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ナベツネ&読売の代理人・TMI総合法律事務所に3人の最高裁判事が天下り 癒着するメディアと司法
泉徳治(左上)、才口千晴(右上)、今井功(右下)の各最高裁OB。左下は裁判官バッジ。

 

 


 日本でトップ5に入る規模を誇るTMI総合法律事務所(東京・港区)に、最高裁の判事3人が天下っている事実が判明した。泉徳治、才口千晴、今井功の各氏だ。TMIは「読売VS清武」裁判で、読売側の代理人を務めている。さらに、最高裁は様々な研究会や懇談会を設置しているが、そこに2人の読売関係者が委員として抜擢されていることも分かった。読売から請求額が計約8千万円にのぼる訴訟を起こされている黒薮哲哉氏の裁判でも、そのうち1件でTMIが読売の代理人に入ってから、高裁まで勝ち進んでいたにもかかわらず、昨年12月、口頭弁論を開く旨の通知があり、最高裁で判決が覆る見通しとなるなど、異例の事態となっている。日本の司法制度に公平な裁判の土壌はあるのか、検証した。

【Digest】
◇裁判に固執する渡邉主筆
◇弁護士事務所への天下り
◇裁判官の任期は10年
◇内閣による最高裁長官の指名
◇最高裁と新聞業界の癒着
◇黒薮裁判、読売が逆転勝訴?
◇作曲家・穂口雄右さんの裁判

 読売の渡邉恒雄主筆とジャイアンツの清武英利代表が互いに宣戦布告して2カ月が過ぎた。提訴をほのめかした清武氏に対して、渡邉主筆は、

(上)東京大手町の読売新聞東京本社。(下)「裁判闘争」を最も得意とする渡邉恒雄主筆。実際、新聞販売店訴訟では、被告でありながら一度も出廷することなく勝訴している。

 

 「こっちが法廷に持っていくよ。10人の最高級の弁護士を用意している。法廷なら我が方の最も得意とするところだ。俺は法廷闘争で負けたことがない」

 と、自信のほどを示したのであった。

 発端は清武英利氏が、ジャイアンツのヘッドコーチの人事をめぐって渡邉恒雄会長のワンマンぶりを批判する声明を発表したことである。これに渡邉氏が応戦するかたちで係争が始まった。

 新聞人、それも大新聞の主筆が、ペンによる論争よりも、無条件に司法判断を求めるという姿勢は歪んでいるが、それ以前の問題として、そもそも彼らが過信している日本の裁判制度は、公平な土壌の上に成り立っているのか。

 本稿では司法のタブーを検証してみたい。

◇裁判に固執する渡邉主筆
 渡邉主筆が代理人を依頼した「10人の最高級の弁護士」とは、次の方々である。(敬称略)

喜田村洋一 、田中克郎 、升本喜郎 、高山崇彦 、荻野敦史 、宮下央 、稲垣勝之 、吉野史紘 、金子剛大 、谷口達哉

 このうち喜田村洋一氏は、薬害エイズ裁判で帝京大学の元副学長・安部英被告やロス疑惑事件の三浦和義被告を無罪にした著名な弁護士である。辣腕との評価が高い。読売新聞の代理人も務め、これまで一貫して読売には「押し紙」は存在しないと主張してきた。販売店に対する読売の強制改廃事件でも、改廃を正当とする複数の判決を勝ち取っている。

 また、伝統ある人権擁護団体・自由人権協会の代表理事も務めている。

 田中克郎弁護士らその他9名は、いずれもTMI総合法律事務所に所属している。この事務所に所属する弁護士は200名を超え、日本でも有数のマンモス弁護士事務所である。

 田中弁護士は創立メンバーのひとりで、現在は事務所の代表を務めている。

◇弁護士事務所への天下り
 裁判取材でわたしが着目する事柄のひとつが、裁判所と何か特別な関係を持った勢力が裁判に関与していないか、という点だ。たとえば、「原発は安全」判決書いた最高裁判事が東芝に天下りしていた事実は、マイニュースジャパンでも三宅勝久記者が報じた通りである。

 このような観点から、渡邉主筆が選んだ弁護士の大半が所属するTMI総合法律事務所について調査したところ、最高裁の元判事3名を含む、多数の官僚が天下りしている事実が判明した。

 TMI総合法律事務所に天下りしている元官僚は次の方々である。「※」は元最高裁判事。

※泉德治:元最高裁判所判事・東京高等裁判所長官

 頃安健司:元大阪高等検察庁検事長

 三谷紘:元公正取引委員会委員・横浜地方検察庁検事正

 相良朋紀:元広島高等裁判所長官

※今井功:元最高裁判所判事・東京高等裁判所長官

 塚原朋一:元知的財産高等裁判所長

 樋渡利秋:元検事総長

※才口千晴:元最高裁判所判事

 さらに事務局長も天下りである。次の方である。

 松山隆英:元公正取引委員会事務総長

最高裁判所の正面(最高裁のホームページより)

 

 

 

◇裁判官の任期は10年
 最高裁から特定の弁護士事務所への天下りは、現状では制限はないが、公平な裁判という観点からすると問題がある。最高裁が下級裁判所に対して甚大な影響力を持っているからだ。

 意外に知られていないが、裁判官には10年という任期がある(通常は再任され、裁判官を続ける)。一旦、裁判官になれば退職まで地位が保証されているわけではなく、勤務評定によっては、再任されないこともある。それゆえ、下級裁判所の裁判官は、最高裁の動向に敏感になる.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



司法の実態を批判した書籍。(上)『狂った裁判官』(井上薫 幻冬舎新書)(下)『司法官僚』(新藤宗幸 岩波新書)
新聞とテレビによる世論誘導の仕組みを示した図。(『マスゴミ崩壊』(三橋貴明 扶桑社)より引用。
読売新聞社会部が著した『ドキュメント裁判官』(中公新書)。この本を読めば、読売の記者と裁判官がいかに近い距離にあるかが分かる。

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masa  22:27 01/31 2012
司法の分野は「アンタッチャブル」な領域でしたから、記者がこの分野へ踏み込んだのは評価できますね。
hk7391  15:17 01/21 2012
何故?こんなことができるのか? 司法制度の抜本改革が必要に思う‥!!!‥