昨秋、朝日新聞の普及担当が「3カ月タダにするから購読してほしい」と言うので、半年契約をした。しかし、それはまったくの嘘だった。定価で読んでいる人、タダで読んでいる人、わたしのように“詐欺”にあった人もいる。朝日新聞社に、見解を聞いてみた。
◇「普及担当」がやってきた
昨年9月24日、「ASA朝日新聞東京本社販売一部 普及担当」という名刺を持った営業が自宅にやってきた。手渡された名刺には有限会社の連絡先も記入されていた。
40代後半と思われるその男性が「新聞をとってくださいよ」と言うから、「『朝日新聞』つまんないから、このあいだ、やめたんですよ」と伝えた。
◇徴収員との会話
それまで『朝日新聞』を、10年以上、ずっと購読していた。
昨夏引っ越したとき、いままで配達してもらっていた販売所が、引っ越し先に近い販売所に連絡を入れてくれるというのでお願いしたところ、販売所から連絡もないまま翌日から新聞が入ってきた。
そのまま届いた新聞を読んでいると、月末に(販売所から)新聞代の徴収にやってきたので、「サービスしてくれないの?」と聞いてみると、最初の数日間は無料お届けのサービスをする、と言われた。
そういえば、購読料をずっと引き落としにしていたので、わたしは10年以上、なんの「サービス」も受けていない。ネットから購読注文するとサービスしてくれるのに(今はクオ・カードプレゼント)、長年購読している人に何のサービスもないのはおかしい。
◇1,000円で読みたい
その徴収員に聞いてみた。
--リピーター読者も大切でしょう。ネットでの購読注文と同じものをください。
「・・・いや、それは」
--だったら、わたしはネットから申し込んでいますよ。
「そういわれても」
--・・・だったらそれはいいので、知人が朝日新聞を月1,000円で読んだと言っていたからわたしも安くしてくださいよ。
「それはちょっと。・・・洗剤とかだったら」
--わたしはアタックのような合成洗剤は使わないから。石けんだったらほしいんだけど。
新聞奨学生と思われる彼にいくら言っても決断できなさそうだ。
「販売所にもどって、サービスしてほしいと言っていると伝えてみて」と言った。でも、けっきょくまた「洗剤はどうですか?」とやってきた。「1,000円で読みたい」と言うと沈黙になってしまった。
「もういいです。朝日新聞、最近とくにおもしろくないからやめます」とその場で1カ月分+日割で計算してもらってサービスも受けることなく、正規の料金を支払ってやめた。まあ、やめるのもいいきっかけかな、と思った。「日割分も領収書をください」とお願いしたら、ポストに入れておくと言ったまま、いまだにもってきてくれていない。
そういった経緯があった。
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| 名刺の裏に書いた約束事項 |
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◇3カ月新聞がタダで読める 昨夏からのそのやりとりを話すと、その普及担当が、わたしの前でちょっと怒った口調で、「いいお客様なのにその対応はまずいですよ」と販売所に電話を入れた。
「サービスするから10月から半年購読してくださいよ」
--サービスってなんですか?
「半年契約してくれたら年内3カ月、無料にしますよ」
--タダで新聞、読めるんですか?
「販売所からは、月末に新聞代を取りにきますから、それは支払ってもらって、わたしが山中さんのポストに10月から3カ月、3,925円を、月末までに入れておきますから」
--そんなこと、いまは言っても、守ってくれないかもしれないじゃないですか。
普及担当のその彼は、自宅の電話番号とケータイの番号を名刺の裏に書き、「10-12代金届ける約束 ○×(本人の名前)9/24」と書き、「家族もいるんですよ。ケータイだけではなくて、自宅の電話も書きますから安心でしょう」と言った。
ほんとに持ってくるのかなと思いながら、購読契約書(月額購読料セット3,925円)に住所と名前を書いて、はんこを捺した。
彼は「販売所から電話があっても言わないでください」と念押しするようにあとで電話を入れてきた。販売所から、すぐに契約確認の電話があった。約束通り、3カ月タダで購読することは伝えなかった。9月いっぱい1週間分はタダにしてもらった。
10月下旬、『朝日新聞』の料金を徴収に来たので支払った。でも、10月31日になっても、ポストに3,925円は入っていなかった。その普及担当の自宅かケータイに電話をしようかとも考えたが、それよりもやっぱり『朝日新聞』があまりにつまらないので、やめたくて仕方なかった。
「明日11月から新聞やめますから」と販売所に電話を入れた。その後電話がかかってきたけれど、「とにかくやめたいので」と押し通した。
6カ月契約のはんこを捺したけど、『朝日新聞』が先にタダだと言った契約違反をしたのだ。何か言われたら、「わたしは3カ月タダでサービスしてくれると言ったのに、それも守ってくれなかったのに」と話そうと思った。
断ったのに新聞が数日ポストに入っていた。そのまま受け取らずにいたら届かなくなった。判を捺した購読契約書も、意味がないんだ、と思った。
新聞社は再販制なんて言っているけれど、新聞を定価で読んでいる人とそうでない人がいる。先日の自民党の部会で「公正取引委員会が打ち出している再販制の規制緩和に反対、再販制を支持」と言っていて、この購読料の件をまた思い出した。
◇“詐欺”にあったと思っています
朝日新聞の「販売もしもしセンター」(03-5540-7715)に電話した。
「読者だったんですけど、聞きたいことがあるんですが、販売担当責任者をお願いします」と告げると、「そういう責任者はいない」と言われたので、窓口に出た担当者と話した。
--新聞、いくらで読めるんですか?
「朝夕刊で3,925円です」
--わたしの知り合いは、1,000円で読んだと言っているんですけど。
「そのようなことはありません。試読で1週間というのはありますが・・」
--1カ月とかタダにならないんですか?
「ありません」
--タダで読めないんですか?
「定価として3,925円です」
--わたし3カ月タダにしてくれると言われたから契約したんですけど守ってもらえないんですよ。あとでお金くれると言ったのに持ってきてくれないし。名刺にもそう書いてくれているのに。だから半年契約したのに。
「いつからの契約ですか?」
--契約は昨年なんですけど、その話を知人に話したら「それは詐欺だよ」と言われたんです。.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。
