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「もっともヨーロッパに近いイスラム国」を実感するとき
グランドバザール

 

 


 6月下旬、アタチュルク国際空港に着いて、ロビーで最初に感じたのは、トルコ人の鼻を突く体臭だった。日本で感じないのは、日本人が無臭なのか、それとも慣れてしまっているからだろうか。トルコ料理の中心である羊肉は臭いがキツめなので、食べ物のせいだろう、と勝手に思うことにした。


@イスタンブル(トルコ)2009.6

 前回、ベトナムを選んだのは、薄味ですっきりしたベトナム料理が好きだというのがあったが、トルコ料理には特段の魅力は感じていなかった。日本でも、ほとんど食べない。トルコを選んだ理由は、イスタンブルという街を、一度は歩いてみたかったからだ。

 私は大学受験の社会科で世界史を選択していた。イスタンブルは、ヨーロッパとアジアをつなぐ拠点都市として、東ローマ帝国→ビザンツ帝国→オスマン帝国と、有史以来しつこく登場し続ける要所である。しかも街全体が、ボスポラス海峡を挟んでアジア側とヨーロッパ側に分かれているという地理も面白い。

 そんな1千年の歴史がある街は、一度は見ておいて損はないだろう、といういささか消極的な理由ではあったが、日々、都心の狭い範囲で仕事に没頭している身としては、歴史ある街を歩いてリフレッシュする必要があった。

◇イランとトルコの違い
グランドバザールのメインストリート
 イスラム教国に行くのは、学生時代のイラン以来だ。テヘランやイスファハンのバザールは神秘的で、衝撃を受けた覚えがある。タイムマシンに乗って1千年くらい戻った感覚があった。そのくらい異国感と異時代感があった。イスタンブルのバザールは「中東最大」というから、期待しない訳にいかない。まずはバザールへ足を踏み入れた。

 確かに、デカい。30分直線で歩き続けたつもりなのに、バザールから出られない。だが、イランで思ったような異国感、神秘的な空気は、そこにはなかった。じゅうたんや貴金属など、売っているモノは大差ないように見える。いったい、何が違うというのか…。

 決定的なのは、「文字」と「客層」だった。

 あとで調べて分かったことだが、同じ中近東イスラム圏でも、大きく分けて3つの文化がある。
①トルコ=トルコ語を話すトルコ民族
②イラン=ペルシャ語を話すペルシャ民族
③アラブ諸国=アラビア語を話すアラブ民族

シシリという地名。アルファベットにヒゲが生えてても、とりあえず読めて発音できるのがペルシャ語やアラビア語との違い。
 ペルシャ数字のイランでは、数字すら解読不能で、普通の町中での買い物すら困った。値札はすべてペルシャ語。数字からして、ミミズが並んでるだけにしか見えない。イランはホメイニ革命以来、フランス以上に反米文化が定着しているので、洋数字(日米欧で通用しているアラビア数字1,2,3・・・)での表記など、当然のごとくなかった。ペルシャ語の文字はミミズが這ってるだけにしか見えないので、もちろん発音すらできなかった。その、数字も文字も、まったく発音不能なところが、バザールの異国感を増幅させていた。

 一方、ここトルコの数字は、日本と同じだ。しかも、トルコ語の文字のほうの表記もアルファベット(A、B、C…)が基本なので、だいたいの発音ができる。CやSの下にヒゲが生えてたりするが、発音は大差ないから、通じる。言語と数字を読めて発音できる時点で、はるかに気が楽だ。

 客層についていえば、イスタンブルはヨーロッパとアジアをつなぐ街として国際化、観光地化が進みすぎており、バザールは外国人だらけ。イスタンブルの西側はヨーロッパ大陸の一部でギリシャに隣接しているので、市内中心部はヨーロッパからの観光客であふれていた。一方、イランでは観光客はほとんど見た記憶がない。あのバザールは観光地ではなく、地元のマーケットだった。

 「確かに1千年前からこうだったんだろうな」と歴史を思わせるものがあったイランに比べ、イスタンブルのバザールは、すれ過ぎていた。どうにも、よくできたテーマパークに見えてしまうほどだ。ディズニーランドがトルコ館を作ったら、こんな感じ、みたいな。

こちらはエジプトバザール
 さまよっていると、「昨日、あなたの国の人みました」などと、よくわからない日本語で突然話しかけてきたり、普通に「こんにちは、日本人ですか」と言って客引きしてくる。

 1時間近くさまよった挙句、気がついたら元の入口に戻っていた。

 「グランド・バザール」「エジプト・バザール」と2つのバザールを見て、売ってるもので目についたのは、蜂蜜の専門店があることくらいか。あまり記憶に残らないバザールだった。

 言語が日本とまったく違う街、より国際化していない街、観光地化していない街のほうが、旅先としては断然、面白いし、得るものがある。これがトルコとイランを比べた場合の教訓である。トルコは、特に言語的にみると、イスラム圏ではもっとも欧米に近い。その点、あのミミズ文字を使うアラビア語圏にはまだ行ったことがないので、ぜひ行ってみたいと思っている。


【トルコ共和国】
 人口:7,206万人(2005年、国家統計庁推定)
 首都:アンカラ (最大都市:イスタンブル、万人)
 民族:トルコ人(南東部を中心にクルド人、その他アルメニア人等)
 宗教:イスラム教(スンニ派、アレヴィー派)が大部分。その他ギリシャ正教等
 言語:トルコ語(公用語)
 通貨:トルコリラ。100円=1.59リラ(2009/6/25)。
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