あっさり毒性を認めた佐藤製薬
添加物は箱に同封の紙の説明書に表示。ビンに記されるのは添加物以外の成分表示のみなので気づけない仕組み。 |
- Digest
-
- 「代替できるものがあれば代替したい」
- 病人はただでさえ弱っている
- スポンサータブー
- 製薬は規制産業
東京都はこの冬、7年ぶりにインフルエンザ流行発生警報を出した。私も風邪をひいたらしくノドをやられ、薬屋で症状を説明し、「これが評判いいです」と勧められるままに買った薬が「ラリンゴール」(佐藤製薬)。よく見ると合成着色料の「黄色5号」と「青色1号」が添加されていた。
これらは石油製品を原料に化学合成して作られる。当初、コールタールを原料にしていたため「タール色素」とも呼ばれる。天然由来の着色料に比べ、少量で強力に均一に着色する効果がある。
見るからに合成着色料の色。 |
ヨーロッパ諸国では使用が禁止されているという。日本でも使用制限があり、食品への添加量は、100gにつき、飲料水2~5mg、シロップ5~10mg、ゼリー5mg、冷菓3mg程度。ただしカステラ、きなこ、魚肉漬物、鯨肉漬物、こんぶ類、しょう油、食肉、食肉漬物、スポンジケーキ、鮮魚介類(鯨肉を含む)、茶、のり類、マーマレード、豆類、みそ、めん類(ワンタンを含む)、野菜およびわかめ類には使用してはならない(「食品添加物危険度事典」より)。つまり日本でも多量の摂取で害があること自体は認められている。
「食品添加物危険度事典」(渡辺雄二著)を信じると、下記の毒性を示す実験例がある。【黄色5号】
・急性毒性。ラットに対して、その半数を死亡させる経口投与量は、体重1kg当たり2g以上である。ヒト推定致死量は、200~300g。
・慢性毒性。イヌに1%を含むえさを食べさせた実権では、体重減少や下痢が見られた。
・アレルギー。人間に対してジンマ疹を起こすことが知られている。
【青色1号】
・発がん性。青色1号を2%、または3%含む液1mlをラットに週1回、94~99週にわたって皮下注射したところ、76%以上にガンが発生した。別のラットを使った実験でも、注射によってガンが発生することが確認されている。注射によるガンと経口投与によるガンとを同じと見ることはできないが、青色1号が動物の細胞に作用し、それを突然変異させ、ガンを引き起こしたことは間違いない。
タール色素。青色は、薬に入っていた青色1号。『科学セミナー21 パート1食品添加物の着色料の実験セット』より。 |
「代替できるものがあれば代替したい」
青色1号は昨年発売された「ペプシブルー」にも使われているが、店頭から消えたのは早かった。石油原料で着色するという明らかに不健康そうな行為に消費者も気づき始め、セブンイレブンなどコンビニ数社が弁当類への合成着色料の不使用宣言をするなど、消費者の意識も多少は高まっている。
うがい薬は、毒に対する耐性が弱まっているはずの、風邪をひいた人が使用することが想定される。健康ではない、弱った病人の真っ赤に腫れた弱ったノドに直接つけるのだから、少しでも危険なものは排除しなければならない。
「自分で守ろう自分の健康」というのは笑えないジョークだ(「NEWS 23」のCMより)。すごいセンス…。 |
「自分で守ろう自分の健康」をキャッチフレーズとする佐藤製薬だが、これは製品を買うなということだろうか?佐藤製薬に聞いてみた。
--黄色5号と青色1号は、ヨーロッパでは使用禁止の色々と毒性が指摘されている着色料だそうですね。
「この濃いグリーンは『チモール』というしそ科の植物で殺菌作用があります。『タイムー』とも呼ばれ、ミイラの保存にも使われている成分です。植物なので、季節によって色が均一にならないことがあり、均一にするために、これらのタール色素を少量、使っています。毒性を示す色々な実験結果があることは知っていますが、私どもとしても、いちおう国で認可された添加物ということなので使っています。」
--製薬メーカーが、健康よりも色の均一さを優先させる理由は何ですか?
「同じ色や匂いでないと厚生労働省に認可されないので、
この先は会員限定です。
会員の方は下記よりログインいただくとお読みいただけます。
ログインすると画像が拡大可能です。
- ・本文文字数:残り1,732字/全文3,350字
Twitterコメント
はてなブックマークコメント
facebookコメント
読者コメント
Wikipeida では
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B5%E3%83%B3%E3%82%BB%E3%83%83%E3%83%88%E3%82%A4%E3%82%A8%E3%83%AD%E3%83%BCFCF
です
佐藤製薬「ユンケル」は毒性強い「パラベン」入り EUが使用禁止した環境ホルモン添加物2種を使用中
http://www.mynewsjapan.com/reports/2095
添加物業界の方たちは生き残りに必死ですね。セブンイレブンでも訴えたらいいのでは。そもそも石炭の残り汁を口に入れる必然性がまったくない。
青1は食品添加物に関連するEU指令94/36/ECで使用可能着色料と明記されてます。IARCの発がん性リスクではグループ3(ヒトに対する発癌性が分類できない)、珈琲よりも下です。さらにADF(一日摂取許容量)は12.5mg/Kgで、食紅(0.5mg/Kg)よりずっと安全です。EU基準で安全性を判断するなら、E 425 konjacを含む蒟蒻類は一切口にできませんね。
気になって調べてみたけど青色1号ってヨーロッパ諸国で禁止されてないみたい(Brilliant Blue FCF=青色1号)http://www.norfad.dk/FoodAddDetails.asp?ENumber=E+133
結構お世話になった人もいると思うけど、「タミフル」。はてなをみると『昨シーズンは生産量の半分以上を日本が輸入。計538万人分が国内で出荷された。』とあるけど、これってどうなの?何で日本だけ売れまくってるの?5FU系口径抗癌剤と似てるのかなと不安になってしまいます。識者の方教えて。
記者からの追加情報
国民の健康より企業利益を優先する体質は、戦後日本の政治経済社会の本質であり、それが日本の高度成長を可能にした面がある。
日本は未だに「戦中・戦後体制」から抜けられていないのだ。それを象徴する例として取り上げた。生活者主権の民主国家に変革されねばならない時期にきているのである。