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禁煙達成! プチダイエットで健康優良中年めざす(禁煙苦闘ルポ3)

情報提供
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禁煙認定証。プログラムの完成だ。
 健康保険を適用できる「禁煙外来」で本当にラクに禁煙できるのか。それを実体験しようと禁煙を始めて3カ月あまり。ついに禁煙達成の賞状をもらい、その後も禁煙が続いている。途中、太り始めるというアクシデントに遭遇。メタボ一歩手前の中、禁煙&プチダイエットで体重も元通りになった。血液・尿・腹部エコーその他の検査データを見れば、「健康優良中年」に一歩近づいたことは一目瞭然。禁煙&プチダイエットに成功した理由を、自分のケースで整理してみた。
Digest
  • 禁煙費用は月平均3647円
  • ニコチンパッチとニコチンガムと肥満
  • ニコチンの代謝上昇作用
  • 禁煙開始初期から運動を取り入れたのがポイント
  • 中性脂肪215→612→84へ

禁煙費用は月平均3647円

 まずは、これまで経緯を簡単にまとめてみる。
 
 そもそも、カネを出して健康を害し、どこに行っても喫煙場所を探すストレスにさらされる。おまけにタバコを吸わない人の前ではスパスパ吸うわけにもいかない。少しでも節約したい。

 このように考えて、東京衛生病院の内科・禁煙外来に通い始めた。

 禁煙外来で治療する最大のメリットは、健康保険が適用されるため3割負担ですむことだ。私の場合、2007年10月~2008年3月まで2万1880円だった。単純計算で月平均3647円。平均のタバコ代9000円よりも安かった。

 私の場合、ほんとうに禁煙しているか否か、さらには禁煙の効果がどれだけ出ているか、ある程度数値化されたものを読者に提示しなければならない。そのために腹部エコーや糖尿病検査などもしたので、普通の人よりはたくさん治療費を支払っているが、それでもこの程度である。

 禁煙外来では、担当医師という専門家=カウンセラーを得られる。さらに、当事者が禁煙宣言書を書き、第三者に署名してもらい(私の場合は編集者の山中さん)医師に提出することで、当事者を含め、少なくとも3人が禁煙にかかわることになる。

 たった一人で努力するのではなく、他人の力を借りることができる。自由意思100パーセントより、緩やかな強制(他人の目)があったほうが、物事をやり遂げるのは楽である。

ニコチンパッチとニコチンガムと肥満

 禁煙の方法はいたって簡単。ニコチンパッチを貼るだけ。内側にニコチンが付着している丸いシール状のものを、腕などに貼り付ける。大中小と三種類の大きさだが、ニコチンパッチを一日中貼ったままにして、体内のニコチン濃度を上げて禁断症状(離脱症状)を起こさせない。即効性のあるニコチンガムを歯茎の粘膜に貼り付けると効果的だ。

 医師の適切なカウンセリングとニコチンパッチによって、いとも簡単に禁煙ができてしまった。少しイライラするのは1週間ぐらい。よほどのことがない限り、禁煙開始5日間程度でニコチンは体からなくなる。これを吸気一酸化炭素濃度で確かめた。ニコチン濃度が高いほど、この値も高くなる。

■2007年
10月17日(禁煙開始前日) 14PPM
11月 1日(第2回禁煙外来) 3PPM
11月13日(第3回禁煙外来) 3PPM
12月 4日(血液検査のため問診)3PPM

■2008年
2月 4日(第4回最終禁煙外来)4PPM

 禁煙効果がはっきり数値に表れている。4PPMならまったく問題ない。間接喫煙もあるし、室内外の汚染によっても多少の影響はでるから、これより少なくするのは難しい。

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禁煙により太り始めたので血液と尿を検査。中性脂肪の値も高く健康体とはいえなかった。しかし、一ヶ月の集中ダイエット(運動のみで食事へらさず)により数値は改善された。

 第2回の原稿で述べたように、禁煙したとたん肥満傾向を示し始めた。禁煙開始前日の2007年10月17日に72・5kg、11月19日には、それまでの最高の74・25kgになった頃から、靴や靴下を履くときにかがむと息苦しく、ズボンがきつくなった。

ニコチンの代謝上昇作用

 ニコチンは代謝を高める機能がある。そのニコチンを入れなくなったのだからとうぜん太る。禁煙経験者に聞くと、ある女性はプラス7キロ、ある男性もプラス7キロ、別の男性はプラス10キロも体重増加したという。

 この頃は、タバコを吸わないことよりも、食べたいのを我慢するほうがはるかに苦しくなっていた。

 昨年11月19日時点の私の体重は、喫煙開始約1ヶ月でまだプラス1・75kgだけなのだが、体内がそれまでとはまったく違う状態になっているのが感覚でわかった。そこで、12月4日に血液や尿の検査をすることにした。

 結果は、メタボリックシンドロームの一歩手前だった。

 中性脂肪      215(正常値30~149)
 尿酸        9・2(正常値3・0~7・0)
 低コレステロール  44(正常値40~70)
 高コレステロール  135(正常値0~120)
 血糖        98(正常値70~110)

 はっきり言ってよいとは言えない。中性脂肪値と尿酸値が気になる。しかも担当の鈴木医師によると「肝機能がちょっと心配ですね

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体内のニコチン汚染の指標にもなる吸気一酸化炭素濃度は、禁煙開始2週間で正常値を示し、以後そのままの状態を保ち現在にいたっている。体重も一時は76.00kgまで増加したが、いまは73・5kg程度(禁煙開始時より1kg増加)で、ずっと安定している。

高めの尿酸値も検査ごとに下がり、あと心配なのは糖尿病。空腹時血糖値が111なので正常値(110以下)と境界型の中間。しかし糖を体内にいれて2時間後には、まったく問題なく値が下がっている。

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