ビットコイン取引で実装されたブロックチェーン技術を他分野にどれだけ応用できるかは、まさに実験が盛んに行われている段階で、たとえば不動産登記への応用についてはスウェーデンで進行中だ。会計のAI監査も、大手各社が実験中。「AIブロックチェーン失業」(④)のエリアは、この❶技術の壁の段階にあるテーマが多く、実用段階までは、10年単位の時間を要するとみてよい。
なかでも、人命にかかわる安全性をクリアする技術はハードルが高い。輸送なら、モノとヒトでは難易度が異なり、おおかた第3章(①「ロボティクス失業」エリアの職業群)で述べたようなスケジュール感になる。
規制業種では、アリバイ作りを目的として実験を繰り返しているケースも多いので注意が必要だ。たとえば、スマートメーター化による水道局の検針自動化など、やるかやらないかだけであるが、やらなくても独占事業だから水道料金に上乗せして住民にコストを転嫁できてしまうために、面倒なことは進めるインセンティブがない。ただ、何もしないと怠慢だと批判されるから、実験予算だけ組んで、やる気を偽装しているのである.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
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