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100円ショップのダイソー、取材協力者を「人質」に和解条件でMyNewsJapanの記事削除を求める
ダイソーは代理人弁護士を通じて、MyNewsJapanに対し、連名で、ダイソー批判記事の削除を求める文書を送ってきた。当然ながら、応じる理由はない。

 ダイソーに幹部社員として採用された男性が、タイで不法就労を強要された―――その事実を筆者は、2013年5月19日付の本サイト記事で報告した。その後、当事者である山中孝治さん(仮名)は同年6月にダイソーを提訴し、2015年1月、ダイソーが、請求額の8割超にあたる約1800万円の解決金を山中さんに支払う形で、勝訴的和解が成立した。ところがその和解協議の場で、ダイソーが、姑息な和解条件を提示していたことがわかった。上記記事を「山中さんの責任で」筆者とMyNewsJapan編集部に削除させるよう執拗に要求し、「法的手段を取れ」等と脅していたのである。結局、ダイソーと原告が連名で記事削除を求める形となった(右記参照)。法廷では取締役が「就労ビザを取得しないのは違法であると分かっていました」などと罪を認める一方、被害者を人質にとる形で自らへの批判記事の削除を裏で画策するダイソーの陰湿な体質が改めて露呈した。記事掲載後から和解に至るまでを報告する。

【Digest】
◇一年ぶりの電話
◇取材協力者を「人質」にしたダイソー
◇原告代理人も苦しい立場か
◇不法就労させたのは「家族に会わせてやるため」と主張していた
◇「法的手段を取る」のは原告の責任であると脅し

◇一年ぶりの電話
 2014年12月4日の昼ごろ、その日の午前中の取材を終え、JR四谷駅のホームで電車を待っていた筆者の携帯に、ある人物からおよそ一年ぶりの電話がかかってきた。

 その人物、山中孝二治さん(仮名)のことは、本サイトの2013年5月19日付記事として発表した。「ダイソー側が、あの記事にかなりこだわっているんです」(原告代理人弁護士)という“ダイソーお墨付き”の報道記事だ。

 山中さんはメガバンク勤務などを経て2011年4月に100円ショップ最大手・大創産業(以下、ダイソー)にタイ現地法人の幹部候補として入社。だがダイソーは、入社後に就業規則を確認したいと求めた山中さんに「君は細かすぎる」「ダイソーのカルチャーを学べ」と称し、倉庫での肉体労働を強要した。山中さんがタイに赴任すると、「本社経理と連携してコンプライアンスを立て直したい」との挨拶が不興を買ったのか、役員たちからの執拗なパワハラも始まった。山中さんにとってとりわけ大きな精神的打撃になったのが、観光ビザのまま違法な就労形態を強いられたことだった。

 外国人がタイにビジネス目的で入国する場合、たとえ出張でも就労ビザが要る。山中さんのように「駐在」するケースであれば、就労ビザに加えてタイ政府発行の労働許可証も必要となる。だがダイソーは、山中さんを短期観光ビザのままタイに入国させ、その後5か月近くも就労ビザ取得の手続きを拒み続けた。山中さんは観光ビザで許される滞在日数「30日」を超えないためだけに、30日ごとにタイと日本を往復しなければいけなかった。

 仮に違反が発覚して不法入国・不法滞在・不法就労の罪に問われれば、罰金刑だけでなく強制送還となり、前職の頃から山中さんがタイで築いてきたキャリアが台無しになってしまう恐れもあった。「違反がバレたら一生タイでは働けなくなる」という不安に苛まれた山中さんは適応障害を発症し、2012年3月には病気休職に追い込まれた。山中さんが適応障害を発症したのはタイ滞在中であったため、国内において適用される労災保険の対象にならず労災保険の適用例とはならなかったものの、ダイソー側に「不法就労の強要」などがあった事実は、広島中央労働基準監督署も15年2月に認定している。

 その後のことは敢えて記事にはしていなかったが、実は山中さんはダイソーを相手取り、未払賃金の返還などを求めて2013年6月5日に東京地裁に提訴。その後、約1年半にわたって裁判闘争を続けていた。昨年暮れに筆者が受けた電話は、「ダイソーと、どうやら和解することになりそうだ」という報告だった。

 山中さんがかつてダイソーに対して抱いていた恨みがいかに深いか、筆者は、取材を通して、よく知っている。一時の山中さんは、ダイソーを強要罪で刑事告発することにも執念を燃やしており、筆者はそのための相談も、個人的に受けていたほどだ。

 その彼が和解に応じるというのだから、勝利和解に近い好条件であることは想像できた。ところが、山中さんの口からその次に飛び出したのは、あまりに意外な一言だった。

 「ただ、ひとつご相談というかお願いがあるんですが……ダイソーが和解の条件として、マイニュースジャパンの記事を『削除しろ』と言っているんですよ.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



大創産業(ダイソー)の矢野博丈代表取締役社長(写真は同社ホームページより)。
東京・大崎にあるダイソーの東京本部。
東京本部近くにあるダイソー旗艦店の一店。
ダイソー代理人で、石嵜・山中総合法律事務所(東京都中央区)の江畠健彦弁護士。

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  00:09 02/21 2015
渡邉正裕編集長がかつてブログで指摘したwebの鉛筆メディアからの脱却のためにも記事削除せず闘って欲しい。
応援会員X  09:00 02/20 2015
会員
ダイソー側の弁護士事務所は、この程度の客からなら思うがままに収益を上げられるでしょう。
   08:48 02/20 2015
香取周次顧問に何かコメントをもらえたらいいんでしょうけどね~。