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おまけで買わされる今年の「ボジョレ・ヌーヴォ」

情報提供
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量販店の店頭にて。「11月18日解禁」。
 72万ケースも売り放った昨年のボジョレ・ヌーヴォ。『酒販ニュース』(2004年11月1日号)によれば、今年は、さらに上積みして、90万ケースを売る予定という。昨年はフランスの猛暑を都合よき材料に「100年に1度」などという甘いささやきで多くの女性を篭絡させた?まではよかったものの、はてさて今年の天候は、4月からの長雨で根腐れ、おまけにヒョウまで降ってといいことがありません。

つまり、今年のブドウの実りは平年並み。そうです、並み級なんです。にもかかわらず、昨年の勢いで、さらに上積みして、引き続き巨額の輸入契約を結んだ輸入元のサントリー、メルシャン、マンズワイン……。

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「今年は輸入量が過去最高。空前の売上げが予想されています。味も上々ということで…」(TBS「news23」より)と虚偽の情報を流すテレビ局。
 2匹目のドジョウが釣れないことを察知し、焦って仕掛けたのは、なんと「おまけ!」。景品(抽選でソムリエナイフやワインセラー、お皿、フォーク、DVDをプレゼントなど)、懸賞、送料無料、まとめ買いで値引き…といった特典を餌に、商品説明能力がないコンビニや食品スーパーのフロアに山積みさせて、とにかく買わせてしまえ!そうでもしなくちゃ、商品寿命の短いヌーヴォは不良在庫として大量に抱えることになってしまう、と躍起の商法を繰り広げ始めたのです(『酒販ニュース』2004年10月11日号より)。

不順な天候については口を閉ざし話題にせず、ゆえに昨年のようなマスコミを総動員しての煽りもやりにくく、焦った挙句のおまけ商法です。

ただしこれを成立たせるのも香りだけが華やか、しかし未熟で薄っぺらでうまくもないヌーヴォの味に消費者(特に女性たち)がいつまでも気づかぬという前提のもとに、である。

そして同時に目先の売上げのみに血道を挙げ 90万ケースの新記録を打ち立て?同時にワインの味に無知な日本人!をまたもや世界中に宣伝し、恥まで曝すことになる輸入業者の責任は極めて大きい。

のみならず、本来の味の啓蒙を怠り、未熟味の生酒で自ら首を絞め、今になって低迷を嘆く清酒業界と同じ墓穴を掘ることに・・・。

※酒販ニュース=醸造産業新聞社が発行する業界紙

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読者コメント

やまおか しろう2008/02/01 02:51
確かにジュース的2008/02/01 02:50
ヌーボーは2008/02/01 02:50
酒屋のあんちゃん2008/02/01 02:49
2008/02/01 02:49
uno2008/02/01 02:49
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