

再チャレンジ社会の本質は、再チャレンジされる側の正社員の既得権を崩せるかどうか、にかかっている。民主党は支持基盤の労組の既得権になるので、言い出せない。自民党も参院選前で言えない。

 その構造について、朝生でも、誰もきっちり質問できていない。見ていて、本当にイライラした。関係することを、最近脱稿した東洋経済新刊の「あとがき」にも書いた。
あとがき

■会社を選ぶ機会が増える世の中に、贈る

会社を選ぶための考え方や基準を網羅的に示した本は、ありそうでなかった。終身雇用が前提で格差も少なかった戦後体制下では、あまり必要とされなかったのかもしれない。

だがこの10年で、「転職は当り前」の脱・戦後社会に変化している。私の大学時代のゼミとサークルの同期を見ても、社会人10年目までで、11人中8人が転職した。なかには5社を渡り歩いた者もいる。残り3人のうちの2人もM&Aで資本と所属企業名が変わり、

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2/1報道ステーションより。女性議員団に吊るし上げられる柳沢大臣。これは怖い。

幸福の王子

上:しばらくワゴンに載っていたが、下:無事、新刊コーナーに並んだ。

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