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愛知海水浴場「職質」転落死事件 名テレが真相ビデオ封印で愛知県警と癒着
10月2日の名古屋高裁は、あらたな事実審理を行わないまま結審した。息子・高木勇吾さんの名誉を回復しようと闘ってきた月日を振り返り、支援者に感謝の気持ちを述べる父・義人さん(上)。写真下は遺影を抱え、控訴審での慎重審理を訴えてチラシを配る親族(8月2日・名古屋地裁高裁前)。

 家族・友人と海岸に来ていた高木勇吾さん(享年25歳)が、見知らぬ男らから「痴漢した」と因縁をつけられ、警官に連行された挙げ句に転落死した事件で、偶然、現場に居合わせていた地元・名古屋テレビの「UP」(アップ)という夕方ローカルニュースの取材班が、転落前後の様子を含む一部始終を目撃・撮影していながら報道せず、報道機関でありながら、現在に至るまで完全に“封印”を続けていることがわかった。名テレ役員には警察と縁の深い読売新聞の渡邉恒雄主筆や資源エネルギー庁元長官が名を連ねているほか、株主の日テレ・テレ朝・トヨタにも警察・検察大幹部が天下るなど、官僚と太いパイプを持っている。同局は取材に対し、ビデオ封印は「遺族に配慮した」と説明したが、真相にフタがされ、愛知県警を喜ばせていることは間違いなく、明白なメディアと警察の癒着と言うほかない。(事件の検証ビデオ2本つき)

【Digest】
◇事件現場にいた名古屋テレビ
◇海水浴場転落死事件の経緯
◇悲痛な遺族の最終陳述
◇結審告げそそくさと退廷した長門裁判官
◇「一部始終を撮影、とプロデューサーは言った」
◇「取り調べ・転落場面は撮っていない」
◇「窓に向かってカメラ向けていた」
◇「警察密着」特番の取材だった
◇マスコミ不審と祖母の嘆き

◇事件現場にいた名古屋テレビ
 2008年8月3日、家族と海水浴場に来ていた高木勇吾さんは、ふとしたことで痴漢と疑われ、警察に調べられた挙げ句に建物の2階から転落死する。勇吾さんの死には愛知県警に責任があると確信した遺族は、国家賠償請求訴訟を起こした。だが一審名古屋地裁は敗訴。遺族の言い分にまったく耳を貸さず、警察の主張をなぞるような判決だった。納得がいかない遺族は控訴し、審理は名古屋高裁に移った。――ここまでの経緯は、  

「千鳥ヶ浜海水浴場〝職質″転落死事件 『死人に口なし』で愛知県警ウソつきまくりか」 

「海水浴場“職質”転落死事件 落下実験でも愛知県警の『証言』と矛盾、偽証濃厚に」

 の2度にわたって報じてきたとおりである。

 その後、名古屋高裁は、あらたな事実調べを何一つすることなく10月2日に結審した。ただ、その過程で、あらたな重要証拠の存在に焦点が当てられた。地元名古屋テレビが事件前後の様子を撮影していたことがわかったのだ。

 ビデオには真相を解き明かす上で決定的な場面が映っている可能性が高いが、名古屋高裁の長門栄吉裁判長は、関心を示さなかった。つまり真相究明に意欲をみせないまま、審理を終えてしまった。

 名古屋テレビには元資源エネルギー庁長官の小平信因氏(トヨタ副社長)が取締役に天下っている。また、株主で警察と縁の深い読売新聞の渡邉恒雄主筆も取締役だ。ほかの株主に日本テレビやテレビ朝日、トヨタ自動車もいる。日テレは取締役に前田宏・元検事総長と佐藤謙・元防衛事務次官(イオン取締役)、テレ朝には、監査役として奥村萬壽雄・元警視総監(全日本交通安全協会理事長)が天下っている。トヨタは松尾邦弘・元検事総長が監査役だ。

 名古屋地裁・高裁の「手抜き」と言ってもよいずさんな事実審理は、批判されて当然だろう。ただ、取材で得た情報を司法権で開示させるということには慎重であるべきだと筆者は考える。

 今回の場合、問題の本質は、名古屋テレビの報道姿勢にある。同局は質の高い事件の検証報道が出来るだけの材料を持ちながら、それをしていない。警察や検察、高級官僚とパイプを持つ傍らで、ビデオを封印し、真相にフタをして愛知県警を喜ばせている。報道機関としてのモラルに外れた行動だというほかない。

高木勇吾さんが転落した際の状況を目撃証言に従って再現する(写真左)。2階窓(写真右・矢印)から落下した勇吾さんは、50センチ以上も右手に寄った位置に転落した。とっさに警官が手を出したが届かなかった、バランスよく頭を上にして落ちた、という警察の証言と矛盾する。また実験の結果、警察の証言どおりに跳べば、鉄柵をゆうに飛び越える(写真下・右の矢印)ことがわかった。
◇海水浴場転落死事件の経緯
 名テレが葬った「真相ビデオ」――.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



2008年8月3日。4万人以上が詰めかけた海水浴場で、高木勇吾さんは1歳の誕生日を目前にした娘や妻、友人ら総勢20人以上で毎年恒例のバーベキューを楽しんでいた。喧嘩早いところがあるが、面倒見がよく卑劣なことは大嫌いだったという。バーべキュー会場付近(上)と命を落とした半田署臨時詰所の建物(下)
事故の前後に現場で取材をしていた名古屋テレビ。「UP」の特集で警察密着取材中だったが、取り調べの状況や転落場面は撮影も目撃もしていないという。役員に経済産業省OBでトヨタ副社長の小平信因氏や読売新聞の渡邉恒雄主筆がいる。
詰所内部の様子や転落状況は撮影していないと名古屋テレビは説明するが、「撮影していた」という目撃者もいるという。撮影していた状況を説明するYさん。事件当時、室内にあるマイクのスイッチが入っていて、外に声が漏れていたという証言もある。建物の外に取り付けられたスピーカー。
名古屋地裁判決は警察の主張を100%認めたが、説明のつかない事実がいくつもある。どこにも触れることなくバランスよく窓からベランダをひとまたぎに跳んだとされるが、外壁の看板が歪んでいた。歪んだ状況を再現した様子。針金で固定しており一定の力が必要だった。

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警察もごみ  16:46 07/28 2018
名古屋テレビごみだな。
フクスケ  00:35 11/05 2012
やはりどこかの国より癒着の進んだ放置国家であった。