MyNewsJapanとは
書く・読む 記者 登録・変更

記事の出稿

情報提供

読者コメント

ランキング

メルマガ 登録・変更

お知らせ

HOME
会員ID :
パスワード:
会員登録・解除 お気に入り記事
マイニュース
税金を二重に無駄遣いするガラガラ議員宿舎 タイゾーも億ションに
〔青山議員宿舎。都心の一等地に2LDK、家賃1万3千円にもかかわらず「ボロい」と住まない議員が多く、部屋はガラガラ〕

 都心の一等地にある衆議院「青山議員宿舎」は、2DKで家賃約1万3千円と破格。だが大半の議員は「建物がボロイ」と住みたがらず、空き室率7割もの“ガラガラ”宿舎に。これだけでも無駄遣いだが、「文書通信交通滞在費」月100万円を貰っているにもかかわらず、別枠で家賃50万円もする民間の「億ション」に、これまた税金で住んでいる議員が120人もいるのだから、我々の税金は2重に無駄遣いをされていることになる。

◇チルドレン増殖で空き部屋も減る、と思われたが…
 地下鉄千代田線・乃木坂駅の真横に位置する青山宿舎は、駅から徒歩1分、国会議事堂前駅までわずか2駅と交通至便だ。

 衆議院議員宿舎は、各政党の議席数に応じて戸数が割り当てられる。
 9月11日の選挙前までは、自民党議員に割り当てられたものの使われていない空き部屋が多すぎて、「部屋がガラガラで税金の無駄使いをしている」(民主党議員)との意見もあり、独身の民主党議員が、自民党の部屋割の一部を分けてもらっていた。

 しかし、衆院選で自民党が過半数を大幅に上回る300議席近い圧勝となり、一年生議員の小泉チルドレンが80人以上も当選したため、さすがにこれで青山宿舎の空き部屋の数も少なくなる、と思われていた。だが実際は、40戸のうち実に半数以上の24戸が空き部屋という“ガラガラ宿舎”と化している(2005年11月現在)。

◇実は48戸のうち7割が空室
 しかも、「青山宿舎の総戸数は40戸」と衆院事務局は言っているが、これは少なく見積もった数字だ。実際の図面を見る限り部屋数は48戸ある。残り8部屋は「以前は部屋だったが倉庫にした」(衆院の宿舎係)との説明だが、空き室を隠しているようにしか見えない。さらに図面には、この隠れ空室以外にも幾つかが「倉庫」と名付けられている。こうした空き室を含めると、本当の宿舎の利用率はたったの3割でしかない。

 他の議員宿舎の空き部屋数は、九段宿舎が9戸(総戸数125)、高輪2戸(同131)、赤坂宿舎建替えに伴う仮宿舎5戸(同125)なので、青山の空き部屋率は突出している。

 青山宿舎は、確かに1962年築と古い。そのため、裏手を回ると、壁の汚れや配管の錆など建物の老朽化が目立つ。だが、敷地は広々としており、木々も生い茂っている。建物の造りも鉄筋コンクリートと丈夫だ。

◇相場20万が13,451円、「住んでみると天国」
〔青山宿舎の間取り。「住んでみると天国」〕

 

 宿舎の居心地について、衆院選後、九段宿舎から青山に移り住んだ民主党の河村たかし議員は言う。「ボロいと聞いていたが、住んでみると天国。こんなに気持ちいいところはない。駅から徒歩零分と近いし、国会まで地下鉄で、(ドアツードア)約20分、徒歩で30分しかからず便利。部屋は2Kで46平米あり、バルコニーは日当たりがよくサンルーフのようになっているし、駐車場も無料。知人の不動産屋に相場を聞くと、一ヶ月で20万円近くはすると言っていた」。

 これで家賃は13,451円。都心の一等地にあり、一般のサラリーマンなど庶民なら泣いて喜ぶような破格の安さにもかかわらず、“ガラガラ”というのはもったいない。

 「青山宿舎になんかボロくて住みたくない、という国会議員の根底には『自分は議員様なんだ』という特権意識がある。今の議員に、一般のサラリーマンなど庶民の家賃や住宅ローン、通勤の苦しみが、わかるはずがない。議員の血を入れ替えなければならない」(河村議員)。

〔周辺の相場はゆうに20万円を超える〕
◇税金で億ションに住む議員たち
 青山宿舎に入らない独身議員たちが、どこに住んでいるのかというと、03年から建替え中の赤坂宿舎に代わる「仮宿舎」と呼ばれる超高級賃貸マンションだ。これは都心の麻布、品川、新宿、乃木坂にあり、民間で貸し出されている賃料は2DKで月50万円以上もする。買えば1億円超の“億ション”ばかりだ。

 それぞれの物件を見てみると、どうみても贅沢であり、国を借金漬けにして子孫にツケ回しをしている国会議員たちが住む部屋としては、“債権者”である国民から見ると、明らかに豪華過ぎて不適当だ。

麻布→リーフコート麻布

品川→品川プリンスレジデンス

新宿→東急ビューレジデンス

乃木坂→ミムール乃木坂

〔タイゾー議員が入居する「リーフコート麻布」は駅から徒歩2分、家賃50万超〕 

 

 

 家賃の実態について、衆院事務局は、以前は教えていたにもかかわらず、「非公開」といって今は教えない。税金であるにもかかわらず、だ。その理由は「議員に怒られたから」だという。「以前、家賃を公開して、議員先生からお叱りを受けた。『プライベートなことだ!』と言って気にしている様子なので、こちらとしては家賃の公表について慎重にならざるを得ない」(衆院管理課・宿舎係)。

 実際の議員宿舎の家賃は「国家公務員宿舎法」の基準に5%上乗せした金額なのだという。高級マンションの家賃は50~70平米の部屋で3~5万円程度に過ぎず、相場の10分の1以下。給与月額137万5千円のほかに100万円もの「文書通信交通滞在費」を得ている議員にとっては、タダ同然の金額である。

 この高級マンションの正規の賃料は当然、税金で支払われている。その額は04年度だけでも8億7千6百万円(樺嶋秀吉 著 「税金ムダ喰い」のカラクリ 光文社)というから、125で割ると、議員一人当たり家賃は、単純計算で月58万、年間7百万円にもなる。赤坂宿舎の完成が2007年4月なので、費用総額は35億円以上にも上る。

 仮宿舎に住む議員は、相場で20万円もする青山宿舎があれほど空いているにもかかわらず、無駄に贅沢な部屋に50万円以上もの税金を遣って住んでいる訳だから、二重に税金を無駄使いしていることになる。

◇新・宿舎に300億円もの税金
 しかも2007年にでき上がる赤坂の新・宿舎は、仮宿舎にさらに輪をかけて、総費用300億円以上の贅沢なハコモノとなる。28階建てで、総戸数300戸、間取りは3LDKで82平米もあり、クリーニング・サービスや運動施設、保健室まで完備し、地下には300台入る駐車場もつき、最上階にはスカイラウンジまである。

 国と地方を合わせて約1,000兆円にもなる借金を抱える国の「経営者」である国会議員が、さらに無駄遣いを重ねて豪華な住居を建設し、その費用を賄うために、国民から巻き上げる税金を、次々と引き上げようとしているのが現状だ。

◇「滞在費」との2重取り
 多くの議員は、青山より3、4万円多く家賃を払えば億ションに住めるということで、当り前のように青山宿舎をガラガラにして、余計な税金を使っている。どちらに住もうが、20万~60万円という見えない報酬が、住宅面の福利厚生として税金から支払われていることに変わりはない。そもそも、これらは必要なものなのか。

 国会議員には、歳費と文書通信交通滞在費を合わせ年間2千7百万円以上の収入がある。そのうち月100万円の「文書通信交通滞在費」には、法律上、「滞在」費も含まれていることになっている。したがって2重取りなのだ。宿舎の家賃は本来、民間並に20~60万円程度にして、それでも住みたいという議員だけ、自らの収入のなかから家賃を支払って住めばよい。

◇民間では縮小・廃止の方向なのに
 そもそも、議員のなかでも、持ち家の人はすべて自腹だ。宿舎住まいの議員だけ毎月20~60万もの余計な税金を使って良いというのは不公平であり、納税者から見ても納得性が低い。仕事の役割や成果で差をつけるならともかく、福利厚生で差をつけるのは成果主義の時代の流れに反している。

 日本を代表する民間企業では、住宅面の福利厚生は縮小・廃止の方向で進んでいる。キヤノンは2004年春、「利用者とそれ以外の社員との格差をなくすため」に社宅・寮を全面的に廃止した。

 ソニーは、独身者で月額約2万円出ていた住宅補助を昨年、廃止。現在では29歳11ヶ月まではボロい独身寮(例えば高輪寮で4畳半、月8千円)に居られるが、30歳以降、住宅補助はない。

 トヨタ自動車は確かに独身寮に7年間だけ入居できるものの、多くの新人が入居するトヨタ町内の寮は4畳半でエアコンも古く、窓にすきまがあるような老朽化した寮で、相場としても、ほとんど値段がつかないような質素なものだ。これは、ほとんどないに等しい。

 にもかかわらず、国会議員だけは税金で二重・三重に手厚い福利厚生を受け続けている。これは甚だおかしいことであり、民間並みにして、税金の無駄を省くべきである。

◇国家公務員の宿舎は全国に約25万戸も
 法律上、議員宿舎の家賃は、国家公務員宿舎の基準に5%上乗せすることに決まっている。昭和59年2月の議院運営委員会で決定したが、その理由は、議員の歳費を2万円上げたので、申し訳程度に家賃も上げた、というものでしかない。そのような根拠のない家賃の設定を改め、民間の相場に合わせるべきだ。そもそもの国家公務員宿舎の家賃基準が、低すぎるのだ。

 国の膨大な予算から考えると、700名程度の国会議員の予算は、一見少ない。しかし、河村たかし議員は「国会の本当の予算は、特別会計を含めた国の全予算、250兆円」と指摘する。このなかには膨大な公務員宿舎の土地建物の資産は含まれない(つまり有効活用の余地がある)が、家賃補助などの形での支出は数多く含まれている。

 国家公務員の宿舎は全国に約25万戸もあるが、空き部屋や格安家賃での官僚の厚遇など、壮大な規模で不公平や税金の無駄が生じているのは議員と同じだ。議員宿舎や公務員宿舎の無駄を見直すだけで、膨大な税金の無駄遣いをカットできる。

 資産そして、国の予算を決める権限を持っているのは国会議員だ。「行政改革」「民営化できるものは民営化」と政治家は盛んに言うが、国会議員自らが手厚い福利厚生に甘んじていては、官僚が言うことを聞くはずがない。膨大な税金の無駄を削減するためには、まず、国会からメスを入れる必要がある。

青山宿舎で質素に生活する国会議員(計18人のうち、そこに住んでいることを公開した議員8人のみ)
金田誠一(民主)
河村たかし(民主)
黄川田徹(民主)
笹木竜三(民主)
津村啓介(民主)
照屋寛徳(社民)
長島忠義(自民)
葉梨康弘(自民)

二重に税金を無駄遣いし億ションに住む国会議員(計120人のうち、そこに住んでいることを公開している議員25人のみ。残り95人はプライバシーを理由に非公表)

◆リーフコート麻布
あかま二郎(自民)
赤松広隆(民主)
甘利明(自民)
衛藤征士郎(自民)
小野晋也(自民)
小島敏男(自民)
近藤昭一(民主)
下地幹郎(無)
杉村太蔵(自民)
鈴木宗男(無)
竹本直一(自民)
古屋範子(公明)
牧原秀樹(自民)
御法川信秀(自民)
望月義夫(自民)

◆ミルーム乃木坂
井上義久(公明)
川端達夫(民主)
坂本剛二(自民)
細田博之(自民)

◆東急ビューレジデンス
筒井信隆(民主)
徳田毅(無)
並木正芳(自民)
二階堂俊博(自民)
吉田六左エ門(自民)
吉野正芳(自民)

(この記事は『週刊現代』に配信、動画付きです)

.....この続きの文章、および全ての拡大画像は、会員のみに提供されております。



関連記事
記者コメント
この記事は『週刊現代』に配信、動画付き。たまたま『週刊ポスト』も今週号で特集を組んでます。
アクセス数 30703 続報望むポイント
2459
→ランキングを見る
続報望む
この記事について続報を望むかたは、以下の評価をお願いいたします。
続報を強く望む(100point〜) 強く望む(20point) 望む(3point)
(※今後の調査報道テーマ設定の優先順位付けにおいて重要な参考値となります)
読者による追加情報
お名前:
(会員の方はログインして書き込んで下さい)
コメント:
  注意事項
議員は税金つかうだけ  17:05 09/02 2009
なぜ、議員宿舎を作る必要があるのでしょう。ちゃんと民間のアパートに住んで、世の中に金回せよ。税金を使うことしか脳がないんかい。 開いてる宿舎とか、学生に安く 貸してあげたらどう?
あそーぎらい  00:32 12/23 2008
派遣切り対策として、ありあまっている議員宿舎を真っ先に、解放すべきじゃないのか? 国の行く末を案じている政治家せんせー方。。。
政治家嫌い  08:28 02/21 2008
佐々木さん、頑張ってもっとこのネタ追ってください! 近いうちに国民の声で議員宿舎を無くしましょう!!
天誅組  19:02 12/17 2007
税金にたかるダニみたいなこの95人は首にせないかん、
こんな議員は必要なしです。
何がプライバシーだよ、
馬鹿者がもっと真摯に己を律して仕事しないと、いずれ天罰が下るぞ。

南風  23:00 05/01 2007
衆院宿舎が空いているのだから、新たに参院宿舎を建設するのはムダですよね。

豪華さも気になりますが、こういう慣例的なムダが多すぎるように思います。
怒れる一国民  23:01 04/04 2007
本当は議員に歳費なんかやるべきではないんだ。ボランティアで歳費がなくてもやりたいという奴にやらせればいい。外国にはそういう国もあるらしい。
しかし、歳費を出すか否かもお手盛りで決めるからなあ。
傍観民主主義者  09:25 04/04 2007
失礼しました。
年間の合計が間違ってました。
年間:4380万円です。
にこ