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「24ヶ月無契約ならクビ」に異議あり 大東建託の”人間使い捨て経営”に社員ら労組結成で対抗
2年間無契約でクビ――違法性が疑われる会社のやり方を改めさせるべく、大東建託の社員らが労働組合「全日本建設交運一般労働組合(建交労)東京都本部大東建託支部」を結成した。執行委員長の古橋治人氏。

 2年間契約を取れなかったら社員資格を喪失する――そんな「首切り条項」を就業規則に加えるべく、東証一部上場企業の大東建託が今年4月、建築営業社員に対して「同意」を求めていたことがわかった。正社員の解雇要件は労働契約法などで厳格に定められており、違法性が濃厚に疑われるやり方だ。この仕打ちに対して社員らは、とても我慢ならないと労働組合を結成。そして、首切り条項や激しい賃金カットの撤回、懲罰的な研修の中止など、労働条件の改善を要求事項に掲げた。社員を次々に使い捨てる「ブラック企業」として悪名が高い大東建託だが、「民主化」のはじまりといってもよい一大転機を迎えた。

【Digest】
◇「2年間無契約でクビ」の同意書
◇労組結成で異議申し立て
◇「解雇でも自主退社でもない」の意味不明?
◇半年ごとに6〜4万円減らす「経済制裁」
◇「残業代の過少申告を上司が指示」
◇役員の報酬は平均1・2億円
◇「人間らしい職場を」

◇「2年間無契約でクビ」の同意書
 大東建託は今年4月、建築営業担当の全社員を対象に、ひとつの文書への署名を求めた。題して「就業規則・再雇用社員細則改定に係わる同意書」。宛先は熊切直美社長となっている。表題どおり、就業規則などを変更することに同意を求める内容だ。

 「同意」の意味するところについて社員らが証言する。

 「拒否しても無駄だと上司に言われました。事実上の強制です」

 この同意書は、社員らの間でかつてない大きな波紋を呼ぶことになる。というのは、こんなくだりがあったからだ。

就業規則34条(社員の身分の喪失)

次の各号の1つに該当する場合は、該当日の翌日から従業員としての身分を失う。

(中略)

(8)著しく営業成績が不良と認められるとき 

 「著しく営業成績が不良と認められる」場合は即刻クビ――。「クビ切り」条項の新設に同意せよといっている。いったい「著しく営業成績が不良」とはどいう状況をさすのか。会社の真意は別の文書で示されていた。

 「建築営業職において、会社が継続して教育、指導、研修などを実施するも、長期間(24ヶ月)にわたり無実績となった場合などがこれに該当します」

 社員が利用する端末に表示された文面にはそう書かれてあった。24ヶ月、つまり2年間契約がとれなければクビにする、ということだ。

 社員はおののいた。大東建託の建築営業職とは、土地の所有者に対してアパート建築計画をもちかけ、売り込むのが仕事だ。一件数千万円から上は10億円以上にのぼる。そんな大きな契約がそう簡単にとれるはずがなかろう。素人目にもわかる話だ。

 社員らによれば、同業他社との競合がある都会か、あるいは競争のない地方かでも、営業の条件はまったく違うという。都会のほうが厳しい。東京で契約をとるのは至難の技だ。それなのに、一律に「24ヶ月」で足切りをしようとしている。

 「2年間契約が取れないということで、著しく営業成績が不良と決めつけるのはおかしい。とんでもない」

 ある社員は、そう嘆く。

 参考までに、労働契約法第16条は「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効とする」として、解雇権の濫用を戒めている。大東建託のこの同意書「強制」は、解雇権の濫用、または退職強要の疑いがある。

「著しく営業成績が不良」と認められた場合は「社員資格を喪失する」との首切り条項が就業規則に新設された。社員に同意を求める文書。24ヶ月契約がとれなければこれに該当すると別の文書に明記されている。違法な退職強要にあたる恐れがある。
◇労組結成で異議申し立て
 大東建託の社員虐待体質についてはマイニュースジャパンでも繰り返し報じてきたとおりである。一日12時間以上の長時間労働と過酷なノルマ、パワーハラスメント。退職する社員は後をたたず、常に社員を募集している。

 そこへ今回の「24ヶ月無契約でクビ」条項の新設だ。もはや我慢ならないと、とうとう社員たちが立ち上がった。4月19日、労働組合が結成された(大東建託への通知は26日付)。全日本建設交運一般労働組合(建交労)東京都本部大東建託支部。執行委員長には元練馬支店長の古橋治人氏が就いた。

 ホームページも開設して広く組合加入をよびかけている。

 http://kenkouro.com/daito-kentaku.htm

 執行委員長の古橋氏は、好業績を買われて練馬支店長を務めていた。ところが昨年秋、部下のミスの責任をとらされてヒラの建築営業社員まで一気に6段階降格された。直接担当した部下らが軽い処分で終わっていることに比べれば、古橋氏の処分の重さは不自然だ.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



「いい加減にしろ! プライドは無いのか!」などと激しい文面が書かれたメール。幹部が建築営業社員に向けて送ったもの。契約高の数字を力づくで追い求める経営手法に社員は追い詰められ、長時間労働による病気や家庭崩壊、不正を多発させているという。
「労働基準監督署の改善指導が後を絶ちません」という熊切直美社長の言葉を紹介した社内報。月100時間を超える残業は当たり前で、残業隠しが行われているとの証言がいくつもある。
東京・品川の大東建託本社ビル。役員の平均報酬は1億2000万円に達する。
古橋執行委員長に対する6段階降格や遠方への配転に対して、不当に重いものだとして、撤回を求めた嘆願書が社員や顧客から会社宛にだされた。

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   00:23 06/10 2017
20XX年、世界は核の炎に包まれた 海は枯れ、地は裂け、全ての生物は死滅したかのように見えた。 だが、大東建託は営業していたッ!
  00:23 06/10 2017
就業規則に書いてあろうがなかろうが大東建託で2年無契約では生き残れないような気がする。わざわざそれを文言にする辺りがブラック所以なのかどうか・・・