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ポスト戦後のキャリア論-13 望む仕事内容に就くには⑤

情報提供
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転職で「業界」を変えるか、「職種」を変えるか、両方変えるか

転職において、現状から「業界」と「職種」を変える場合に、より困難がともなわないのは、職種が同じ場合である(右図参照)。職種が同じということは、「能力」はそのまま活かせる、ということだ。なかでも図の左上、つまり職種は同じまま違う業界に転職する場合は、業界を変えることで「動機」が満たされるケースも多い。

Digest
  • 同じ職種のまま、異業界へ移る
  • 同じ職種、同じ業界へ移る
  • 動機を満たす仕事の中から、能力に合ったものを選ぶ
  • よい偶然を計画的に起こす
  • 「弱い紐帯」論
  • 「六次の隔たり」論

『35歳までに読むキャリアの教科書』目次一覧へ

同じ職種のまま、異業界へ移る

ケース①地銀のAさんは財務職を軸に転職していくことでキャリアを作っていったし、ケース②旅行のBさんは一貫して営業職でキャリアを積んだ。ケース⑤教育のDさんは編集職で三社を渡り歩いた。

能力というのは、主に職種に紐づく。これは、多くのコンサル会社の組織が、「金融業」と「官公庁」だけが業界という単位で独立した組織になっており、残りの全ての業界は、ひっくるめて業界横断的にサービスライン(サプライチェーンマネジメント、カスタマーリレーションシップマネジメント…)単位の組織で構成されていることとも関係がある。20世紀的な業界の切り方は、意味がなくなってきているのだ。

たとえば、通信業界とゲーム業界を融合させたグリーやDeNAのような会社が伸びていたり、10代の漫画雑誌の敵が、ケータイの通話料金だったりする。従来型の業界や市場の垣根を越えたところで能力を発揮できないと、人材価値がない。その意味では20世紀的な職業分類も崩壊したといってよい。

今後ますます、「能力=才能+知識+技術」を伸ばしながら、その能力を活かした職種を武器に、従来型の業界の間を縦横無尽に渡り歩いて、自分の内なる動機を満たせる職に就く、という動きが、キャリアの王道になってゆくはずだ

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